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【公園編】
61
この雲梯(うんてい)には、何故か一本だけ黒く塗られた棒がある。
何だろうと思って、試しにぶら下がってみると、ぼんやりと、首を吊っている人間が見えて、思わず落ちてしまった。
昔、この雲梯で自殺した男が居ること、後で知った。
62
公園の砂場から、『砂金』が出た。というニュースが、全国へ流れた。
週が変わる頃には、この町の公園から、砂場の砂が一切無くなってしまった。
63
風も無いのに、ブランコが揺れている。しばらく見ているとピタリと止まった。
すると、隣に座っていた息子が、「パパが見ているから、女の子が逃げちゃった」
といった。息子には、誰かが見えていたのだろうか。
64
散歩をしていると、公園を見つけた。子供たちが遊具で遊んでいる。
こんなところに公園があったのかと思ったが、何故か入り口が見つからない。
ふと妙な違和感を覚えた。子供たちは遊んでいるが、声が全く聞こえない。
そのことに気付いた瞬間、公園の子供たちが一斉にこちらを見た。私は思わず逃げ出した。
65
病気で入院している妹のために、四葉のクローバーを探しに公園へ行った。
なかなか見つからないので、悲しい顔をしていると、3人の男の子が声をかけてきた。
「ぼくらのこと探してるの?」と言ったので、「違う」と答えたら、「ぼくらはそっちじゃないよ」
と滑り台の下を指差した。まさかと思い、滑り台の方へ近寄ってみると、四葉のクローバーが3つも見つかった。
お礼を言おうと振り返ると、誰も居なかった。
【写真編】
66
友達と心霊写真を作ろうという話になり、心霊スポットに行き、真ん中の人の肩に、作り物の腕を乗せ、3人並んで写真を撮った。
出来上がった写真は、3人の首から上が、写っていなかった。
67
呪の針を手に入れた。これで写真を傷つけると、写真の人物が苦しむらしい。
ボクは卒業アルバムを引きずり出し、昔自分を振った彼女の写真に、その呪の針を付きたてた。その瞬間、ボクの胸が激しく痛み出した。
まさかと思ってアルバムをめくると、彼女の写真の裏に、ボクの写真があった。
68
車の運転中、カメラを車内で落としてしまい、その拍子でシャッターが切れた。
後日、フィルムを現像した時に、1枚だけピンボケの写真があった。
走行中だったにも関わらず、窓の外から女性の顔が覗き込んでいた。
69
私が入院している病院で勤務する、女性看護師の約4割は、履歴書にプリクラを貼って提出し、そのまま採用されたらしい。
70
体の弱いN君が、中学校最後の思い出として、マラソン大会に出場した。
かなり遅れたものの、最後まで走りきった彼に、会場は大きな拍手を送った。
しかし、その後N君の容態は急変し、帰らぬ人となってしまった。
彼の最期の勇姿として、ゴールした瞬間の写真を現像すると、ゴール付近で拍手をしている人たちの手が全て合わさっており、まるで彼に対して、全員で合掌しているような光景だった。
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怖いけれど、
70は完全に都市伝説じゃねぇか。
2009/8/11(火) 午後 9:02