古生代のページ

奇怪な古代生物のページです。 一般には目にすることの少ない実物の化石を中心に紹介します。

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中国湖北省宜昌市長陽県で、カンブリア紀の化石産地が発見されました。
5.18億年前とバージェス頁岩よりやや古い時代の化石生物相であり、異常に保存が良いです。
澄江黒っぽい頁岩層の研究から、比較的遠洋・深海にあったもののようです。
澄江ほど風化しておらず、バージェスより立体的な完璧な化石産地で、今後が期待されます。
5.25 澄江
5.20 シャオシバ
5.18 清江★New!
5.15 関山
5.08 凱里
5.07 Wheeler
5.05 バージェス(カナダ)


特筆すべきは澄江では殆ど取れないクシクラゲ類が沢山採れることです。
その他、アノマロカリスなども採れるようです。
この保存状態で大きなアノマロの全身などが発見されるととても面白いです。

僻地、かつ冬の一時期のみ川の底が露出して採集でき、なおかつ厳重に管理されているようで
化石が出回るかと言われれば、凱里並に望み薄と言ったところでしょうか。
すでにローカルのコレクターが逮捕されて話題になったとか…。
そのうち本が出版されるのでしょうが、それは何年後になるのでしょうか…。
棘以外の保存があまり良くなく、正体不明の三葉虫形類です。クリーニングすると頭部が出て来るかもしれませんが、保存や石質から推測する限り、難易度は高そうです。
近年、ヘルメティアやクアマイアの近縁種が続々と記載されてきているようで、うっすらと残る胴体部分をよく観察するかぎり、おそらくは本標本もその一つではないかと思います。とは言え、尾部がトゲトゲなら判りますが胸部にここまで立派な棘を持っているのは見たことがありません。
大変興味深い標本です。

中国雲南省海口産です。

イメージ 1


標本番号:134026
こちらはシンデレラという素敵な名前の三葉虫形類です。澄江の三葉虫形類としてはサンダレラに比較的近縁であるようですが、目が頭部外骨格の中に収納されているサンダレラと異なり、シンデレラは外側に飛び出ています。
目は保存が良い場合が多く、つぶらな瞳が可愛らしいのですが、大抵の場合頭の先から尻尾の先まで6-7㎝程度のことが多い中で、この標本の全長は12-13㎝と規格外の大きさで、キモ可愛いといったところです。

巨大すぎる事も影響しているのでしょうか、背中の外骨格が割れて内臓(チューブ状と嚢状の消化組織とおそらく神経系の黒っぽい組織)をよく観察できる点もチャーミングです。消化組織は立体的に保存されており、保存の良さに驚きます。
よくある事ですが、採集者が触覚のことまで考えなかったのは仕方がない事ではありますが残念です。

カンブリア紀、中国雲南省海口産です。

イメージ 1

イメージ 2

標本番号:#134013
イメージ 1


イソクシスとは?
イソクシスは、前後に大きな棘をもつ巨大な殻に全身を覆われた節足動物で、1対の大きな付属肢と、柄のある巨大な円形の眼を持つ節足動物です。巨大な付属肢から、アノマロカリスやレアンコイリアなどの大付属肢動物との類似性を指摘されています(批判的な意見もあるようではありますが)。イソクシスはバージェス頁岩や澄江のほかシリウスパセットなどから多くの種が見つかっています。一方、化石の数は非常に多いのですが、遠洋性かつ活発な遊泳生活者であるとみられるためか、軟体部が保存された化石は極めて少なく、たとえば関山のイソクシス・マイナーの論文によれば、300個中8個のみ軟体部の痕跡が認められる程度とあります(個人的な感覚としては3%もないように思います)。尚、イソクシスは付属脚の形状から、捕食生物であると考えられているようですが、澄江で良く取れる耳形等刺虫(I.auritus)はそうではないようで、カンブリア紀初期〜中期のイソクシスの中でも生活様式にかなりの多様性があった事が伺えます。
基本的にはエビのような胴体を巨大な殻にスッポリ収め、眼と1対の付属肢、尾部のみ殻から出していたようです。殻と胴体がどの部分で繋がっていたかは記録として残っていませんが、胴体前部(頭部か頭部のすぐ後ろ)で繋がっており、その他の部分は比較的自由に動かせたと考えられています(当方もその見解を支持する標本を保有しております)。

イソクシス・マイナー
関山動物群では数種類の等刺虫が知らてており、そのうちもっとも有名なものです。イソクシスは中国語で等刺虫、イソクシスマイナーは小型等刺虫です。その名のとおり、かなり小型の等刺虫で、比較的軟体部を保存した個体が多いように感じます。
他の多くのイソクシスの種と同じように、この種も遊泳性の捕食動物で、捕食器として使われたとみられる1対の付属肢と、胴体には12-14対の2肢性の肢(鰓肢+歩肢)がついています。胴体部分は、頭部に近い部分は幅広ながら、尾部に近いほど細くなっていたようです。

この標本は体に似つかわしくない飛び出た巨大な眼と、捕食器とみられる大きな付属肢が見えます。胴体はいまいちはっきりしませんが、おそらく胴体はほぼ真っすぐの状態でやや下側に向けていたのでしょうか、殻の下部と後部にそれぞれ付属肢を見る事ができます。
眼の根元に、頭部らしき痕跡があり、さらにその頭部の中に構造があるのが見て取れます(消化管にしては奇妙な構造です)。眼自体の保存状態はなかなかのもので、顕微鏡で見れば、角膜と網膜を識別できるかもしれません。”大付属肢”は埋まっており、露出させるにはクリーニングが必要で、分離は良さそうなので簡単に露出させることができそうではあるものの、眼との距離が近く眼を破損せずに露出させるにはそれなりの腕と度胸が必要になりそうです。
これほど眼がきれいに保存された標本は滅多に入手できません。澄江化石の一つの最高峰の形です。

イメージ 2

イメージ 3



標本番号:#15467
参考文献:
Di-Ying, Yu-Nan et al. (October 2014). "The soft anatomy of Isoxys minor from the Guanshan fauna, lower Cambrian of Southwest China". Paleoworld 23. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1871174X14000419
1年以上もブログをサボってしまいました。
風変りな澄江化石はまだ手元にそれなりにあるのですが、クリーニングしていなかったり何より写真を取っていなかったりするのでなかなか投稿も一苦労です。

さてこの標本は、蛭虫マオティアンシャニアと節足動物の空、そしてないより、黒っぽい見慣れない物体が見られます。おそらく一度海底地すべりで巻き上げられてから死体が積もり、埋められたタイプと思われますが、それにしては保存は悪くないです(良くもないですが)。黒い物体は2匹のマオティアンシャニアに折り重なっているように見えます。
謎の標本です。

カンブリア紀、中国雲南省産です。


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