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#cg199-1
関山(ガンシャン)とは?
中国雲南省近辺には、澄江以外にも特異的に保存状態の良いカンブリア紀の化石産地(Largerstatten)があります。関山はそのなかの一つで、澄江より僅かに新しく、凱里よりも古いもので、澄江とは出土する種が異なります。澄江では比較的少ない古虫類や三葉虫が多く産出し、ガンウェイカリス(具刺広衛蝦)などのようにここでしか採れないものもあります。
関山化石は一時工事があったのか出回りましたが、めっきり見なくなりました。一説によると高速道路ができたのだとか…。とてつもなく巨大なレドリキアなど、ここの三葉虫化石は素晴らしかっただけに残念です。
さて関山からもアノマロカリスが産出します。アノマロカリス・サーロンとして扱われることが多いのですが、異論もあるようです。たとえば下記の文献。この文献では、関山アノマロカリス2種、Anomalocaris kunmingensisとParanomalocaris multisegmentalisが紹介されています。ちなみに中国語ではどちらもサーロンと同じ奇蝦のようです。
A. kunmingensisについては読む限りは正直A. saronとの違いは微妙すぎてはっきり言って怪しいですが。P. multisegmentalisは確かに素人目にも違いはありそうです。A. saronとの違いは、節の数がより、かつ腕の外側に飛び出している刺状突起の数も多い、また全体的にスレンダーで、腕の内側の刺状突起を構成する小突起の数も多い。実際そんな感じがしなくもないです。
さて写真も関山のアノマロカリスです。が、不完全のため記載の特徴は確認のしようがありません。目を皿にすれば分かるかもしれませんがその気力もありません。ただ全体的なプロポーションは、文献に掲載されているP. multisegmentalisに近いでしょうか?標本大きさはカーブにそって大体3㎝くらい。
文献:
YuanYuan Wang, DiYing Huang, ShiXue Hu. (2013) New anomalocardid frontal appendages from the Guanshan biota, eastern Yunnan. Chinese Science Bulletin 58, 3937-3942.
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2015年07月25日
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