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この映画が企画されたのは
監督の前作「ハートロッカー」がオスカーを受賞した直後の2010年で、
その頃にはまだビンラディンは生きていたんだよね
映画はおそらくビンラディン発見に執心するあまりに
常軌を逸していく捜査官の物語だったはず
ところがびっくり製作準備中に殺害のニュースが流れて...
映画が若干長いのはそのせいなのかもしれない
政府が情報漏えい疑惑でCIAを調査したと言う話は
どれだけ嘘か本当かわからない
映画の内容はかなりアメリカ側に寄っていて、プロパガンダ的でさえある
捕虜の虐待も情報を得るため仕方ない事のように描かれているし、
アメリカが民間人を殺したりしたことには一切触れず、
被害を受けたテロのニュース映像や場面ばかりが挿入される
その辺りは割と公平にアメリカのした事も描いた「アルゴ」に比べて、
物足りない部分ではある
しかし、それでもって映画を全否定したりすることはしない
映画はどのように捜査がされ、何が起こったかを、かなり現実的に見せてくれる
ビンラディンを逮捕せず、殺害してしまったことは
当時批判されたけれど、映画を観ればそれも止む無き事と見える
ここでも、どこまで本当なのかは疑わないといけないが
この映画によって、何もわからなかった状態から、色々と類推できる状態へと
段階が進んだことは確かで、その功績はやはり大きい
主人公がテロ被害にあう部分や上司との対立なんかは映画的脚色だろう
映画はドキュメンタリーではないのでこの程度は許される範囲だ
ただ同僚の死の場面はあまりにベタベタで、フラグが立ちすぎ、
その手の映画を茶化したパロディレベルになっていて、
この演出はどうだったんだろうなと思う
(オスカーノミネーションを逃したのはここが原因かも)
最後の突入場面はアクションスリラーとして極上のもの
去年公開された「ザ・レイド」を思わせる緊張
この部分だけでも料金分以上の価値があって
全体的にもハイレベルな映画なのは間違いない
まあでも最終的に2013年のベスト10には残らないだろうな
アカデミー賞主演女優賞も多分よそへ行くでしょう
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