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タバコをくわえ、ボーと海を見ている
同行した釣友は、私より20才近く若く、その体力を生かし、しなやかに投げ続けている しかし魚の気配はない 思ったより風はない いやここのところ爆風の中でばかり釣りしていたので、そう感じるだけかもしれない 携帯の電源は落ちてしまっていた。 着いたとき充分に電池があることは確認していたのだが、不安定な電波状況で消耗していたのだろう 油断して、飛行機モードにしてなかった 特にすることがなく、ロッドを握りしめるが、なかなか投げる気力がわかない どこか、体がうわずっていて現実感がない 岩陰に、移動して目を閉じた 二日前 スプリットリングを補充するために釣具屋にいった 有名なアングラーを招いてイベントをしている 小籠の中に必要なものをさっさといれ、ソルトコーナーを徘徊する ワゴンの中に、ラプター210が半額でおいてあった ラプターはよく釣れる しかしすぐに壊れる そして、軽い これまでは180をたまに使っていたが、210なら90g程度あり、ちょうど良い 細身でトビウオシーズンにぴったりだ 3つ程残っていたので買い占める となりのワゴンには、根魚狙いに愛用しているリスキーブレイスが投げ売りされていた これは、ジグロッドで操作するのに抜群の効果を発揮する もはや廃盤になりかかっているのか、なかなか近所の釣具屋でみかけることはなかった 予兆 大物を釣りあげている動画を何度も何度も見る リアルにもし、かかったらと想定する ここまで、現実的に考えたことはない 止めるのか、出すのか、答えはわからない どうすればいい 何度も何度も見返す 決められた答えなどない 大型の魚を釣りあげるということは、瞬間、瞬間の正しい判断の上にある サッカーのゴールのように、奇跡の連続の上にある サッカーしないけど(笑) いきついた結論は、落ち着いてやりとりするということ 釣友と話す エキスパートの人もそう言っていたと 間違ってはいない そう強く確信し、釣行に望んだ 当日 波高く、船が揺れている 時折、無重力になる ジェットコースターは嫌いだ 酔い止めの効果でかろうじてもちこたえている いつものように、うつらうつら浅い眠りを繰り返す やがて、波は落ち着いてくる 島陰に入った ひとり、ひとり降ろしていく ほとんど荷物は船室に降ろしていて、出すところからスタートなのでのんびりな感じだ 我々の番は、なかなかこない。 どんどん夜が空けていく やはり、マズメは投げたいのだ ジリジリする気持ちをおさえ、深呼吸する いや。してない。 昨日、モンスターがヒットした磯に近づく その周辺でやりたいと思っていたのだが、通り過ぎていく 我々は、一番の実積場に降ろしてもらえることになった 実積よりも、ここ最近の状況のほうが大切なのではないか、そう思っていた 少しガッカリしたが、磯に近づくと、その気持ちもふっとんだ 船長から20キロをと釣友に声がかかる 私は、笑いながら聞き流し、準備に入る 波が時折、磯を洗う 高場に荷物移動し、ゆっくりとタックルを準備する ギャフをシャフトに繋ぎ、釣友に伸ばし方を、説明する 後はラインをガイドに通し、チューブで接続するだけなのだがなかなか上手くいかない やはり焦っているのだろうか 1回目 スリーブ止めに少し余白がある 気になったので、思い直しラインを切った 2回目、金具を2個にし、止めてみる。金具を締める時ラインを噛んだ気がした やり直し 3回目 金具のサイズを落とし、しめこんだ。 普段は、焦ってここまでやり直したりしない しかし、大型の可能性がある。ミスは、許されない。 モタモタしながら、なんとか準備を整えた 1投目 磯際には、波がぶつかり大きなサラシができている。 高場から様子見に、ラプターを投げる 弾丸のように、そこそこの型の魚が追尾してきた 食うならサラシに入った時か しかし、距離が近づきルアーがうわずったところで見切られてしまった 波がこないことを確認し一段、低い場所に降りる 2投目 できるだけ、水を、かむようにルアーを馴染ませる 大抵、良い感じにルアーをひけているときにバイトがある 一投目と同じように、チェイスしてくる そして 大きな水柱がたった バシャ!! 重みが乗ったのを確認し、あわせをいれる いや、全力で巻き取る 念のため、2回程あわせをいれる ロッドをあげて、そのまま、下腹部に差す パッドはもってきていたのだが、装着するのがまどろっこしく、していなかった ドラグがなる 両手でロッドをささえ、そのひきに耐える スプールをおさえ巻き取る 下へ下へと突っ込む 無理に巻き取ることはせず、左手で岩をつかみ、耐える 隙をついて、少し巻き取る 磯際をすっている ベールを返したい誘惑にかられる いや、まだ大丈夫 すぐに、ラインは磯から離れた 左へ左へ魚が突っ込む 運良くそこには何もない 釣友から左へ動いてと声がかかる いや、まだ早い 頭は冷静だ 再びロッドがしなり、ドラグがなる 止まったところで、少しためる 主導権は握ったままだ テンションを失わないよう慎重に左へ左へ移動する 少し巻き取る グウォン 強烈に、突っ込まれる しかし、もう、それは経験済みだ!! 両手でロッドをささえ再度リフトする 少し巻き取る 最後のもがきか、もう一度突っ込む ロッドでためて、跳ね返す ポンピングしながら巻き取る まける 魚がうわづってくる 思った程大きくはない 思わずそうでもないなと声がでる 釣友がギャフを構える 水につけとくよう指示する 前回の釣行時、私がギャフを構えていたら、つけとくよう先人に指導を受けたばかりだった 今まで何度も何度も釣行を繰り返した その時々に、いろんな人達に出会い教えてもらった リーダーの結び方から、ジグでの流れの感じ方、磯の作法、etc 経験は生きている 魚体が見えてきた 釣友がデカイ、デカイ これはデカイと声をあげる ギャフが体を貫く ゆっくりとゆっくりとひっぱりあげる ついに、磯に横たわった 捕った!! いや 捕ったどーー! 20キロはあるのではと釣友がいうがそんなにはない ずっとずっと追い求めてきた 自分には、大きさがわからない メジャーをあててみる 120センチのメジャーでは足りなかった ラインで仲間に報告する 20キロあるのかと聞かれる そんなにあるわけないと思いながら、簡易の計りではかってみる 超えていた 思ったよりはるかに大きかった タバコをくわえボーっと海を見ている 同行した釣友は、私より20才近く若く、その体力を生かし、しなやかに投げ続けている しかし、魚の気配はない 通り過ぎてしまったようだ 思った程、風はない いや、ここのところ爆風の中でばかり釣りしていたのでそう感じるのかもしれない 携帯の電源は落ちてしまっていた 特にすることなく、ロッドを握りしめるが、投げる気力がない どこか、体がうわずっていて現実感がない 岩陰に、移動し目を閉じた やはり、しっかりとは寝れない 根魚やヒラスズキを狙ってみるが、やはり反応はない 再び、同じルアーを沖に投げた バシャ!! 再びバイト! 少しひくが、さっきみたいなことはない 雑になり、同じように移動するとテンションが抜けている 笑いながら巻き取るとまだついている ラッキーだ ギャフを打ちやすいよう低い場所まで移動する 90ちょいのヒラマサ もう大丈夫 乗り越えたのだ 船が着く 魚をひきずりながら、船にのせる 船長に報告する 手を差しのべられる グローブを、脱ごうとアタフタする そのままで大丈夫ですと言ってもらった 計量するために、船長が連絡してくれる 近くにいた遊漁船に、計りを借りに近寄る たくさんのアングラーが乗っていたが、釣りを止めて貸していただいた 船長が魚を見せる 歓声があがる 祝福の声をいただいた いろいろな人に力を借りて立っている 趣味も、仕事も、人生も そして、ついに到着した ヒラマサ 130センチ 21キロ 強い志をもって、諦めずに続ける 目標を設定し7年かかった いつかは、壁をのり越えられる だが、キリマンジャロもヒマラヤもまだ残っている |
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忘れられない一日になりましたね
諦めずに狙い続けることの大切さ
一生モノのサイズ
おめでとうございます㊗
2018/5/28(月) 午前 1:07 [ ガッシィ ]
改めて、おめでとうございます㊗
いや〜〜すごいお魚に嫁はんは、バケモノって‼まさにバケモノでした。
2018/5/28(月) 午前 6:39 [ ルアーマン k ]
> ガッシィさん
何度もありがとうございます。やはり一人じゃ生きられないんですよね。ほんとありがとうございます!この先へ
2018/5/28(月) 午前 9:12 [ コマツタ ]
> ルアーマン kさん改めてありがとうございます(笑) ほんとうのバケモノは、去年やられたヤツです。また出会えるよう続けていきます
2018/5/28(月) 午前 9:15 [ コマツタ ]