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アノマロカリスの名前の由来は、アノマリーなカリス、つまり異常なエビです。
何が異常かと言えば、アノマロカリスの頭部についていた1対の巨大付属肢だけが発見されていたので
これが胴体と誤認されました。
巨大付属肢についているトゲトゲが肢に見えたので肢として復元したのですが、
トゲに節足動物の節構造が見られないなど明らかに異常だったのでアノマロカリスと名づけられました。
旧復元では、見つかっていない頭部は、バージェス頁岩で殻だけ見つかっている
節足動物のTuzoiaがアノマロカリスの胴体の頭部であろうと予測がなされていました。
つまりTuzoiaの殻(頭部)+アノマロカリス巨大付属肢(胴体部分)で完成というのが
初期のアノマロカリスの復元だった訳です。
初期の復元について扱っている文献は多いですが、有名どころでは下記に書かれています。
http://www.trilobites.info/background.html
さて標本の紹介ですが、これはまさに奇跡の標本です。
ただでさえ珍しいアノマロカリスの付属肢とTuzoiaの両方が、
正しい大きさの組、正しいポジションで配置され化石化したものです。
これまで見た事が無いですし、今後見る事も無いでしょう…。
博物館の展示向きかもしれません。
なお、この標本は発見されていないとされるTuzoiaの軟体部が僅かですが保存されています。
その意味でも貴重なものです。
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