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キクロピィゲ類の一です。
三葉虫は、地べたを這いずり回って泥やら上から落ちてきた死骸やら、
あるいは海底の穴の中の虫やらを襲って食べているわけですが、
キクロピィゲだけは唯一、海中を泳いで暮らします。
といっても、沖合いの100Mくらいの深海だったらしいですが。
これは水の流れに身を任せるというプランクトンの類であった
アグノスタス類とも全く異なります。
どうやら背中を下にして泳いでいたようですが、多数の鰓をオール代わりにして
泳いでいく様はカンブリア紀の怪物アノマロカリスやレアンコイリアを連想させます。
沖合いを泳ぐという事は、死んだら海底に落ち、速やかに埋没されなければ化石に残りません。
小さな虫なので、途中で食べられる事も多く、また海底地すべりにもほぼ巻き込まれない為
化石は非常に貴重なものです。
目の大きさが尋常で無いこと様をご覧下さい。
通常の標本では、目は残りません。それどころか完全体が見つかる事自体が異例です。
海外の博物館でも見る機会は殆ど無いでしょう!
ちなみに、この産地からはもう採集できません。
Microparia broggeri (Holub, 1912) (ミクロパリア)
Lower Ordovician, (オルドビス紀)
Llanvirnian Stage, Abereiddian Sub-stage, Llanfallteg Formation, artus Biozone.
Rhyd-y-wrach, Whitland, Dyfed, Wales. (イギリス産)
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みごとに『複眼』が観察できてすばらしい標本ですね。
2006/9/14(木) 午後 5:00 [ - ]
有難う御座います^^ キクロピィゲはいくつか持っていますが、図鑑にあるような複眼付きのものは手にできる機会が本当に無いです。この標本を見ると自由頬が脱落しているので、おそらく殆どの化石について自由頬が脱落してしまっているんでしょうかね?
2006/9/18(月) 午前 0:18 [ kipccl ]
母岩などの状態からクリーニング掘り出しに高度な手間がかけて有るのでしょうか。
2006/10/23(月) 午前 11:52 [ - ]
仰るとおり、これはクリーニング・原石ともに最高品位品です。手法としては、実体顕微鏡を見ながらマイクログラインダーによってクリーニングしたものと思われます。キクロピィゲの複眼が保存されることはほとんど無いです。完全体すら極めて希少です。
2006/10/23(月) 午後 9:48 [ kipccl ]