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過去、自分で所有するスペンドール BC2の分析をしたことはありましたが、箱の秘密については元SONYスピーカー、アンプ、SACDプレーヤー設計者かないまる氏のサイトを読むまでは、ここまで気づかないまま今日に至ります。

若干、Spendor BCIIについて自分で書いたことを読んで復習してみます。

BCIは、スペンドールの第一作スピーカーシステムで、20cmベクストレン・ウーファーとセレッション製のトゥイーター、HF1300を組み合せた2ウェイモデルです。 
これをベースに、ウーファーの磁気回路を強化して耐入力を向上させ、スーパートゥイーターを加えたのが、BCIIです。このスーパートゥイーターは、ITT傘下のSTC社の4001です。 

BCIIは、BBCに正式採用ではありませんが、BCIAとして、BBCでも使われていました。 

BCIIIは、BCIIの低域の強化を図ったモデルです。BCIIと同じユニット構成に、30cm口径のベクストレン・ウーファーを追加しています。 
STC製のスーパートゥイーターは、より安定供給のセレッション製に変更されています。
BCというネーミングは、ベクストレン・ウーファーのBと、セレッション製トゥイーターのCから来ています。 

なおサンスイが一時スペンドール社に補修ユニットを使ってBC2の復刻をしました。
しかし、この復刻には瑕疵があったことも、年末に元サンスイアンプ設計者でイシノラボ代表の平野氏の日本オーディオ史の連載で知ることになりました。

こういう日本オーディオ史が当事者から語られるということはとても貴重に思います。

抜粋引用してみます。
サンスイサイドからスペンドールに“BC−IIを復刻出来ないか?”とメールで問い合わせてみた。その返事は、彼等にしてみたら意外だったのだろう。戸惑った返信であった。彼等にしてみれば、過去から進歩していないばかりか、現行スピーカが評価されていないと受け取ったようだった。“手持ち材料を調べてみた。BC−II用のウーファフレームが150本在庫している。ツイータ,スーパーツイータは仕入れることは可能、キャビネットも製作可能。”という内容であった。
それでは75セットを限定販売と言うかたちで作って貰って、とりあえずの話題を造ろうと私は主張した。みなさんも同意してくれた。そこで、サンスイの総意として、75セットのBC−IIの注文がスペンドールになされた。

先に確認用サンプルが東京事務所に届けられた。さっそく聴いてみると、オリジナルBC−IIに比べると、そのサウンドは少しやさしかった。厳しく言えば、“きりりと締まったサウンド”が少し不足していた。

サンプルを聴き終わったあと、内部チェックしてみた。おおむね、BC−IIを踏襲していたが、いちばん重要なウーファのマグネットがオリジナルより1ランク小型であった。これが引き締まったサウンドを100%再現出来ない原因のようだった。スペンドールに聞いてみると、“都合で、マグネットはこれで勘弁してほしい!”とのことだった。それに、もう75セット分は製造しているとのことだった。
それでは、何とか、この復刻品を販売して行こうと言うことになった。

(上がおそらくその小マグネットのウーハー、下が平蔵のオリジナルです)
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幸い、1975年当時の製品を持っている販売店は全くなく、クレームらしきコメントはなく、大筋において、好評。あっという間に75セットは売り切れた。“さらに作って欲しい!”という声もあったが、スペンドールは“これでおしまい!”と言うばかりであった。確かに、昔の製品を高く評価して、現行製品について特にコメントがないのは、彼らにしてみれば、愉快なことではなかっただろう。


こちらにいずれも故人の黒田恭一氏、瀬川冬樹氏、菅野沖彦氏が評論を寄せられている。
とりわけ、瀬川冬樹氏のBC−IIの高評価ぶりは突出しておりついに自室のリファレンスに。
その使いこなしもいろいろ書かれていて、ユーザー、これからの入手を検討されている人には参考になると思う。


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