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そのスカートの中を覗いている男性。 後ろには、中年男性の姿も見えます。 これは、1768年のロココ期に描かれた作品。 フランス王朝全盛期で、貴族が幅を利かせていた時代。 貴族たちの華やかな文化の影で 庶民のフラストレーションは沸々と蓄積されていました。 この作品から約20年後、フランス革命が起こります。 さて、まだまだ貴族が能天気だった時代の作品ですが、 この絵は、とある男爵の依頼で制作されたものです。 依頼内容のポイントは、 1.男爵の愛人がブランコに乗っている。 2.男爵自身を女性の足が見える位置に描く。 3.ブランコを押す司教を描く。 という3点だったそうです。 「2.」とか、依頼内容がアホですね。 さらにフラゴナール、どういった意図だったかは知りませんが、 後ろの司教の顔を、描かれている愛人の夫にした。と言われています。 何とも淫靡な三角関係ではありますが、 そういう時代だった。と言えば、そうなのかも知れません。 左端の彫像。恋愛を司るキューピッドが、指を口に当てています。 これは、『秘密の恋』を表しているとも言われています。 華やかなれども軽薄と言われたロココ時代は、 フランス革命の成功で一気に廃れてしまいました。 代わって、より硬派な『新古典主義』と よりドラマチックな『ロマン主義』が台頭していきます。 フラゴナール自身は、フランス革命で多くのパトロンを失い、 1806年に貧困の中、亡くなられたそうです。 とはいえ、享年74歳。当時としては長寿だったのかも知れません。
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2012年07月15日
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