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【海辺編】
11
潮もかなり満ちてきたというのに、まだ砂蒸しをしている男性が居る。
大丈夫かなと思い、近づいた矢先、強い波が彼の頭にかかった。
そのまま彼の頭だけ、波にさらわれて消えていった。
12
友人たちとボートに乗って、かなり沖まで出てしまった。
突然、一人が海の中に落ちてしまい、帰らぬ人となった。
落ちる瞬間、4本の腕が、彼の手足を掴んでいたのを、目撃したのは、私だけだったのだろうか、怖くて誰にも聞けない。
13
真夏の砂浜。日陰でも無いのに、何故か一箇所だけ涼しい場所がある。
面白いので突っ立っていると、地元の人にいきなり突き飛ばされた。
ムッとした私だが、話を聞いて彼に感謝した。
この場所は去年、身元不明の水死体が流れ着いた場所だそうだ。
14
小さな海水浴場で、監視員がしきりに「雷がくるので、海から出るように」と叫んでいる。
雲ひとつ無い青空だが、あまりの剣幕に海水浴客たちは、しぶしぶ砂浜に上がった。
その瞬間、道路の電柱に車が衝突し、電線の端が海へ落ちた。
事故当時、その海水浴場に監視員は居なかったし、誰一人監視員の顔を覚えていなかった。
15
恋人に酷いフラれ方をして、彼女にあげるはずだった指輪を海へ投げ捨てた。
数年後、とても素敵な人に巡りあえたが、過去のトラウマか、結婚へと踏み出せなかった。
ある日彼女の父が、海で石鯛を釣ってきたので、ボクがさばくことにした。
包丁を入れると、石鯛のお腹から、あの日海へ投げ捨てたはずの指輪が出てきた。
その指輪をみて、ボクは彼女との結婚を決意することが出来た。
【雨編】
16
黄色いレインコートに透明のビニール傘の女性。
雨の日の夜、彼女に出会ってはいけない。話しかけてくるから。
「赤い傘をさしてもいい?」という、彼女の問いに答えてもいけない。
そのビニール傘で、メッタ刺しにされるから。
17
高校の同級生に、とんでもない『雨男』が居た。
彼がイベントに参加すれば、必ず雨が降るのだ。
小学生の頃は、それが原因でよくイジメられたそうだが、高校生にもなると、逆にありがたい時も多い。
彼は今、水不足の国々でボランティアとして活躍しているそうだ。
18
仕事の帰り、コンビニで傘を取り違えてしまったようだ。
柄の色が少し違うようだが、大した違いは無いので、そのまま家に帰った。
翌朝、まだ雨が降っていたので、傘をさしたら、中から紙切れが落ちた。
その紙には、「勝手に傘を持っていくんじゃねぇ」と書いてあった。
19
長い雨。川の氾濫が心配だったので、交替で見回りをすることにした。
雨の中、自転車で川まで行くと、ブレーキが故障しており、危うく川へ落ちるところだった。
村役場へ帰ると、誰かが「ちっ、失敗した」とつぶやいたように聞こえた。
その時、雨を鎮めるために、川へ人柱を流したという、昔の風習を思い出した。
20
母が亡くなった。けれども、僕は泣かなかった。お葬式も終わり、ひと段落したので、
昔よく遊んだ公園へ行ってみた。ベンチに座ると、不意に雨が降りはじめた。
雨が降ると母が必ず、お気に入りの花柄の傘を持って迎えに来た。
その傘がとても恥ずかしく、一緒に傘に入るのをイヤがった事を思い出した。
雨が強くなって来たので、そろそろ帰ろうかと思ったら、ベンチに傘が置いてあった。
母のお気に入りの、花柄の傘だった。僕は母が亡くなってから、初めて泣いた。
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怪談話大好きです!
見るのが楽しい 笑))
2009/8/5(水) 午後 11:04 [ - ]
ぞくっとしました。。。
2009/8/5(水) 午後 11:15 [ _ ]
コワ!
2009/8/5(水) 午後 11:55 [ ドガッ ]
16は『ぞくッ』としました…(~_~;)
2009/8/6(木) 午前 0:05
14の話
亡くなってからも皆の安全を守ろうとする
責任感ある霊なんだな…
15の話
ただひたすら感動!
19の話
20話までの中で
一番怖かった…(>_<)
2009/8/6(木) 午後 1:39
15 素敵なお話ですね
17 ちょっと笑えました〜(*^_^*)
20 なんだか泣けるなぁ〜(/_;)
この3つだけ 怖くなかった〜(*^^)v
2009/8/7(金) 午前 5:45