古生代のページ

奇怪な古代生物のページです。 一般には目にすることの少ない実物の化石を中心に紹介します。

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フォーティフォーセプスとは?
文献『動物世界的黎明』『The Cambrian Fossils of Chengjiang, China』(朝倉書店より日本語版が出ています)に拠れば、『体長4㎝くらいの細長い体躯をした節足動物、柄付の目と1対の頑丈な大付属肢を備える。大付属肢は、捕食に使用していたに違いなくしたがって肉食の捕食動物と考えられる。頭部には円形状のヘッドシールドを備え、3対の二肢型付属肢がついている。尾部は扇状である。鰭脚の形状から見て、遊泳したと考えられるが、強力な歩肢が認められる。(バージェス頁岩型標本によく見られる)大付属肢を備える動物の仲間であろう。』の様なことが書かれてあります(かな〜り適当)。
復元図は、『The Cambrian Fossils of Chengjiang, China』より転載。というのも、両文献に掲載されている復元図はかなり異なっており、私が実標本を観察した結果こちらの方が大付属肢の形状が正解に近いのではないか?と思われるからです。ただし触覚があるのかは実際よくわかりません。

上記の文献にも記載されている通り、フォーティフォーセプスはカンブリア紀によく見られる巨大な大付属肢をもつ節足動物の一例であることはほぼ間違いありません。同様のデザインの動物としてはレアンコイリア、ヨホイア、ジアンフェンジア(尖峰虫)などがあり、節足動物と呼べるかどうかは議論の余地がありますがアノマロカリス類も関連がありそうです。

写真は、腹側から見た標本となります。おそらくフォーティフォーセプスのこのアングルの標本としては世界最高のものだと思います。体は太かったのか堅かったのかは分かりませんが、明瞭に境界を鰭と区別できます。この標本の特筆すべき点はいろいろありますが、異様に細長い歩肢が明瞭に見て取れるところではないでしょうか。ここら辺がアノマロカリスとの大きな違いになるでしょうか。またこの標本では目は左右対称にきれいに収まっているためよくわかりませんが、目はある程度自由に動かせたと見え、標本によっていろいろな方向を向いています。
カンブリア紀、中国雲南省産、大きさは大付属肢先端から尾部先端まで3㎝くらい(尾部はカウンタパートにあります)

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参考:
陳均遠(2004) 『動物世界的黎明』 江蘇科学技術出版社
Hou, Xian-Guang; Aldridge, Richard J., Bengstrom, Jan; Siveter, David J. ;Feng, Xiang-Hong 2004; The Cambrian Fossils of Chengjang, China, Blackwell Science Ltd.

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