華人経済研究所

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今週は、おそらく、読者の皆様が100人いたとしたら、その中で5人くらいしか正確に存在位置を答えられないであろう遠い国、しかしとても大きな国であるスーダンにある中華料理屋を、友人が訪問した際に撮影してきてくれた写真をご紹介します。

スーダン共和国(スーダンきょうわこく)、通称スーダンは、北アフリカに位置するアフリカ大陸最大の面積をもつ国です。人口は、世界第31位にあたる4230万人で、ひとりあたりGDPは2300US$を超えます。
首都はハルツームという大都市で、エジプト、リビア、チャド、中央アフリカ、コンゴ民主共和国、ウガンダ、ケニア、エチオピア、エリトリアと国境を接していて、東は紅海に面しています。

そんな“アフリカの大国”であるはずのスーダンですが、おそらく日本では、スーダンを知っている方は「ダルフール紛争」を契機に知った、という方が少なくないのでは、と思います。

「ダルフール紛争」については、ぜひググッて調べてみていただきたいのですが、『史上最悪の紛争』とも言われて今なお続いているこの国内紛争によって、スーダンが国として1956年に独立して以来、1972年から1983年の11年間を除く期間に、200万人の死者、400万人の家を追われた者、60万人の難民が発生しているとされています。

このように、何とも形容し難い、日本人には一番分かり難い類の国にも、やはり中華料理屋だけは必ず存在していたようです。

その前に、「世界の果て」に行くために乗らなければならない飛行機での、豪華な(?)機内食をご一覧あれ。↓

イメージ 1


上の写真を見てどう思われるかは、アフリカへ飛行機で行かれたことがある方とそうでない方で、見方が分かれるかもしれませんね。

そして、治安の関係上、外部に出て写真を撮影することが禁止されている南スーダンの都市ジュバの中華料理屋「上海」における料理の数々が、以下の写真です。

イメージ 2


撮影してきてくれた友人いわく −

「残念ながら、屋外での写真撮影が禁じられているため建物外観の撮影はなりませんでしたが、無事に(料理の)写真も取れ、おいしい料理を満喫することが出来ました」

− とのことです。

この場を借りて、危険を冒してまで(?)撮影をしてきてくれたことに深く御礼申し上げます。
ありがとうございました。

なお、中国とスーダン、特に「ダルフール紛争」に関するつながりは実はかなり深いものがあります。

中国はダルフールに対して武器を援助し、石油取引からの収入の80%以上を虐殺を実行する「ジャンジャウィード」用の兵器購入にあてており、攻撃用ヘリ、装甲車、小火器などの兵器はほとんどが中国製です。
原油獲得のために、スーダン政府および同政府に支援を受ける民兵組織である「ジャンジャウィード」による民族浄化を黙認するどころか、積極的に支援しているとも言われています。

また国連軍派遣に対しては中国の拒否権によって妨害されています。
アメリカでは下院議員108人が書簡を送り、またブッシュ前大統領はスーダン企業に対して経済制裁を科しました。

現職のバシール大統領は、国際刑事裁判所に起訴されて逮捕状が出ていますが、バシールには国連の常任理事国である中国またロシアという後ろ盾がいて、中国から労働者が派遣されているスーダンでは中国との関係は非常に密接であり、アメリカはこれらの国との全面衝突だけは避けざるを得ないため、実質的にバシールを逮捕できる可能性は低いとも言われています。

ご参考までに、スーダンと中国の関係は、朝日新聞の元中東アフリカ総局長であられた松本仁一氏著「アフリカ・レポート」(岩波新書)にも、すごく実態的ににレポートされています。

ひとことで言えば、石油が必要な中国は、200万人の死者を今まで出してそれでもまだ紛争が続いているスーダンに対して非常に手厚く援助を行っているのですが、個人的にはこういう中国の節操のなさが変わらない限り、中国が本当の先進国に入る資格はないのではないか、と感じています。

以上、今回はスーダンからの中華料理屋レポートでした。

( tknaito 研究主幹 ) Copyright © tknaito 1999-2010

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スーダンの「1人あたりGDPは2300US$を超えます」とあり、オカシイなと調べたら一番高い数値が1400ドル、次が1300ドル前後でした。
スーダンで有名なのはダルフール紛争よりも、なんと言っても青ナイルと白ナイルが合流してナイル川本流を形成するナイルの国でしょう。

2010/12/6(月) 午前 0:04 迷えるオッサン

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tknaitoさん、こんにちは。
今現在はよく知らないのですが、武器を製造して輸出している国は結構身近にあるようです〜
中国に限らずアメリカも国連の決議で自分達の主張と違う決議をされると国連の負担金(アメリカの負担分はかなり大きかったようです)をなかなか払わなかったりしたそうですよ〜
大昔、スーダンに駐在していた人が食べる物があんまりないと言ってました〜
今もあまり変わらないのかしら〜〜

2010/12/6(月) 午後 0:40 [ woman in kasugai ]

アフリカは行った事がありませんので、この機内食は・・・?
でも常々、機内食はハンバーガーかオニギリにしてほしいと思って
いる者です♪
中華料理屋を外から撮影できないほど、治安に問題があるのですね。
有難く拝見させていただきましたよ。
今回のノーベル平和賞についても中国の対応は先進国に
相応しくないように思います。

2010/12/9(木) 午後 9:53 アン

迷えるオッサンさん、コメントありがとうございました。いつも詳細に当欄をご一読頂き、まことにありがとうございます。
2300US$は、スーダンの一人あたりの購買力平価ベースのGDP(2009年:2376.90US$)でした。名目もしくは実質で書くべきでした。わかりにくくて失礼しました。またお立ち寄りください。

2010/12/13(月) 午前 0:39 [ tknaito ]

woman in kasugaiさん、コメントありがとうございました!
>「中国に限らずアメリカも国連の決議で自分達の主張と違う決議をされると国連の負担金をなかなか払わなかったりしたそうですよ〜

− この事実、知りませんでした。アメリカが国連に対して支払いをケチるとは、何ともお粗末な話ですね。軍事と宗教、時代がどんなに進化したとしても、常に世界の安定を左右するとても大きな要素ですね。またお立ち寄りください。

2010/12/13(月) 午前 0:46 [ tknaito ]

アンさん、コメントありがとうございました!
アフリカ行きの機内食は、例えエミレーツ航空のビジネスクラスに乗ったとしても、まぁ今回の写真と大した差はない、と思います(少しずつ良くなっているようですが)。大韓航空でビビンバが出てきたときは、ちょっと驚きつつもかなり嬉しかったですが。味もナイスでした(^^)。
中国のノーベル平和賞への対応、同感ですね。まだまだ発展途上を感じさせた出来事でもありました。またお立ち寄りください。

2010/12/13(月) 午前 0:51 [ tknaito ]


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