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各種報道によると、中国国家発展改革委員会の張(ちよう)暁強(ぎようきよう)副主任(マクロ経済運営担当)は27日の対話で、米中両国は中国が消費を中心に内需拡大に一層力を入れる点など、経済成長モデルの転換を図ることで一致したことを明らかにした(産経)。 中国が将来アメリカと日本を抜き、世界最大の経済大国になると予想されています。私の予想はという と、「必ずしもそうはならない」と考えています。 先進国が中国に抜かれているのは、先進国がすでにポスト産業資本主義化しているからです。岩井克人 氏の考えを借用するなら、資本主義には段階があって、商人資本主義、産業資本主義、ポスト産業資本主 義となります。 商人資本主義とは、A国ではたいした価値がないがB国では高価値の商品を、A国から輸入してB国で売る 形態となります。東洋から香辛料を輸入して、ヨーロッパで売るとか。つまりA国とB国における価格の差 額を利用して儲けるわけです。 産業資本主義とは機械化による大量生産ですが、田舎の安い労働力を搾取して儲ける形態です。マルク スが批判した資本主義とは、産業資本主義です。日本の高度経済成長時代は、まさに農村で余った安い労 働力を利用した経済成長でした。 資本主義が成熟すると、農村の安い労働力が枯渇して、高賃金時代を迎えますので、安い労働力を利用 した利潤がなくなります。そこで、「革新」による差異を利潤にするしかありません。1万画像か ら10万画像になったデジカメとか。これがポスト産業資本主義です。 わけです。 い労働者のままにするため、「永遠の外国人」にしなければいけません。すると、深刻な階級問題 が生まれます。外国人労働者を日本人並みの賃金にすると利潤を失います。そうなると、また新しい移民 が必要になります。経団連がバカなのは、あいかわらず産業資本主義のままで利潤を得ようとする時代錯 誤に気づいていないことです。 ん。なぜなら中国こそ、産業資本主義の頂点に達している国だからです。中国の経済が好調なのは、農村 の安い労働力を利用して利潤を産めるからです。中国の強みは、農村の労働賃金の格差を豊富に利用でき ることなのです。 カンの良い皆様はもうお気づきだと思いますが、資本主義の利潤の源泉は差異なのです。商人資 本主義は2国間の価格の差異、産業資本主義は農村の労働賃金の差異、ポスト産業資本主義はなんでもい いから差異(広告、ブランド力、「行列のできる相談所」で紹介されたとか)。差異の創造は、ポスト産 業資本主義においては、きわめて民度が問われる課題になっています。 中国が輸出型経済にとどまるなら産業資本主義から脱することはできず、「世界の工場」のまま でしょう。内需型に転向するなら、近い将来には賃金の安さという強みを失い、ポスト産業主義国の洗練 された外国商品は高額所得者が買い、国内企業は安物商品販売のままになります。国内企業は値引き競争 の熾烈な戦いを繰り広げ、薄利多売しかないでしょう。 上記に加えて、先進国は、産業資本主義からポスト資本主義に移行する期間を長くとることがで きたため、年金などの福祉制度を充実する余裕がありました(この点が、日本よりヨーロッパ諸国が有利 な点です)。ところが中国にはその余裕がありません。あと30年もすれば、現在40歳の人は70歳に なります。どうします、その人たち・・・? さらに中国の軍事費の伸びが脅威だといわれていますが、軍事費ほど削減するのが難しい経費はありま せん。既得権益となった予算を削ることがどれだけ難しいか、日本人はよく知っていますが、自衛隊の予 算と違って、人民解放軍というのは中国では別格の存在です。許さないでしょうね・・、軍事予算の削減 を・・。 こういう材料を考えてみると、中国が世界一の経済覇権国家になる可能性はかなり少ないと思います。 中国はいやおうなくポスト産業資本主義国家に移行せざるを得ません。しかも欧米と日本より短期間にそ うせざるをえず、それを邪魔する要因が多いというのが現状です。 私なんか、30年後に『中華人民共和国』が存在することさえ疑っています。経済学者は、合理的計算 だけで将来を予想しますが、かれらの予想は当たった試しがありません。むしろ文明史的に考えた方が、 中国の未来を的確に予想できると思うのですが。
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寸評(海外)
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斬りたくなっちゃう海外事情
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海賊対策のためアフリカ・ソマリア沖に展開中の海上自衛隊の護衛艦が、民間国際交流団体「ピースボート」の船旅の旅客船を護衛したことが13日、分かった。ピースボートは海賊対策での海自派遣に反対しており、主張とのギャップは議論を呼びそうだ(産経)。 いわゆる護憲運動の正体が、あまりにも鮮やかに、しかも滑稽に、かつ本質的に現れた最高のニュース たしかこの団体、社民党の辻元さんが設立したと思いましたが・・。まぁ、平和運動でさえ、武力によ る警護なしには成立しないという、あたりまえの常識の見本でしょうか。しかし、情けないのはピースボ ートですね。平和を愛する諸国民を信頼して、護衛など頼むべきではないでしょう。こちらが平和の意志 を持って誠意を尽くして外交的に対応すれば武力衝突は回避できるというのが、護憲派の信念なんですか ら、それを証明するチャンスだったのに。人間の盾とは、東京でやるものではなく、ソマリア沖でこそや るべきものですよ。
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侍ジャパンが準決勝進出を決めました。韓国に負けた試合は、まさに北京五輪での韓国に敗退した試合 を思い起こさせるゲーム運びでしたね。両試合に共通しているのは、監督の無能さでした。ともかくベン チが動かない。おそらく観戦していたファンの多くは、「ここでバントだろ!」とか、「ここで交代だ ろ!」と叫んだ方も多かったのではないでしょうか。 「生徒や選手の自主性に丸投げすることだ」という勘違いがあるようにも思われます。これは都合 の良い責任逃れに過ぎないのですが。結果責任を真に背負う気があるなら、監督が采配を振るいま くっていただきたいですね。 原監督も給料いくらもらっているか知りませんが、監督の仕事は采配ですので、それをお忘れなく。う まくいけば大賞賛、失敗すれば大非難。それを恐れて動かなければ軽蔑です。 私は学生生活がやたら長い人間ですが(今でも学生ですが)、生徒の自主性尊重というのは教育 |
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中国が、第2次アヘン戦争に伴う英仏連合軍の北京侵攻で清朝の離宮、円明園から略奪された十二支の ブロンズ製動物像のうちの2体を返せと抗議している。 もし返還すべきならば、筋から云えば、清朝の皇帝の子孫に返還すべきですが・・・。共産中国と清朝 には歴史的連続性なんてないでしょう?当時の漢民族は、清朝の異民族に支配されていたわけで、例えて 云えば、アメリカ占領下の日本で、マッカーサーの書斎の骨董品が盗まれたら、日本にではなく、マッカ ーサーの子孫に返還すべきだと思いますが。 それに清朝は国民国家ではないわけで、国民国家以前の略奪品の所有権を主張できるわけないでしょ まったく・・・、歴史が長いわりには、歴史感覚に欠けた人たちですね、中国人は・・・。
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