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 日本経済も危機ですが、ちょっと政治も心配ですね。自民党が、野党としてのポジションの取り方を間違えている気がします。自民党が野党として、自らをおく立場はただ一つです。それは、改革の控え投手です。


 今回民主党が勝ったのは、「何でもいい、誰でもいいからチェンジ!」という国民の気分が原因でした。そして今、国民は期待と不安を持って、民主党の大改革を見守っています。


 とくに国民が注目しているのは、戦後体制の改革です。この場合の戦後体制とは、政・官・業の利権の三位一体構造です。これが長年、自民党の集票マシーンでしたが、今回の選挙で機能を停止しました。そこで、いま新しい政治体制が生まれようとしているわけです

民主党政権に歴史的意味があるとすれば、この一点のみです。

ポイントは何かというと、国民が注視しているのは、「民主党は本当にできるのか?」ということです。


 ところで、歴史には大きな潮流の変化というものがあります。今回起きている変化とは、戦後の成長を支えた政・官・業の三位一体構造が終わろうとしているということです。3人の総裁選候補者の中で、この潮流の変化を読み取ったのは、私の見立てでは河野太郎議員だけでした。


 河野さんが、自民党の長老議員を厳しく批判しましたが、その意味するところは、私の推測では、「三位一体構造が終わろうとしているのだから、自民党はまったく新しい党に生まれ変わらなければならない」ということです。そうすると、新しいポジションは、民主党が始めようとしている戦後体制改革のラディカルな控え選手になることです。つまり、民主党が改革に失敗した時に、「やはり自民党に任せよう」と期待される党に新生することです。


 そのためには、自民党はまったく新しく生まれ変わり、ラディカルな未知数を秘めた勢力にならなければなりません。「ラディカルな未知数」・・・・、

まさにこの印象こそが民主党を勝たせた最大の要因です。

だからこそ今度は自民党が、

選挙前の民主党のポジションに立たなければいけないわけです。



 民主党が成功するかどうかは、いくつかのポイントで計れます。1つは、国家戦略局が機能するかどうか。つまり官僚から主導権を奪えるかです。2つ目は、亀井大臣や福島大臣を抑えて、鳩山さんが断固主導権を握り続けられるか。この場合、亀井大臣とは、旧戦後体制の生き残り、シンボルの役割を果たしています。3つ目は、経済再生、景気回復です。


 ですから、自民党はこの潮流に乗り、さらに徹底的な改革党として自らを打ち出さなければ勝ち目はありません。民主党より、さらに過激になるのです。と同時に、外交、皇室、伝統的価値観においては保守色を維持できれば、必ず自民党は復活できます。そのためにはまず、「未知数を秘めた過激な党首」という看板が必要でした。まぁ、河野さんにもかなりの票が入ったみたいですから、今後に期待したいと思います。

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