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澄江標本としては超大物。
この生物、澄江化石としてはたま〜に見かけます。非常に珍しいものには間違いないのですが、全く見ないレベルの珍しさではありません。とは言え、マニアックな標本なので展示即売会などで目にすることはないでしょうが…。
ここまでの大きさの標本はこの標本のほかに見たことがなく、これからもないでしょう。がんばって半日くらいかかってクリーニングしたのですが、ムリです、大きすぎます。諦めざるを得ません。
図鑑にも文献にも載っておらず、正体不明です。が、棘らしきものが柔らかい膜状のものに直接付着した構造をしていることから、カンセロリアの近縁種ではないかと思います。
が、カンセロリアは全体としてひどく単純な形状をしている生物であるのに対し、この生物の場合、どのような姿をしたか具体的に想像するのは難しいですが、仕切りやクビレのようなものが見えます。よって、カンセロリアよりは複雑な形状の動物であった事がうかがえます。
またカンセロリアとの違いとしては、大きさが巨大であることに加え、骨片(棘)の密度が圧倒的に疎です。骨片が直接膜についているようにみえ、この点はカンセロリアと同じです。
カンセロリアは器官がない壺状の形状の動物で『カイメン動物』とされることが多いですが、体を覆う棘の独特の構造はより高度な動物に特有に見られる構造で、正体としてはカイメンではなくウィワクシアのような複雑な形状の動物が退化したと言われています。この動物は、ひょっとするとその中間にあたる種なのかもしれません。
カンブリア紀、中国雲南省産です。
2018.09追記
どうやらカンセロリアの一類であるようです。お名前はAllonia nudaということですが、裸ネズミみたいでなんだかな〜という印象。最大で50㎝以上にもなるとのことですが、持っているいくつかの標本はいずれも超巨大なので、それから推測するとそれくらいになるかもしれません。
下記文献によるとカンセロニアについては分類上色々言われていたようですが、この種の研究からカイメン類に近いらしい…という事が推測できるらしいですが、理由は良く判りません。
"Naked chancelloriids from the lower Cambrian of China show evidence for sponge-type growth"
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