Tresor ~*トレゾア*~

花より男子の二次小説です。CPはつかつくです。

引っ越しの御挨拶

御無沙汰しております。
先日、あなたがいたらの第10話をYahhoブログのガイドラインに違反しているということから、強制的に削除された御報告をさせて頂いておりました。

本当にたくさんの方に御心配と励ましの言葉を頂戴致しました。
過分なお言葉に、本当に感謝いたしております。
その際、何人かの方から他所で投稿して欲しいという要望を頂戴しました。
また、同じように司とつくしを愛する二次小説を書かれる他の二次作家様方からも、嬉しい事にFC2へのお引越しを誘って頂きました。

また、いつ勝手に削除されるともしれないここでこれ以上投稿する気も起きないので、ずいぶん迷いましたが引っ越しをさせて頂きました。

最後まで気がかりだったのが、お気に入り登録くださった1388名の方々の存在です。
この方々へ、お礼を込めて連載している“最愛”をどうしようか…
このお話を読みたい!と登録頂いた方がずいぶんいらしたので、このまま続きをFC2で投稿していいものかと…

悩んだ末に出した結論は、このまま“最愛”だけは不定期でここTresorに投稿します。

お気に入り登録頂いている方には新着連絡がいかれるはずなので、恐れ入りますがそれで更新の御確認願います。


新しいブログは

『Tsukasa&Tsukushi's Diary』




これからはあちらでお待ちしております。

これまでTresorをありがとうございました。

読んでくださった全ての方へ感謝を込めて。


きぃ






[//novel.blogmura.com/novel_secondary/ranking.html ]

この記事に

開く コメント(13)

開く トラックバック(0)

俺が牧野を見つけて再び俺の部屋へ戻ると、ドアを開けた瞬間

…ぷわ〜んと甘いんだか、しょっぱいんだか、食い物の匂いがした。

見渡すと、まるで俺たちが戻るタイミングを見計らったかのように山盛りのポップコーンが3皿と、この邸には似つかわしくない木の蓋が被さったマグカップが2カップ、テレビの前のコーヒーテーブルの上に置かれていた。

「あぁ!ポップコーンだ!!」

言うと牧野は俺そっちのけであっという間にソファーに座り、目の前のポップコーンに大きな目をキラッキラ輝かせ、鼻をクンクンさせている。

「すごいねぇ!3種類も!!これはキャラメルでしょ。これはしょうゆバターかな?こっちは…なんだろこの匂い?食べていい?」

「ああ。」

俺の返事を聞くと、牧野は何味か不明のポップコーンを口に放った。


モグモグ…

「ん…味は塩なんだけど…なんだろ?

ねぇ?これは甘くないし食べてみてよ!」


おまえにそう言われちゃ断われねぇな。

「ん」

「何?おっきな口開けちゃって。

あー!まさかアーンしてほしいの?」

「クソッ。バカ、そんな事確認すんなよ。ほら!」

「クスクスクス…ハイハイ。」

笑いながらも牧野は俺の口に謎のポップコーンを食べさせてくれた。

アーン♡か…クソッ恋人通しって感じでいいな。

「ねぇ?何味だと思う?」

そう聞かれて意識が現実に呼び戻された。

そして、モグモグと食べながら答えは瞬時に出た。

というよりも、本当は香りをかいだ瞬間に解っていた。

しかし、わからないフリに成功し、アーン♡して貰えたんだから作戦成功だ。

「これ、塩トリュフだな。」

「ト…ト…トトリュフ!?」

「あぁ、間違いねぇ。この香りはそうだ。」

「へー。さっすが道明寺家だわ。」

納得したのか独り言のようにぶつぶつ言いながら黙々と塩トリュフ以外のポップコーンも食べ始めた。

そして、ポップコーンとともにテーブルの上に置かれているマグカップを見ると、大事そうに手に取り、牧野の表情は再び嬉しそうに微笑んだ。

「これ…やっと使えるんだぁ。」

「ん?やっとってなんだ?」

「これね、へへ…あんたがNYへ行ってすぐに、いつか戻ってきたら一緒に使いたいなって一目ぼれして買って大事にしまってたの。ちょっと前にタマ先輩に預けておいたんだぁ。やっと日の目がみれたよ。へへッ」

そして、もう一つのカップも手に取ると、

「見て!これとこれくっつけると一つのハートになるペアカップなの♡どう?」

こいつの持つカップは、確かに真っ赤なハートになっていた。

ハートか…クスッ

「スッゲーうれしい。」

牧野が俺と使いたいって選んでくれた事がな…。

「あたしも♡」


そして、俺と牧野はカップの蓋をとると中身をみて、牧野は砂糖とミルクをとろうとした。

しかし俺は中身を見て…一瞬思考が停止したが、なんだかほっこりしちまった。

「これ、おまえのだわ。」

そう言って牧野に俺が持ってるカップを差し出した。

牧野は不思議そうな表情を浮かべながら俺のカップを受け取り中身を見ると、満面の笑みを浮かべて喜んだ。

「うわぁ!かわいい!ハートのラテアートだ。」

「道明寺はブラックなのに、あたしだけいいの?」

「あぁ、俺はブラックしかのまねぇし、シェフがおまえの為に煎れたんだから。」

「そっかぁ。後でお礼言わないと。」


こういうところなんだろうな。こいつのこういう所を使用人たちもみんな好きなんだろう。

俺は今まで一度もポップコーンを出された事ねぇし、
ラテアートだって、今までそんなんシェフが出来るなんて知らなかったぞ。

みんなの牧野を想う気持ちのあったかさに、俺は鈍感な当人の横でジーンと来ていた。



「……寺!…明寺!道…寺」

一人の世界に浸っていた俺に、牧野が俺を呼んでいた。

「どうしたの?ボーっとしちゃって。」

「ん?」

その時、さっきタマから貸してもらったあれを思い出した。

立ち上がり、テレビの前に置いといたそれ等を持って再び席に戻ると、それをみた牧野が

「あー!ノッティングヒルの恋人♡ラブアクチュアリーもー♡」

このD坑弔鮓て、喜んでいる牧野。

「これ、タマ先輩でしょ?」

「ん?あー…タマがこれ観ておうちデート?ってのをしろってな。」

牧野の笑顔とさっきのタマの言葉が重なり、俺の中にモヤモヤとした想いが生まれた。

「フフッ覚えてたんだぁ…」

しかし、そんな事に気づかない牧野は呑気にどちらをみるか選んでやがる。


俺はモヤモヤした想いを抑えながら、牧野がチョイスしたノッティングヒルの恋人をセットして、怒りでプルプルする指で再生ボタンをプッシュした。


主人公は世界的に有名な大女優と、イギリスのノッティングヒルの片隅で本屋を営む男。

そんな、一生交わる事がないだろう二人が偶然出逢い、恋をして、愛を知り、愛を貫く…俺たちみてぇなカップルのお話。


世界的に有名な大企業の御曹司の俺と、庶民の娘である牧野も似たようなもんだろ。
俺たちも本来、一生交わる事のない二人だったと思う。

それが、俺たちは出逢い、恋をして、愛を知った。


そう思ったら、この映画への親近感が半端なく、俺は夢中で観た。

その間はタマが言ってたことも気にならなかった程だ。

しかし観終わってエンドロールが流れ始めると、俺は再び怒りが再燃した。




***

牧野を探してタマの部屋を訪ねた時の事

「ところで坊ちゃん、おうちデートで何するんだい?」

「んあ?まぁ、散歩か?後はあいつに旨いもんたらふく食わせる。どうだ?」

俺のプランを聞いたタマは、呆れたように盛大に溜息をつくと…

「坊ちゃん…あんたって男は図体ばかりでかくなって、女ごころがてんでわかってないよ!」

「ちょいとお待ち。」

そういうと、タマはテレビの近くの棚をごそごそとしだした。

そして持ってきたのは、2枚のD坑帖

「あたしのとっておきだよ!」

そう誇らしげに差し出されたが…

「はぁ?」

どこがとっておきなんだ?さっぱりわかんねぇ…

「ヒュー様だよ♡」

………。

「ブッ…ヒュー様だぁ?!」

一瞬思考が停止した俺。

「あぁ、イイ男だろ?

まぁ、亡くなった亭主の次にだけどね…。」

俺の反応などお構いなしのタマは、マジでこのヒューなんちゃらのファンらしい。
ま、タマが誰のファンだろうと俺には関係ねぇけどな。なんて思っていると…

「つくしもヒュー様の虜だからね。」

それまでどうでもいいとばかりに聞いていたが、牧野の名前に反応せずにいられねぇ!
そんな俺の反応を楽しむかのように、タマはイラっとするほど笑っていた。

ホッホッホッ…




どうしても確認せずにはいらんなくなって、ついに聞いてしまった。

「…おまえは、どうなんだよ?」

「ん?…あたし?なにが?」

「おまえもヒューなんちゃらの虜なのかよ?」

…………

「ブッ!」

「虜とかって…なにそれ〜?

さてはそれもタマ先輩?」

「あぁ、おまえも虜なんじゃねぇのか?」

「違うよぉ。この映画は大好きだよ。
ノッティングヒルはさ、あの市場のシーンが季節とともに移り変わるのが好き。あとは、シュールな笑いとか!フフフッ……。でも、一番は二人が穏やかに過ごしているシーンを見ると…憧れちゃうんだよね。あたしもいつかあんたと、あんな風になりたいなぁって…。
だから、いつか一緒に観たいってタマ先輩に話た事があるからそれでだよ。きっと。」

あたしが笑いながらテレビのリモコンをとると、突然横からギュッと抱きしめられた。

驚いて道明寺の方を向くと、さっきまでの拗ねた表情は一変して、破顔して満面の笑みに変わっていた。

「すっげーうれしい。」



その表情…反則だよ。


ねぇ道明寺…あたしがあんたの笑顔に惚れてるって知ってる?

そう想ったら、体が勝手に動いてた。

道明寺の腕の中にすっぽり収まったあたしは、あいつの唇にキスしてた…。


そこからあたしたちは啄ばむようなキスをしたり、目が合えばクスクスと笑い会い、ずっと出来なかった4年越しのまったりとした時間を過ごす事ができた。



***

ヤバい…ホントはヒュー様セクシーー♡って思ってるなんて事…死んでも言えない!!

後でタマ先輩にも口止めしとかないとッ!


その頃タマは邸の自室で、あるD坑調嫋泙北潅罎砲覆辰討い拭

「これはまだまだあの二人には早いねぇ…」


“Fifty Shades of Grey”


「これもそのうち、つくしに観せてやらなきゃね…フッフッ」




第5話へつづく…


☆☆☆☆☆☆☆

1日で回せるか心配だったんですが、何とか完成!
お話に肉付けしまくって、内容の割に随分長くなった気もしますが(汗)
まったりおうちデートにしてみました。

遠距離になる前の高校時代は楓さんに邪魔されたりしていたので、読み返すとまったり感がありませんでしたよね。
でも、大人になった二人…
そして、邪魔をされなくなった二人には、こういう時間も味わってもらいたい…

と、私は思うのです。



第5話の指名権がある私ですが、みなさん同様決められなかったので厳正にくじを引きました。



スルスルスル〜



第5話

明日咲く花 by:asuさん

http://asusakuhana.blog.fc2.com/


みなさん御存じasuさんなら、お話を更に盛り上げてくださると思います。
どんなお話になるのか、私もいち読者として楽しみです。

asuさんのお話は、7日、8日、9日いずれかのAM6:00に明日咲く花さんのサイトにて公開されます。
あくまでも猶予は3日ありますので、御注意下さい。

では、私はキックバックがないことを祈りながらasuさんの更新を待っています!

後は宜しくお願いしますね(*^_^*)





https://novel.blogmura.com/novel_secondary/img/novel_secondary125_41_z_tsukushi.gif
[https://novel.blogmura.com/novel_secondary/ranking.html ]

この記事に

開く コメント(12)

開く トラックバック(0)

こんにちは。




現在つかつくコラボ♡ガチリレーをしているのは御存じですか?




Let's be happy together







当然つかつくファンの皆さんは御存じですよね?

実はわたくしきいも参加メンバーの一人なのです。

今朝の『とりあえず…まぁ。』のkomaさんのブログで私の名前を見て驚かれたかもしれませんね。

第4話が私なのです…!!

このリレーは、完全にガチなので自分の番が分かるのはその日の朝で、どんなお話でバトンを渡されるのかもわかりません。





きぃが書くならまた悲しいお話なんじゃない?




もしかして、まさかの鬼畜?




コメディはないよね?




濃厚Rもないだろうし…




なんて、どんな話になるか想像してドキドキしながら待ってて下さい。




イイ意味で期待を裏切れるお話になればいいのですが…。




3日以内にお話を次の人に回すというルールなのですが、今のところ1番手のHappyendingさんも2番手のやこさんも3番手のkomaさんも1日で回しているので、じゃぁきぃも?なんて思われるかもしれませんが、私は書くのが残念ながら遅いので、今夜の追い込み次第ですが明日の朝6:00は期待しないで待ってて下さい(汗)




その分…私なりにイイお話になるように頑張るぞー!!







第1話 With a Happy Ending by Happyendingさん






第2話 Beautiful days by やこさん





第3話 とりあえず…まぁ。 by komaさん






この記事に

開く コメント(2)

開く トラックバック(0)

何名かの方からお問い合わせ頂いておりますが、昨日自分のブログを確認したら、現在更新中の“あなたがいたら”の第10話がヤフーブログのガイドラインに違反しているという理由から強制的に削除されていました。




おそらく鬼畜な内容が違反したのだろうと思います。




おそらくというのも、なぜなのかという理由が私には連絡がないからです。




知っているのは通報した方のみです。




その事から、10話と繋がっている第8話と第9話も現在非公開となっております。




辛いシーンではありましたが、お話を通して必要なシーンであり、そこをカットしてしまうと本来私の書きたかったお話ではなくなってしまいます。




結果、これ以上ヤフーブログでは続きを書く事が出来なくなりました。




続きを楽しみにして下さっていた方々には申し訳ありませんが、私も残念でなりません。







それから、私は落ち込んだりしていませんし、元気ですので ٩( 'ω' )و






この記事に

開く コメント(63)

開く トラックバック(0)

あなたがいたら 〜7〜

道明寺財閥総帥の隠し子騒動は、ここ日本でも大きく報道された。

写真の相手が一体誰なのか?

果たして本当に総帥の子供なのか?


この報道を知り、あの一件以来司とは距離を置いているF3も、様子が気になっていた。
特に面倒見の良いあきらは黙って静観している事が出来ず、カフェテリアで司を見つけると近寄って話しかけようとした。


その途端


「……けた」

そう呟くと、、司は何か思いついたかのように勢いよく立ち上がり、不気味に笑みを浮かべながらカフェテリアを去って行った。


あきらは司のその異様な表情に、長年の付き合いから嫌な予感を感じ取っていた。

しかし何なのか…

確信が持てないままに司の後姿をじーっと見つめていると、

「ヨォッ!今の司だよな?例の隠し子の話したのか?」


「いや…その前に行っちまった。」


「のわりに、何あきらがそんな神妙な顔してんだよ?」


「いや、ちょっとあいつの様子と呟いてた事が気になってな…。」


「なんだよ?」


「あいつ、例の記事見てこう言ったんだよ

『見つけた』ってな。」


「何だよそれ?見つけたって何をだ?」


「だろ?だから俺も疑問に思ったんだよ。しかもあいつ、不気味な顔して笑いながら言ったんだよ。」


「マズイな!」


あきらと総二郎の後ろから遅れて話を聞いていたというのに、類は事の重大さを理解した。


「「類!」」


「司は!?」


「帰ったんじゃねぇ?」


その言葉に類は眉間を寄せた

「急ぐよ。」


言うと類は二人に目もくれず足早に歩き出した。
あきらと総二郎は事態が解らず、それでも類の直感を信じて類の後を追って歩き出した。


そして、迎えの車に三人は乗り込むと、それまで黙っていた類が変わらず厳しい表情をしたまま口を開いた。


「あの、司の父ちゃんの相手って写ってた女…多分牧野だよ。」


「「はあ!?」」


二人にとってそれは寝耳に水だった。


「んなわけあるかよ?」


「あぁ、俺もそれはないと思うぞ?」


「いや、あれは牧野だよ。」


「…まさか…」

「司の子だっていうのか!?」

「あぁ。だったら合点がいくだろ?」

「確かにありえっけど…となると司にレイプされて出来たガキって事か?」

「司、自分のガキだって気づいたと思うか?」

「かも…でもそれよりも牧野を見つけた方が司にとって大きかったってことでしょ?」

「…まさかまだ諦めてなかったって事か!?」

「多分。だから牧野が危ない!」

「あぁ、急がねえと!」


*******

三人は司と決裂したあの日の事を思い返した。


F4は揃って英徳大学へ進学した。

そして、入学して間もない4月のとあるランチタイムに類がカフェテリアに来ると、丁度類を探していた司が現れた。


「類、あのおかっぱ女の番号教えろよ?」

「何急に!?司、もしかして何か思いだした!?」

「いや。ちげーよ。

クックックック…あのお…」


続きを言いかけたところで、後ろから総二郎とあきらが現れ話の腰を折られた格好となった。

「おい、司!お最近盛ん何だって?」

18年間潔癖だった幼馴染は、初めて恋をして、心底惚れた女の事だけを忘れると言うあり得ないような記憶喪失となった。

そして、彼女の事だけを忘れた男は潔癖だった自分さえも忘れたのか、それまでが嘘のように女を求めるようになっていた。

男たるもの遊ばないと。やっと女に目覚めたのか。…そうプレイボーイのあきらと総二郎は思うのに、どこか寂しさを拭えないのは、二人とも司の純情なそんなところが好きだったからだ。

そして、その恋した女に一途で純粋な愛を注いでいたから、そんな恋が出来る男を密かに羨ましくも思っていたのだ…。


「しっかしおまえ、手出しすぎなんじゃねぇか?」

「おまえらに言われたくねぇよ。」

「俺と総二郎と一緒にすんな!俺は一途なんだよ。」

「俺だって最近の司ほどじゃねぇぞ。」

総二郎とあきらが噂で聞くだけで、この半月でざっと10人はいる。

最近の司の情報を知らなかった類は、三人のやり取りを聞いて司が女遊びを始めた事実を初めて知った。

あの病院で会った嘘つき女で懲りなかったの?司あたまおかしくなったんじゃない?


「司、知らない女と気持ち悪くないの?」

「あぁ!?」

「ちょっと前までの司は知らない女に触れるなんて気持ち悪がってたろ?」

「…」

その場の空気に暗雲が立ち込め始めたのを察知したお祭りコンビは、この場を丸く治めようといつもの様に調子のいい事を言って盛り上げようとした。

「まぁ、司も漸く男になったって事だろ?」

「あぁ、はっきり言って遅すぎたくらいだろ?
ところで、初めてはどうだったんだよ?」

「そうだ、せっかくずっと守ってきた童貞をおまえが捧げたのはどこのだれだよ!?」

「んぁ!?名前なんて知らねえな。ックックック…俺よりおまえらのが知ってんだろ?」

………?お祭りコンビは顔を見合わせ、アイコンタクト交わした。

『『誰だよ?』』『『知らねえぇー』』


「俺らが知ってるって一体誰だよ?」

答えを気にするお祭りコンビを他所に、司は類の薄茶の瞳をじーっと見つめると、ニヤリと薄ら笑いを浮かべてその人物を告げた。


「類の女」


その瞬間、その場に落雷が落ちたかのような衝撃を与えた。


「「「…まさか!!!」」」


「あのおかっぱ女、性懲りもなくうちの邸に来やがったからな…ックックック

どうせ類だけじゃなくおまえらが仕込んだんだろ?

あいつあんな貧弱な身体してるくせしてうめぇんだな。クックックック…」


司の物言いに、牧野への情など全く感じられない。

そして、牧野が今の司とセックスするなんて到底信じられない…。

類の頭に浮かんだある仮説…



「まさか…おまえ無理やりやったのか!?」


「それがどうした?

あいつ処女じゃねぇくせしてもったいぶりやがって、散々抵抗したけどな…スゲー気持ちよかったぞ。

あいつ俺のセフレにしてやっから番号教えろよ。

いいか、俺が飽きるまでおまえらは手出すんじゃねぇぞ。」


その瞬間、激高した類が司を思い切り殴り飛ばした。


「牧野はそんな女じゃない!」


呆気にとられている司を更に総二郎が殴った。


「あいつは俺らの大切なダチだ!」


総二郎にまで殴られ、怒りが込み上げてきた司は反撃しようと立ち上がろうとしたところを、今度はあきらに思い切り殴られ、みたび吹き飛ばされた。


怒りにワナワナと震える拳を握りしめ、あきらは言葉を振り絞り、努めて冷静に司を糾弾した。

「今のおまえに言うだけ無駄だろうがな、あいつはおまえが心底惚れた女だぞ。」

「フン。おまえらとち狂ったのか!?あんな貧乏女に入れ込みやがって!!」



三人の背中にそんな司の捨て台詞が聞こえてきたが、最早何を言っても無駄だと悟った三人は立ち止まって司とこれ以上話す気になれなかった。


それよりも、その後の牧野の事が気がかりだった。


司と別れ、いつの間にか英徳を退学した事は知っていた。

本当は退学などしてほしくなかったし、あのまま親しく交友関係を持ち続けたかったが、肝心の牧野が距離を置きたがった。

あいつの辛い気持ちを尊重したばっかりに…。


慌ててアパートへ行ってみたが、既に引っ越した後で、編入した高校までも退学していた。

それだけじゃない。牧野の家族も行方がわからなくなっていた。

一体あいつどこへ行ったんだ?





☆☆☆☆☆☆☆

漸く登場した司ですが、何度も告知してましたが鬼畜になっております。

みなさんの予想を下回るだったか、上回るだったかによって受け止め方も違うと思いますが、こんな司でも何を考え何を想っているのかを想像しながら呼んで頂けたら、今後の展開が又一味違って読めるのではないかと思います。




この記事に

開く コメント(4)

開く トラックバック(0)

[ すべて表示 ]


.


みんなの更新記事