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朝日杯の2局の中継を終えて帰宅しました。
スピーディーでスリリングなこの棋戦の中継は初めてでしたが、なんとか大きなトラブルもなく中継を終えることができました。
とはいうものの、途中の形勢判断が大変難しく、特に午前の▲田中(悠)-△野月戦は終盤優勢だった野月七段に痛恨のミスが出て一瞬で逆転する展開。中継中は「ん?」「これはちょっと・・・」などと考えているうちにどんどん指し手が進んでしまい、野月さん優勢の判断を変えきれないまま急転直下の終局となってしまいました。まだまだ修行が足りません。
結果は田中悠一四段が2連勝して予選ブロックの決勝に進出。2局目の感想戦終了後に田中四段が記者のいる事務室に所要で立ち寄りました。記者が挨拶をすると「あ、こちらで中継されていたんですか」と近づいて来てくれたので、質問とインタビューをお願いしたところ快く答えていただきました。
1日で2局というのはかなりつらいのではないかと思って聞いてみたのですが、疲れて大変という感じはまったくないそうです。むしろ1局目を勝って気分よく次の対局に臨めるので、頭の回転も良い状態でコンディションとしてはかなりいいそうです。2局目の相手の佐藤天彦五段のように、午後から将棋会館に来ていきなりベストコンディションの相手と短い持ち時間の棋戦を戦うほうが大変なのではないか、ということでした。
最後におまけの写真を一枚。
今日撮影した写真で人物が写っていないもの(写っているものは許可をもらわないとここには掲載できませんので)の中からちょっと面白い写真です。記録係の机を写したものですが、ご覧のようにチェスクロックが背中合わせに2台置いてあります。記録係が見るためのものと対局者が見るためのものということでしょう。クロックのボタンは両方とも同時に記録係が操作します。
チェスクロックを操作しながら棋譜用紙も記入するので記録係の作業も相当に忙しそうですが、これも棋士になるための修行の一つ、ということのようですね。
さて、次回の私の中継は来週の火曜日、竜王戦3組の昇級者決定戦から野月七段-矢倉六段戦を担当いたします。野月七段とは今日に続いて2連続です。どうぞお楽しみに。
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チェスクロック背中合わせの写真は面白いですね。ボタン押し間違い(記録側は押したけど対局者側は押してない、とか)がないことを願わずにおられません。
2010/8/27(金) 午後 10:49 [ てんなん ]
こんばんは。記録係もなかなか大変な作業ですよね。記録係は基本奨励会員が努めますが、5〜6級ぐらいの子だと小学生の子もいるんですよね。記録係マニュアルみたいなものを片手に必死に作業している姿を見ると、思わず心の中で応援してしまいます。
2010/8/27(金) 午後 11:19 [ 八雲 ]