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昨日は無料動画で「ノルウェイの森」を観ました。
原作は出版当時に読んだきりで、忘れてる部分も多いのですが、
原作の空気感のようなものは再現されてたような気がします。
村上春樹の小説は映像化しにくいと思うのですが、一応、鑑賞に堪えるものに仕上がってると思いました。
松山ケンイチと玉鉄のキャスティングは見事に嵌ってたと思います。
言い替えれば、松ケンと玉鉄以外はアカンと思いました。
特に菊池凜子は無理がありすぎ。
演技はすごいと思いましたけど、20歳の女性には見えませんでした。
監督さん、冒険者やわ。
それと、単行本2冊の長編小説を2時間ちょっとにまとめようと思ったら、
何を切り捨て何を残すのかが元も重要な作業になると思うのですが、
その作業が成功しているとは思えませんでした。
キズキくんの自殺シーンは必要だったのか?
原作でもワシが理解できなかった、レイコさんとのSEXは、レイコさんの過去が描かれなかった映画で、
あえて描く必要があったのか?
レイコさんが綺麗な年上の女性として登場してたんで、「これはSEXシーン、あるな」とワシは予想してましたけど、 原作だとワタナベも同じ気持ちだったのに対し、映画だと「勘弁してくれ」という感じ。
20歳の男の子とSEXして再起しようというんでしょうが、なんだかレイコさんというキャラを汚された気がして
不快でした。
レイコさんが「ノルウェイの森」をギターの弾き語りで歌うシーンも、もうちょっと丁寧に描いてほしかった。
この作品の重要なシーンだったと思うのですが。
それと、室内のシーンに何一つ「日本」を感じませんでした。
東南アジアのどこかとしか思えなかったのですが、これは意図されたものなのでしょうか?
村上春樹作品の魅力の一つはちりばめられた「韻」ではないでしょうか。
その「韻」に魅せられてる読者は多いと思います。
「ノルウェイの森」というタイトルはビートルズの同名曲からつけられていますが、
歌詞を読むと、この物語が、この歌からイマジネーションされたのかもしれないと思えます。
この歌が小説で歌われるのは、何曲も順々に歌われたのちに回ってのことです。
巡り巡ってこの曲が歌われるのです。
行ったり来たり。
リフレイン。
らせん。
(あ、映画でも螺旋階段が出てきました。ここは良かったです。)
そして最後には主人公ワタナベは、自分が今いる場所さえ分からなくなるほど迷っている。
「空気感」とワシが言ったのは、この辺の「韻」をある程度監督が映像として採用していたからかもしれません。
小説の冒頭、37歳のワタナベが、飛行機内のBGMで流れる「ノルウェイの森」に混乱して平常心を保てなくなる
シーンがあります。
この物語は、37歳のワタナベの回想録として語られます。
自殺した直子は「私のことを忘れないで」と 言うのですが、
ワタナベは、直子は私のことを愛してさえいなかったと言います。
恋人キズキ君のところに逝ったわけですからそういうことなんでしょう。
そこをキッチリ描かないと、この物語を描いたことにはならないと思うんですよね。
しかしまあ、映像でここまで村上作品が表現できるということがわかりましたので、
才能のある日本人監督にぜひとも挑戦してもらいたいですね。
「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」とか(爆
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