日々狂簡

細々とやっております

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

マネ『草上の昼食』

イメージ 1

今回紹介する絵は、エドゥアール・マネ

草上の昼食

史上、最も物議を醸した絵画の一つ。と言われています。

後に同画家の描いた、『オランピア』は、

さらなる批判の渦に巻き込まれるのですが・・・。


この『草上の昼食』が批判される原因となったのは、

着衣の男性と、裸の現実的な女性が、混在している事。

これが「不道徳」である。と言われ、展覧会(サロン)※に落選。

※ここで言う『サロン』とは、パリ芸術アカデミーの公式展覧会を意味します。


そのサロンの、落選作品の展示会『落選展(1863年)』で、

一般に公開されることにより、大きな批判の対象となりました。


「裸婦像が描かれる」という事自体は、批判の対象ではありません。

しかし、そこで描かれる裸婦は、あくまで非現実的な女性に限られました。

神話の女神とか、妖精や精霊の類ですね。


この絵に限っては、左下の籠と一緒に青い衣服が描かれているので、

作中の女性は、ここで衣服を脱いでこの場所に座っている。

という事がハッキリと見て取れます。


ここまでやってしまうと、もう確信犯的というか・・・。

批判を受けることを覚悟しての出品なんだろうと思われます。


描かれた題材は何にせよ、作品の構図・色彩・技法。

どれもが秀逸であることは、当時から

一部の前衛的な感覚の持ち主たちには、認められていました。


中でも「印象派」と呼ばれる方々は、マネの作品を非常に慕っており、

多くの画家が、マネに対するオマージュ作品を描いています。


そもそも印象派の事の起こりが、『草上の昼食』『オランピア』などが

サロンで酷評を受ける。という出来事により、

当時の前衛的な若い画家たちが、アカデミズムに反発したのが始まり。


マネ自身も、そういった若い感性に賛同はしたものの、

彼らが興した印象派展には、一度も参加していません。


その作風も「印象派」とは一線を画すものでありながら、

マネが印象派の父。と呼ばれるのは、そういった事情があるからなのですが、

この辺の『印象派、爆誕!』なエピソードは、とても面白いので、

改めて記事に出来ればと思います。


サロンに否定され、サロンを否定する人たちから多くの賛同を得るも、

マネは生涯、サロンでの評価にこだわり続けました。

だからと言って、ウケの良い作風に変える事なく挑み続けた

その姿こそが、多くの芸術家たちにリスペクトされる理由なのかもしれません。

全1ページ

[1]


.
tkakt
tkakt
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
検索 検索

ブログバナー

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事