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古道 駿河路

古道 駿河路
 延書式の駅馬は小川。横田。息津(興津)。神原(蒲原)。長倉(長蔵)各十疋。横走廿疋。
伝馬は益頭。安倍。廬原。富士。駿河郡。横走駅各五疋。とある。
駅で追って見ると、益頭部が小川、安倍郡が横田、廬原都が息津と神原、駿河郡が長倉と横走となる。この延書式が定着するのは延長五年(927)の十二月で、撰上から二十七年目である。それ以前の駅次は不明な点が多く、時によって駅の改変が成されていたようである。
 承和二年(835)六月、勅によって「富士河に浮橋を造る」ようにと通行の便を良くすることになり、同じ七年(840)十二月、駿河郡の永蔵(長倉)駅家を伊豆回田方郡に移し、貞観六年(864)十二月駿河郡柏原駅を廃して、富士椰神原(帝劇駅を富士川の兼に移した。
 延暦廿一年(802)富士山の噴火で足柄路が埋まり、代わって箱根路が拓かれたが、翌年足柄路が主格に復帰し、箱根賂は脇道となった事と関係があるのであろう。恐らく十里木道が拓かれた事で、永蔵駅を伊豆田方郡に移して便を計ったと考えられる。
 貞観六年に柏原駅が廃されて、神原駅を富士川の棄に移した事は、この年七月の富士の噴火に関係が有ろう。相原駅は浮島原の東にあり、難儀な海辺の道を通るより、浮島原の湿地帯を避けて振方路を通行する事にしたのであろう。神原駅の移動は松岡辺りへ移したものと考えられる。
 何しろ延喜の駅伝制での駿河国内の駅は、小川・横田・息津・神原・長倉・横走の六駅である。小川は小河で今日の焼津市域、横田は国府安倍を過ぎて江戸期の街道を脇に入って在る。恐らくこの当時はこの道を通っていたのであろう。息津は興津、江戸期には沖津とも記した現清水市域、神原は蒲原で庵原都であるが、この頃は富士郡に入っていたらしい。長倉も永蔵・倉とも記し駿河郡、郡豪が在ったとされる長泉町納米里か。横走は大まかに御殿場市とされるが、比定地は別れている。御殿場の南に山神社がある。ここが横走の御厨が在った所と云うが、小山町北郷の大御神とする説もある。横走駅は時によって変動していたらしい。
 『和名類聚抄』に駿河郡には郷名が古家・相原・宇良・駿河・山崎・永倉・玉造・横走などの地名が載っている。構走が富士山の東側の外は愛鷹山麓に分布している。『和名類緊抄』(源順編は承平年間(93137)に成ったもので、この頃には富士山の南回りの道が整備されかけていたと考えられるが、問題は富士那を流下して海に注ぐ富士川で、当時は河口深く海が入り込み、沖積化もそれほど進まず、分流が幾筋も流れて、洪水氾濫の時は浮島ヶ原の低湿地にも流れ込んでいたらしい。
奈良時代の万葉歌人の山部赤人は、神亀年間(724728)に東国へ使いする宮人に随行し、田児の浦で富士の歌を詠んでいるが、現在よりもっと内陸であったらしい。
 従って神原(蒲原)一岩淵を経て富士川を渡り、長倉(永倉)に至る噴路は不明な点が多い。平安時代末期に平家軍との合戦のために、鎌倉を進発した源頼朝は足柄峠を越して竹ノ下より横走駅を通り、南下して黄瀬川宿(沼津市)を経て富士川を前にした賀嶋(加島)に進んだ。賀嶋は富士川や潤井川(万葉集には潤和・潤八川とある)によって形成された氾濫原の総称で地名ではない。富士川も流路が定まらず、潤井川を支流に取り込んで氾濫を繰り返していたのである。〔浮島原も同じ〕しかも富士沼を前に瀬氏軍本営を置いたと云うから、大変な一帯であったらしい。因みに平家軍の進路は安倍河畔の手越駅・高橋宿(清水市)とあり、細かい宿駅の存在が判る。尚、富士都に富士川の畔りに多胡宿などの名が見える。
 富士山と愛鷹山の間を通る十里木路は、いつ拓かれていつ脇道になったのかは不明だが、古代にあってはかなり使われた道であったらしい。また富士の西麓を通過する北回りのみちも、延暦・貞観の大噴火で埋まったらしく不明な点が多い。中道往還は甲斐の路で触れる事にする。
古道 東海道【平安期】
 延暦二十一年(802)一月の富士山の噴火で足柄峠が噴出物で埋まり、通行不能となって笥荷賂(箱根路)を拓く。
 駿河車返→章瀬川→伊豆三島→箱根町→芦ノ蕩→層の巣山→浅間山→浜坂山(いづれも尾根道)→湯本→小田原→〔延暦二十二年五月、足柄賂を復旧し箱根路は脇道とする〕飯泉(千代より観音堂を移す)→小捻(国府津)→押切川の北→川匂→大磯→平塚四之宮(前鳥郷)相模川を渡り→寒川→打戻→伊参→
※ 延書式時には厚木付近まで陸化が進む。
 足柄峠→坂本→小絵一余綾一箕輪→浜田(藤沢北部)→店屋→
  菅原道真四代の孫・孝標の娘が書いた更級日記(寛仁元年・1017)によると
 西富(藤沢市遊行寺)→海辺→唐土ヶ原(賂沼〜大磯)→足柄のコースをとる。
古道 東海道【大化前の相模国内(師長・相武)の道】
 大化前の相模国内(師長・相武)の道は、矢倉沢古道よりも箱根の乙女峠(のちに御留峠)越えであろうと考えられている。
 つまり、御殿場市の二ノ岡より→おとめ峠→仙石原→碓井峠(宮城野)→明神峠→最乗寺(猿山付近)→坂下(関本)→松田(惣領には尊の腰掛石の伝承)一
 
古道 東海道【矢倉沢古道】
 駿河の構走→竹ノ下→(向方)→窪川→足柄峠→失倉岳下→泗水の滝(平山)→山北→松田→川音川沿いに→秦野→善波崎→箕輪駅(伊勢原)・三の宮→下糟屋→小野→飯山(観音・奈良時代)→小鮎川→中津川→猿ヶ島→鮎川を渡り磯部(勝坂)→〔海老名〕→寒川(倉見か)→打戻(藤沢市域)→大庭→藤沢→雄倉→葉山→走水→
 
古道 東海道【師長の国府へは】
 松田→余綾丘陵沿いに南下して、千代(国造居所)→川匂。
後に
 千代一小総駅(国府津)→川匂
 十二世紀中頃前後に大住郡(比々田)より余綾郡に国府が移設する。
 
古道 東海道【奈良時代.大化の改新による駅伝制】
 足柄峠→(矢倉沢)→坂本(関本)→枚田→箕輪→三ノ宮→下槽屋→小野→飯山→河原宿(中依知)→〔海老名〕→夷参(駅)→武蔵国へ
【夷参】                      
 「和名抄」に高座郡伊参郷(座間・入谷)武蔵へは店屋駅(町田市鶴間・町谷の集落)夷参駅(伊参)は奈良靭の宝亀二年在置したが、延書式では削除となる。
 
古道 東海道 日本武尊(やまとたける)の経路
 野火の遭難について、『日本書記』は駿河の国焼津、『古事記』では相武の国とする。妃の弟橘比売の歌によれば相武の小野とされる。いずれが正しいのか論が分かれているが、古事記は和銅五年(717)の成立、日本書記は養老四年(720)の成立で、成立年代にはそれはどの差はないが、国名の成立について大方は、大化の改新(大化二年・646)により小国が統合して改名したとしている。しかし、新国名に改まるのはまちまちで、かなり年代が下るようである。 して見ると、駿河の焼津はの焼津とするべきであろうし、〔万葉集では駿河を旧い珠琉河を多用、相模も相武と表記する〕「書記」が撰上された時の「国名」に依ったとすれば、やや無理が立つようだ。
 
古道 東海道 伝説時代(太古)
 駿河国→足柄峠→坂本(関本)→(約4km)松田→箕輪→矢倉岳下→山北→師長国に至る
 
奈良時代以前の当時は、酒匂川の河口は松田付近にあって、入り海が深く入り込んで いたと考えられている。地質時代の酒匂川は丹沢山地を出ると西に向かい、駿河小山 を経て黄瀬川の流路をとって、駿河湾に注いでいたと考えられている。
 足柄平野(酒匂平野)は箱根火山の大噴火で生じた二度のカルデラの形成があり、その後に大磯丘陵との聞に漸層帯(神縄断層)が生じて、酒匂川流域は沈降地帯として海が深く入り込んだ。これと共に酒匂川の流路は向きを変えて東南に向かい、松田 付近が河口に成ったのである。
〔町田ほか〕従ってこの付近には千津島・上島・金井島・吉田島・牛島などの地名が多く残り、往時は水に囲まれた鳥であったらしいことが判る。確かに酒匂川は暴れ川で、瀬平合戦の始まりである瀬頼朝の旗上げ(治承四年・1180)に駆けつけようと酒匂川まで来た三浦の一党が、酒匂の洪水で渡河できずに、石橋山の合戦に間に合わず、頼朝は敗れて房州に逃れたことは有名であるが、その暴れ方の大半は富士山の宝永の噴火以降であり、降り積もった大量の火山噴出物が 大雨ごとに押し出し、流路が定まらずに流れ、次第に流域が伸びて、今日の姿に成ったと考えられている。松田付近の渡河は平安時代の中頃まで本道として使われて、以後は矢倉択古道或いは往還として、後世まで使われた。平安中期頃は入り海も退き始め、もっと下流で渡河したようである。

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