古生代のページ

奇怪な古代生物のページです。 一般には目にすることの少ない実物の化石を中心に紹介します。

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つい最近、歯の痕跡が残ったハルキゲニアがバージェス頁岩標本の中で発見されたとのニュースがあり、ハルキゲニアの前と後ろが確定した、というニュースがありました。この発見は、科博の展示物を提供しているROM(オンタリオ博物館)のCaron教授とその弟子のMartinの研究で、世界的に大々的に報道されご存知の方も多いでしょう。たとえば↓の報道


ほぼ時を同じくして、ひっそりと澄江(の産地の近傍)のハルキゲニア関連の発見があったようです。
まずはその写真。


どうでしょう?私はこの写真を見たとき、度肝を抜かれました。澄江(とその近傍)には面白い有爪類がありますね〜

いくつかの記事によると、このハルキゲニア近縁種は、一行あたり横に3〜5本(ハルキゲニアは2本)の長い刺と、長い櫛状の突起のついた脚が特徴で、おそらくは海綿の上でプランクトンを濾して食べていたのであろう、との事です。


Collinsium ciliosumで検索すると山ほど出てきます。

国立科学博物館の上野本館にて「生命大躍進」が開催されています。

脊椎動物誕生から人類に至るまでの一貫した展示がお題目ですが実際のところ展示内容・来館者の関心共にものすごく偏っており、実質「バージェス頁岩展」のような状況です。

さて肝心のバージェス頁岩の展示物ですが、生命の海科学館くらいの規模を予想していましたが…。
実際に行ってみると、さすがにROM(オンタリオ博物館)から借りてきただけあり、非常に充実していてびっくりしました。大きなアノマロカリスの姿ものをはじめ、フルディア、オドントグリフィス、ネクトカリスなど、国内の常設展示では今後も絶対に目にすることができないであろう標本が並んでおり、かつ種類も数も充実しており素晴らしい、の一言です。

が、、、、

激混。
朝一でも混んでいたので、昼過ぎだと寿司詰めだったのではないでしょうか。その道のマニア3割、子供連れ7割くらいでしょうか。こんなマニアックな内容を子供が解するとは想定外でした。会場では「アノマロカリスだよー」「本物のネクトカリスー」のような声がそこかしこに聞こえていましたが、ものすごい時代になったものです。
うーん、とてもじゃないけどゆっくり見られる状況ではないです。
じっくりゆっくり見るなら9月中頃がベストかも知れませんね…。

会場の奥に、東海化石研究会さんの澄江標本が置かれていました。
スペースの都合上、数は少なかったのですが、内容が超ハイレベルで驚きました。
ナラオイア一つとっても、あのレベルの標本はそうそう簡単には手に入らないものです。

(写真)アノマロカリス…、バージェス頁岩の最も有名と言ってもいいと思われる標本です。これはすごい。
イメージ 1


(写真)ネクトカリス…、意外に小さかったです。ベツストベルミスと同じです。
イメージ 2


(写真)スキオルディア(澄江)…、澄江の最希少節足動物の一つです。この保存状態にして割ったままのペア。これはすごい!
イメージ 3

(写真)アノマロカリス(科博の常設展)…、、、、これでも結構すごいものです。
イメージ 4


(写真)レアンコイリア(澄江;科博の常設展)…、、、、
イメージ 5



いまさらの話題ですが、澄江でアノマロカリス類の新種、""Lyrarapax unguispinus""が発見されているようです。体調は10センチほどで、小型の成体であったとも幼体とも現時点では判明していないようです。雲南省ではアノマロカリスが何種か見つかっていますが、今後も新種の発見が期待されます。
これまでL. unguispinusは3個以上の標本が発見され、Web上で確認できる2個体で、神経組織が保存されており、Natureの論文は脳構造が『おそろししく単調』で、現存する有爪類のものと類似しているそうです。

澄江化石は眼や脳、神経節なども保存されている化石があり、神経のみを研究対象とする専門家がいるとは聞いていましたが、アノマロカリスの話題が出てくるとは驚きです。
神経組織とされる構造は黒いシミのような形で残っている事が多いようですが、必ずしもそのようなわかりやすい形で保存されているとは限らず、白っぽい事もあるようでなかなか判断は難しいかもしれませんね。Edcope Enerpriseに展示してあるFortiforcepsも、眼が5個ある!とありますが、そのうちの2つないし3つは、実は神経節だったのかもしれません。顕微鏡で見てみると、そういうケースは意外にあると思います。

イメージ 1

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ブランキオカリスです。
肢の構造からマルレラなどと比較的近い原始的な節足動物とされる動物の殻です。
チュゾイアなどと比べ比較的殻は柔らかかったのか、立体的な保存がなされている化石はあまりりません。
が、この標本は違います。
押し潰されているのですが、ある程度立体的な構造が見て取れます。
一様に押し潰されているところでないところが興味深いです。

幅3.5cm、
カンブリア紀、中国雲南省澄江産です。
帽天山産という事で買いましたが、おそらくは違うでしょう。

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イメージ 2

イメージ 3

節足動物の一、プリミカリスです。保存の面で、トップクラスの標本です。
文献によっては、三葉虫のナラオイアの幼生とする場合もあるようですが、この標本を見る限りとナラオイアとする意見の方が適切であるようにも見えます。というのも、棘の形状がナラオイア・スピノサと非常によく似ているからです。
これは裏面からの視点で見た化石で、ハイポストマらしきものもよく保存されています。触覚らしきものも。。。

カンブリア紀、中国雲南省澄江産です。


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