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信玄の玉言の事 松屋叢話(小山田與清)
武田信玄大夫晴信の金言に、人は大小によらず、七八歳より十二三歳までに、大名ならば、能き大将の行儀作法を、語りきかせて、育てるがよく。また小身ならば、大剛のものが、武勇の働き、其外忠心の善き業作を語りきかせて育つべし。総じて人の心は、十二三歳の時聞入て本附たることが、一生の間失ずして、谷水が川水になり、川水が海の水になるごとく、人の智慧も、若輩のとき聞たることが、次第に廣大になる計也。十四五歳より後は、婬欲をさへたしなめば、人になるもの也とぞ。
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