田中瑞雄の母趾球歩きと薬ありの低糖質食

このブログの表題に母趾球歩きを加えました。そして低糖質食にも薬ありをくっつけました。(2013/05/16)

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【写真上】李宇衍(イ・ウヨン)研究委員
【写真中】文在寅大統領 ©時事通信社
【写真下】ソウルでの反日デモ ©共同通信社


>>《左派の歴史観において、もっとも重要な特徴が「大韓民国は生まれてはいけない国だった」と考えていることです》

 わたしは今の香港を見ていて、日本の朝鮮半島統治の35年は「封建制度欠落の歴史補填」としては短すぎた、せめてあと50年統治が続いていたらかような「大韓民国」にはなっていなかったと思ったりしています。(瑞雄)<<


「大韓民国は生まれてはいけない国だった」文在寅大統領の“頭の中身”(文春オンライン)

ベストセラー「反日種族主義」の韓国人学者が答えるQ&A【全52問】

「週刊文春」編集部


・・・この夏、韓国の「反日」が止まらない。

 これまでの徴用工、慰安婦などの歴史問題を飛び越えて、日本製品の不買運動など経済分野、さらには、GSOMIA破棄という安全保障分野にまで対日強硬策が拡大している。連日のように“暴挙”ともいうべき政策を繰り出す文在寅大統領、そして彼を支持する韓国社会は、いったい何を思っているのか――。

 そんな「反日」に埋め尽くされた韓国で一人気を吐くのが、落星台経済研究所の李宇衍(イ・ウヨン)研究委員だ。


**韓国“良識派”がクリアに分析

 李氏は歴史学者で、いわゆる「徴用工」ら戦時中の朝鮮半島出身の労働者の労働状況などを研究。今年7月にはジュネーブの国連欧州本部で開かれたシンポジウムで、「賃金に民族差別はなかった」と発表したことでも話題となった。

 この夏には共著で、韓国社会の反日主義を強く批判した『反日種族主義』(共著)を刊行し、韓国国内で異例のベストセラーとなっている。

 韓国の“良識派”は、韓国という国をどのように見つめているのだろうか――。「週刊文春デジタル」では、李氏に単独インタビューを行った。

 李氏はインタビューの中で、現在の文在寅政権について、「過去もっとも反日的な政権である上に、自分の政治的利益のために反日的な情緒や認識を利用しようとしている」と指摘。文大統領や周辺の歴史観を次のように説明した。


**日本人が疑問に抱かずにはいられない「52の質問」

「もっとも重要な特徴が『大韓民国は生まれてはいけない国だった』と考えていることです。つまり、本来は社会主義の人と手を握って、『統一祖国』を建国しなければいけなかったのに、親日派と手を握ってしまったがために、南と北に国が分かれてしまったという考えです。ですから、その分断の責任がある『親日派』は清算しなくてはいけないという訳です」

 そのほか、文在寅大統領の“頭の中身”、北朝鮮にミサイルを撃たれ続ける韓国人の気持ち、朝日新聞などメディアの影響、ベストセラーで訴えた「反日種族主義」とは何か……など、日本人が疑問に抱かずにはいられない「52の質問」について、わかりやすく答えてくれた。約1万4000字にわたる全回答は「週刊文春デジタル」で公開している。

 以下に、主な回答を紹介したい。


**こじれた理由は、過去もっとも反日的な政権だから

【Q】日韓関係が緊迫しています。2018年10月に大法院(韓国の最高裁判所)が元徴用工に対しての賠償を命じる判決を下したことなどが契機となり、日本は韓国を「ホワイト国」リストから除外するなど輸出管理規制の強化を打ち出し、それに対抗して韓国が軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄する事態にまで発展しました。これまでも日韓関係が悪化することがありましたが、今回はなぜここまでこじれたのでしょうか。

【A】今回の事態は、これまでと違うと思います。文在寅政権が過去もっとも反日的な政権である上に、自分の政治的利益のために反日的な情緒や認識を利用しようとしている政権です。一方の日本では、安倍政権が「韓国の勝手な言動はこれ以上許さない」という強い立場をとっている。この両極端に位置する政権同士が向かい合っているので、ここまでこじれたのだと思います。


**「統一祖国」建国のために「親日派」は清算する

【Q】文大統領は、なぜ日本に対して厳しい態度を取り続けるのか。どういう人物だと考えていますか。

【A】彼はまさに「左派の歴史観」を持った人物だと考えています。左派の歴史観において、もっとも重要な特徴が「大韓民国は生まれてはいけない国だった」と考えていることです。

 つまり、本来は社会主義の人と手を握って、「統一祖国」を建国しなければいけなかったのに、親日派と手を握ってしまったがために、南と北に国が分かれてしまったという考えです。ですから、その分断の責任がある「親日派」は清算しなくてはいけないという訳です。


**文大統領は“永遠の学生運動家”

【Q】文大統領の周辺には「革命家」「左派」が多いというのは本当ですか。

【A】本当です。文政権には、「転向していない革命家」や「左派」が、たくさんいることは常識だと思います。

 私は、86学番(1986年に大学入学。反米・親北の学生運動が激しかった世代)の学生ですが、同世代でも国会議員や、青瓦台(韓国大統領府)に近い仕事をしている人がたくさんいます。中でも、文政権の周辺にいるのは、「(学生時代に北朝鮮の主体思想などを信奉して、資本主義に)まだ転向していない学生運動家」ですね。


**日本は「絶対悪」、韓国は「絶対善」

【Q】李先生らが書いた『反日種族主義』が韓国でベストセラーになっています。現在の韓国社会を支配している「反日」主義を、李先生は「反日種族主義」と定義していますが、どういったものですか。

【A】私は、以前まで韓国社会を覆う「反日」主義を「反日民族主義」と呼んでいました。しかし、今では近代的な性格を持つ「民族主義」ではなく、前近代的な「種族主義」だと位置づけました。

前近代的というのには、3つの理由があります。

 1つ目は「観念的な性格」です。いまの韓国社会は、客観的な現実に基づかず、思い込みのレベルで「日本は絶対悪」という一つの総体を作っています。つまり、日本政府や個人、または日本社会が倫理的もしくは政治的に悪い点があるという具体的な話ではなく、観念的に「ただ一つの絶対悪」として日本が存在している。一方で韓国は「絶対善」です。絶対善の韓国は、絶対悪の日本に何をしても良くて、いつまでもその問題を提起して良いと思っているのです。

 2つ目の理由は「非科学的な性格」。いまの韓国社会が客観的な事実でないことを主張し、受け入れていることです。例えば、韓国の慰安婦問題の支援者らが言うような、20万人の少女を連行して慰安婦としたというような一連の主張です。合理的、理性的な思考ができず、極めて感情的になっています。

 3つ目は「歪んで偏った現実認識」です。韓国社会は、日本については“下”と考える一方、中国や米国に対しては迎合する。その極めて事大主義的な態度によって、国としてバランス感覚を喪失している点です。

 これら前近代的な考え方のもとに、実体のない「悪魔としての日本」がイメージとして膨れ上がっている。そのイメージが、反日政策を進める原動力になっています。


**「同じ民族はミサイルを撃ってこないという根拠のない自信を持っています」

【Q】北朝鮮にミサイルを撃たれ続けている韓国人の気持ちはどういうものですか。

【A】「反日種族主義」の中にある韓国社会は、同じ民族である北朝鮮は我々をミサイルや核で攻撃しないだろうという、根拠のない自信を持っています。ですから、近年、北朝鮮がどんなにミサイルを撃っていても、国民の関心は反日活動に向けられます。ですから、北朝鮮がミサイルを東海(日本海)に10発撃つよりも、芸能人がアサヒビールを買って飲んでいる姿が新聞に出る方が、より大きな社会的反発を起こすでしょう。


**約束を破っても「罪悪感は持ちません」

【Q】韓国国民には、1965年の請求権協定という「約束」を守らないことに対する罪悪感や、「何かおかしい」という疑問の気持ちは出てこないのでしょうか。

【A】そんな疑問や罪悪感は持ちません。なぜならば繰り返しになりますが、「反日種族主義」の中では、日本に対しては何をしてもいいのです。「日本には、じゃんけんも勝たなければならない」とまで言います(笑)。日本との条約という約束を覆すことに罪悪感は当然なく、疑問を持つこともないのです。


**朝日新聞は韓国に「多分に温情主義的」

【Q】慰安婦、徴用工などの歴史認識問題は、これまでの日本のマスメディアの報じ方に問題があるという指摘もあります。

【A】いわゆる“良識的”知識人らの問題と全く同じだと思います。朝日新聞をはじめ日本のメディアは、韓国に多分に温情主義的です。「そんなこと必要ない」と申し上げたいです。



「週刊文春デジタル」で公開している約1万4000字にわたる全回答には、日本人にはなかなか理解しにくい、“文在寅の韓国”を理解するためのヒントが詰まっている。

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【写真】Photo:JIJI
【イメージ】「平和の人間像」のイメージ。顔は「ムクゲ」で花言葉は「信念」「新しい美」。右脚に引きちぎられた「赤に白斑の薔薇」の鎖。花言葉は「戦争」「戦い」。筆者の友人が作成。無断転載禁止
【本】本連載の著者、上久保誠人氏の単著本が発売されました。『逆説の地政学:「常識」と「非常識」が逆転した国際政治を英国が真ん中の世界地図で読み解く』(晃洋書房)


>>《本当に守るべきことは、「現代の日本」の誇りだと考えるべきである》

 だからゆうて「ウソの歴史」を認めてええとは絶対ならんで、上久保はん! (瑞雄)<<


韓国が仕掛ける国際世論戦で「現代の日本」の誇りを守るための方法(DIAMOND online)

上久保誠人:立命館大学政策科学部教授

経済・政治 上久保誠人のクリティカル・アナリティクス
2019.8.27 4:40


**百家争鳴の日韓問題について
「国際世論戦」に焦点を当てる

 日韓関係の悪化が止まらない。従軍慰安婦問題(本連載第123回)、韓国海軍レーザー照射問題、元徴用工問題、日本にほる対韓半導体部品の輸出管理の「包括管理」から「個別管理」への変更と韓国を「ホワイト国」から除外する決定(第215回)、そしてそれに対する韓国の報復と続き、遂に韓国・文在寅政権は、日韓で防衛秘密を共有する日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めた。

 今後、安倍政権はどう行動すべきか、韓国はさらにどう対抗してくるのか、百家争鳴となっている。その中で本稿は、いわゆる「国際世論戦」と呼ばれるものに焦点を当てたい。

 日本は歴史的に「国際世論戦」に弱いとされている。古くは満州国建国を巡って日本は中国に敗れて孤立し、最終的に国際連盟を脱退する事態に至った。今年4月にも、世界貿易機関(WTO)を舞台に韓国と「東日本産水産物の禁輸措置の解除」を巡って争い、日本は敗れている(第215回・P.4)。

 今回も、韓国はすでに「国際世論戦」を仕掛けているといわれている。米「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙が「トランプ化する日本外交」と論評するなど、「日本の輸出規制は元徴用工問題に対する経済制裁である」という韓国の主張が国際的に広がりつつある。ただし、筆者は今回に関しては、韓国の国際世論戦の巧みさを、あまり警戒する必要はないと考えている。


**韓国のロビイングには定評ありだが
「日本はWTO違反」の反応は?

 今回の日韓の「国際世論戦」の争点は大きく2つに整理される。1つは、「日本の韓国に対する半導体部品の輸出管理の見直しは、WTO違反か否か」である。もう1つは、「従軍慰安婦問題」「元徴用工問題」の、いわゆる「歴史認識」を巡るものである。

 1つ目については、韓国は非常に熱心に、「日本はWTO違反」であるという主張の正当性を世界各国に訴えているという。韓国のロビイングのうまさは定評があるところだ。だが、今回に関しては、韓国の動きが成功しているという状況証拠はない。韓国の主張は感情的で、実態に即していないからだ(細川昌彦「誤解だらけの韓国に対する輸出規制発動」日経ビジネスオンライン)。また、韓国のロビーを受けた各国は、「日韓の争いに巻き込まれたくない」「二国間で解決してほしい」というのが本音である。

 実際、WTOに提訴しても、決着までに数年間かかるという。一方、日本は既に、国内の素材メーカーから申請が出ていた半導体の基板に塗る感光材の「レジスト」を、厳格な審査の上に「軍事転用のおそれがない」として、輸出を許可し始めている。今後、このような輸出の実績が積み重なっていけば、感情的になっている韓国の世論も沈静化するだろう。「WTO違反ではない」という日本の主張も、次第に各国や世界のメディアに理解されていくようになる。


**より深刻な2つ目の論点
「歴史認識をめぐる国際世論戦」

 それより深刻にみえるのは、2つ目の「歴史認識をめぐる国際世論戦」だ。しかし、この連載では、ある英国人の学者のコメントを紹介したことがある。

 「日本、中国、韓国はなぜ1回戦争したくらいで、これほど険悪な関係なのか。英国や他の国で催されるレセプションやパーティーで、日中韓の大使が非難合戦を繰り広げているらしいじゃないか。会を主催する国に対して失礼極まりないことだ。英国とフランスは、百年戦争も経験したし、何度も戦った。ドイツ、スペインとも戦った。勝った時もあれば、負けたこともある。欧州の大国も小国もいろんな国同士が戦争をした。それぞれの国が、さまざまな感情を持っているが、それを乗り越えるために努力している。日中韓の振る舞いは、未熟な子どもの喧嘩のようにしか見えない」(第94回)

 要するに、どんな国でも歴史をたどれば「スネに傷がある」ものだ。それにこだわっていても仕方がないではないか。ましてや、関係のない他国を舞台に喧嘩をするなど愚の骨頂だというのだ。

 英国で7年間生活したことがあり、しかも「人権意識」が高い学者・学生が世界中から集まっていた大学に身を置いた筆者の実感だが、個人的には日本の過去の振る舞いを理由に、現在の日本を批判する人に会ったことがない。

 確かに従軍慰安婦問題は、今でも世界のメディアで「性奴隷」と表現されている(例えば、"Shinzo Abe to attend Winter Olympics despite ‘comfort women’ row", The Financial Times, 2018年1月24日付)。ただし、それは、あくまで「過去の戦争における負の歴史」という扱いでもある。戦争が繰り返された欧州であれば、どこの国にでもある「過去」だということだ。「現在の日本」まで特別に責められているわけではない。


 言い換えれば、世界が関心を持っているのは「現代の女性の人権」である。従軍慰安婦問題に様々な反論を試みることで現在の日本が疑われているのは、いまだに女性の人権に対する意識が低いのではないかということだ。

 例えば、安倍晋三首相がかつてよく言っていた「強制はなかった」「狭義の強制、広義の強制」という主張などは、海外からはよく理解できない。そういう細かな主張をすればするほど、「日本は、いまだに女性の人権に対する意識が低いんだな」という誤解を広げてしまうだけなのだ(第123回)。


**韓国による慰安婦像の設置は
過剰に反応しても日本に得るものなし

 また、韓国が熱心に行っている世界中での慰安婦像の設置についても、過剰に反応しても日本が得るものはない。なぜなら、慰安婦像を受け入れる国の人は「過去の日本」の振る舞いを責めようとしているのではない。「女性の人権を守るための像」だと理解するから、設置を認めているのだ。

 例えば、米サンフランシスコ市が慰安婦像の寄贈受け入れを決めた時、大阪市の吉村洋文市長(当時)は、これに抗議するために、サンフランシスコと大阪市の姉妹都市関係の解消を通知する書簡を送った。これに対して、ロンドン・ブリード・サンフランシスコ市長は、解消決定を「残念」とし、大阪市との人的交流を維持する考えを示した。

 その上で、ブリード市長は慰安婦像について「奴隷化や性目的の人身売買に耐えることを強いられてきた、そして現在も強いられている全ての女性が直面する苦闘の象徴」「彼女たち犠牲者は尊敬に値するし、この記念碑はわれわれが絶対に忘れてはいけない出来事と教訓の全てを再認識させる」と声明を出している。

 ブリード市長は明らかに、慰安婦像の意義を日本の過去の振る舞いよりも、より一般的な問題である、現在も存在する性奴隷・人身売買など女性の人権侵害を根絶するためのものと理解している。そして、仮に過去に不幸な出来事があったとしても、現在の日本を批判してはいない。今後も日本との交流を続けたいとしているのだ。

 おそらく、吉村市長の怒りはブリード市長にはまったく伝わっていなかっただろう。女性の人権を守るのは政治家として当然のことなのに、いったい何を一方的に怒っているのか、さっぱり分からないと思っていたのではないか。ましてや、突然の姉妹都市解消の通知には「60年という姉妹都市の歴史を断ち切るほどの問題なのか?」と、ただあぜんとしていたと思う。


 結局、吉村市長は、世界中から「人権意識の低いポピュリスト」だという「誤解」を受けるだけとなってしまった。吉村市長は大阪の待機児童問題を解決するなど高い実行力を示しており、将来的に「東の(小泉)進次郎、西の吉村」と並び称される政治家になると筆者は期待している。それだけに、非常に心配だ(第208回)。

 日本は確かにかつて戦争を起こした「ならず者国家」としての負の歴史を背負っている。(第166回・P.4)。一方で、日本は戦後70年間、平和国家として行動し、負の歴史を償おうとしてきた。そのことは世界中に認められている。英公共放送「BBC」の調査で示されたように、「世界にいい影響を与える国」と高評価してくれる人々が、世界中に増えてきているのだ(“Sharp Drop in World Views of US, UK: Global Poll,” BBC World, 2017年7月4日付)。

 その意味で、たとえ「ならず者」と呼ぶ人がいても目くじら立てることなく謙虚に受け止め、「いい影響を与える国」と言ってくれる国が1つでも増えるよう、誠意のある行動を続けていけばいいのではないだろうか。


**「安倍平和宣言・人権マニフェスト」を
世界に発信してはどうか

 それでは具体的に、日本がこれからどう行動すべきかを考える。この連載では、従軍慰安婦問題や元徴用工問題について安倍首相が直接、韓国民に会って話をすることを提言してきた(第215回・P.6)。

 安倍首相は、元慰安婦・元徴用工の方々に謝罪する必要はない。日本政府の立場の「細かな説明」も必要ない。しかし、両国の間に「不幸な歴史」があったこと、少なくとも「侵略された」韓国側が、より民族・国家としての誇りを深く傷つけられていることを率直に認めるほうがいいと考える。そして、その不幸な歴史に「心が痛みます」というメッセージを発し、世界中のメディアに発信する。その時に、従軍慰安婦問題・元徴用工問題は確かに終わる。

 今回は、これをもっと発展させた提案をしたい。安倍首相は、「安倍平和宣言」とでも呼ぶべきメッセージを全世界に向けて発信するのだ。そして、「日本は戦争をしない。戦時における女性の人権侵害という不幸な歴史を二度と繰り返さない」と宣言する。

 続いて、現代の日本は「人権を世界で最も守る国になる」とアピールし、「安倍人権マニフェスト」を発表する。現在、日本は人権問題について世界から批判を受けている状況にある。それらを、安倍首相が「自らの任期中に一挙に解決する」という決意を示すのだ。それは例えば、以下のさまざまな問題の解決である。

(1)数々の企業の上級・中級幹部における女性の割合が、わずか12.5%であること(ちなみに、マレーシア 22.2%、ドイツ 29.0%、フランス 31.7%、シンガポール 33.9%、英国 35.4%、スウェーデン 39.7%、米国 43.4%である。https://data.worldbank.org/indicator/SL.EMP.SMGT.FE.ZS)

(2)「下院議員または一院制議会における女性議員の比率、193カ国のランキング」で、日本が165位であることの改善(Women in Politics: 2019)

(3)国際連合女子差別撤廃委員会から「差別的な規定」と3度にわたって勧告を受けている夫婦同姓をあらためて、「選択的夫婦別姓」の導入

(4)「女性差別撤廃条約」の徹底的な順守を宣言

(5)国連の自由権規約委員会や子どもの権利委員会から法改正の勧告を繰り返し受けている婚外子の相続分差別の撤廃(第144回)

(6)外国人技能実習生の人権侵害問題の解決などによる、多様性のある日本社会の実現(第197回)

(7)同性結婚などLGBTの権利を保障する


 そして、「安倍平和基金」を設立する。「安倍平和基金」は、アフリカや中東、アジアなど世界中の全ての人権侵害問題を援助の対象とし、元従軍慰安婦や元徴用工への援助は当然これに含まれることになる。金額は、従軍慰安婦問題解決の基金10億円の10倍の規模である「100億円」とする。日本政府および趣旨に賛同する企業が資金を拠出する。


**慰安婦像に代わる
「平和の人間像」を世界中に設置

 さらに、「平和の人間像」を日本がつくり、世界中に設置する。

 現在の慰安婦像は「女性の人権を守るための像」ではある。しかし、その対象は「過去、戦時に人権侵害を受けた韓国人女性」を事例として限定したものだ。それでは、対象が狭いのではないだろうか。

 「平和の人間像」は、世界中の男女・LGBTを問わず全ての人に対する人権侵害問題を完全解決することを宣言する像とする。そして、全ての人々を対象とするのにふさわしい、抽象的な造形とする。

 「平和の人間像」の第一体目は、ぜひソウル市の「青瓦台」の前に設置させてもらおう。像の除幕式では、文大統領と安倍首相ががっちりと握手をして、両国が世界の人権侵害の歴史の終焉と、現在の人権問題の完全解決を高らかに宣言する。


 文大統領と、それを支持する韓国の左派は嫌がるだろう。だが、嫌がれば韓国は「人権意識の低い国」となり、慰安婦像の設置は「単なる反日のための行動」であったと、世界中から批判を浴びることになる。

 要するに、「国際世論戦」において、従軍慰安婦問題や元徴用工問題の細かな事実関係を争っても、あまり意味がない。韓国など一部の国を除けば、海外の人たちは、日本の過去についての事実関係などどうでもよく、関心があるのは、現在の「人権問題」なのだ。

 日本が「大日本帝国」の誇りを守ろうとすればするほど、いまだに人権意識の低いと「現在の日本」の評価が下がることになる。本当に守るべきことは、「現代の日本」の誇りだと考えるべきである。

(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)


*上久保誠人
立命館大学政策科学部教授
1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。

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【写真上】盧武鉉政権で補佐官を務めていた文在寅氏が、2004年、南北で離別していた家族と再会した際の様子(Photo by gettyimages)
【写真中&下】Photos by gettyimages


>>もしこのアホムンの夢が叶ったとしてもやね、韓国の「借金だらけの現ナマ資本」がそのまま真っ赤かな「統一朝鮮」について来るとアホムン思っているんかね? わたしゃそれが不思議で堪らんの! (瑞雄)<<


2019.08.29 # アメリカ# 防衛・安全保障# 北朝鮮

文在寅が「米韓同盟破棄・朝鮮半島統一」へ突き進んでたどる末路(現代ビジネス)

言動の背景には一貫した思想がある

時任 兼作 ジャーナリスト


**親北朝鮮のルーツ

対日強硬路線をひた走る韓国の文在寅大統領が、南北統一をぶち上げている。

日本の植民地支配からの解放を記念して8月15日に開催された「光復節」の式典では、文大統領はこう宣言した。

「2045年の光復(=解放)100年には平和と統一で一つになった国、『ワンコリア』に向けて礎を整備する。統一すれば、世界経済6位圏の国、国民所得7万〜8万ドル時代が開かれる」

演説のなかでは、韓国が抱える低成長と少子高齢化の解決にもつながるとも指摘。統一までの道程として、2032年に五輪を南北で共催することなども掲げた。

宣言の背景には、もちろん7月以降の日本による対韓国輸出規制がある。演説の冒頭、文大統領が「日本の不当な輸出規制に立ち向かう」と強調したのも、そのためだ。式典に先立つ大統領府内での会議では、「北朝鮮との経済協力で平和経済が実現すれば、一気に日本の優位に追いつくことができる」と述べている。

文大統領の発言を踏まえ、韓国を代表する通信社・聯合ニュースは「日本の輸出規制で迫られた国家経済の危機を、必ず乗り越えるという『克日』の意思を示した」と報じた。しかし、文大統領の動向を長期間ウォッチしてきた外事関係者の分析は異なる。

「これは輸出規制を受けて、などという一時的なものではない。ここから読み取るべきは、文の本懐だ。悲願と言ってもいい。

文はそもそも、かつて北のスパイとまで言われた人物だ。大統領に就任した2017年、北朝鮮は米国をも射程内に収める大陸間弾道ミサイルなどの発射実験を連続して行い、米国を挑発した。対する米側は金正恩(朝鮮労働党委員長)の暗殺や北朝鮮攻撃を計画したが、これを懸命に止め、対話路線へと導いたのが文だ。この行動は、親北朝鮮という彼の本質を如実に物語るものだ」

文大統領の親北朝鮮のルーツは、両親と祖父母にあると見られている。彼は朝鮮戦争の最中、北朝鮮から米国の貨物船で脱北した両親のもと、1953年に生まれた。祖父母は北朝鮮に残されたままだった。

北朝鮮とのつながりは、2003年に発足した盧武鉉政権で開花した。同政権は北朝鮮との統一を目指し、2000年に最初の南北首脳会談に踏み切った金大中大統領の路線を引き継ぎ、2007年に第2回目の南北首脳会談を実施した。

この際、大統領秘書室長として南北首脳会談推進委員長を務めたのが文大統領だった。会談では、朝鮮戦争の終戦宣言を行い、平和協定締結を目指すことが宣言された。

この宣言に対し、米メディアは南北統一へ向けた宥和策と見て、金大中大統領が掲げた「太陽政策」ならぬ「月光政策」と評した。文大統領の姓のアルファベット表記である「Moon(月)」にちなんでのことだ。


それから10年余――。2018年3月、文大統領は国家安全保障室長の鄭義溶氏を特別使節団団長として北朝鮮に派遣し、米国との対話路線ならびに韓国との緊張緩和推進のメッセージを金委員長に伝えた。これを受け、金委員長は南北首脳会談の開催を受諾。また、米国との対話の意向も示した。

鄭氏は早速、米国に飛んだ。ホワイトハウスを訪問し、トランプ大統領と会談のうえ金委員長の意向を伝達したのである。トランプ大統領は前向きな姿勢を示した。


**南北統一に全てをかける

かくして翌4月末、第3回目の南北首脳会談がまず開かれた。その席上、「核のない朝鮮半島の実現」や「朝鮮戦争の終結と平和協定の締結を目指しての平和構築」などを謳う共同宣言が出され、双方が署名した。38度線に設定された非武装地帯(DMZ)を実質的な「平和地帯」とすることも盛り込まれた。

また、同年6月には史上初の米朝首脳会談がシンガポールで行われた。こうした文大統領の歩みを踏まえて、外事関係者は断じる。

「文の南北統一への思い入れは筋金入りだ。それを公然と宣言したのが、光復節の式典であり、今後はその実現に渾身の力を入れることだろう」

しかし、現実は厳しい。南北統一はそうやすやすと進みそうにない。

韓国内では、式典での演説後すぐに国民の間で批判が湧き上がった。韓国最大の部数を誇る朝鮮日報も社説で、北朝鮮を「技術も資源も市場もない世界最悪の貧困国家」と位置付け、「低賃金労働力の利用以外に何ができるのか。そんな国と経済協力して世界最高の技術大国(日本)に一気に追いつくとはどんな魔法か」と疑問を投げかけた。荒唐無稽だというのである。

東西ドイツの事例を引いて、統一後、旧東ドイツの支援のために旧西ドイツが財政負担にあえぎ、長年低成長を余儀なくされた点を踏まえ、統一は経済的にむしろマイナスだとする声も上がった。

しかも、相手国たる当の北朝鮮は明確に統一を拒否した。式典翌日の8月16日、北朝鮮の対韓国の窓口機関「祖国平和統一委員会」は「われわれは南朝鮮当局者らとこれ以上話すこともなく、再び対座するつもりもない」との声明を出したのである。


こうしたなか浮上したのが、文大統領の海外逃亡説だった。外務省関係者が語る。

「文は昨年の南北首脳会談後には、『最悪の事態』も想定もしていたと見られる。南北統一に本格的に乗り出して失敗した場合、逮捕どころか死刑にさえなりかねない。そこで、海外に逃亡先を確保した。末路を見越しての退路だ」

文大統領の長女と家族は2018年7月にタイに移住したが、これがその備えだというのだ。


**「利敵行為」で告発されたことも

実際、その後、文大統領断罪の動きは表面化してきた。2018年9月、民間人3000人が文大統領を「與敵罪」で告発したのである。事実上の終戦宣言をし、国家の防御体制を解体するなどしたことが北朝鮮に対する利敵行為に当たるとしてのことだ。

與敵罪は、実行はもちろん予備や謀議、扇動、宣伝といった未遂を含めて幅広く適用される。在職中の大統領も刑事訴追の対象となり、有罪となれば死刑。刑法の中でも最も厳しい刑罰を科すものだ。

一方、弾劾を求める声も上がった。

「文大統領は北の核開発を放置して黙認し、国民を潜在的な核人質とし、(また)非核化していないにもかかわらず軍の対応態勢を緩めるなど常識に外れる行動をしている」

今年4月、請願人はこう主張し、青瓦台(大統領府)のホームページに設けられた「国民請願掲示板」に請願を提出。締め切りの5月末には賛同が20万件を超えた。

文大統領の「最悪の事態」に対する想定がにわかに現実味を帯びてきたわけである。

「しかし、文は諦めてはいない。統一できれば状況は変わる、批判など一掃されるとうそぶいているという。のるかそるかの大勝負に出ているというのが実際だろう」

前出の外事関係者はそう語るが、外務省関係者の分析はさらに過激だ。

「統一のためなら、何でもするという姿勢だ。米韓同盟すら反故にしかねない。で、最悪の場合は北朝鮮に亡命するつもりだ。娘や孫は、さすがに北朝鮮では不自由だろうと、先にタイに逃がしたのだろう」

これを傍証するように、韓国政府は8月22日、再三にわたる米国の反対を押し切り、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄した。これに対し、日米韓の連携体制が崩壊するとして米国は猛反発。

米国防総省は同日、「強い懸念と失望」を表明のうえ、「日韓は他の分野での摩擦があっても、相互の防衛と安全保障関係では一体性を維持すべき」と協定の必要性を強調した。

また、ポンペオ国務長官も「我々は韓国の決定に失望している。双方(日韓)に対し関係をあるべき姿に戻すことを望む。北朝鮮対応だけでなく、我々が世界で行う取り組みにとって重要なものだ」との声明を出した。軍事活動を活発化している中国やロシアを念頭に置いたものだ。


**最後はどうなるのか

外務省関係者が続ける。

「文大統領は聞く耳を持たないだろう。それどころか、米軍駐留費を出せないとさえ言い出しかねない。統一の妨げになるとして、米軍を追い出そうというわけだ。

要するに、統一のためなら、米韓同盟破棄も辞さないという選択肢も持っているに違いない。その場合、中国とロシアとの連携を想定しているのではないか。8月24日、G7(主要7カ国)首脳会議の席でトランプ大統領が『文在寅という人は信用できない』とコメントしたのは、こうしたことを念頭に置いていたからだと見られる」

文大統領は、「南北統一のためには、どうなっても構わない」と意を決した、と言うのだ。

となると今後、統一が成し得ない場合に想定される事態は死刑、弾劾、あるいは海外逃亡、亡命……。生死をかけた崖っぷちの勝負の様相である。

ぎりぎりの攻防はかつての米朝のチキンレースを彷彿とさせるが、元をたどれば、現下の朝鮮半島情勢を仕掛けたのは、核開発と連続ミサイル実験を敢行した金委員長。ひょっとすると、両者のマインドは似ているのかもしれない。彼らにいったいどんな未来が待っているのか――。


*時任 兼作 KENSAKU TOKITOU
ジャーナリスト
慶應義塾大学経済学部卒。出版社勤務を経て取材記者となり、各週刊誌、月刊誌に寄稿。カルトや暴力団、警察の裏金や不祥事の内幕、情報機関の実像、中国・北朝鮮問題、政界の醜聞、税のムダ遣いや天下り問題、少年事件などに取り組む。著書に『特権キャリア警察官 日本を支配する600人の野望』(講談社)『「対日工作」の内幕 情報担当官たちの告白』(宝島社)など。

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【写真上】シンシアリーのブログ
ようこそいらっしゃいました
【写真下】娘の不正入学疑惑を否定(聯合ニュースから―瑞―)


>>つまり「権力を持ってるウリ」の思いのままになるゆうことですわ、彼の国は。だから「権力を失ったウリ」は惨めになるしかないんです。ですよね、シンシアリーさん? (瑞雄)<<


2019年8月28日 投稿者: SINCERELEE

韓国与党「GSOMIA終了は問題ではない。それより検察が国を乱している」(シンシアリーのブログ)


・・・韓国(少なくとも与党側)が、GSOMIA破棄のことをどう思っているのか、よくわかるニュースがありました。

与党の代表が、「GSOMIA終了より検察がチョグック氏関連で押収捜索(家宅捜索)を行ったことのほうが、国を乱している」と公開的に主張しました。

本ブログでも結構取り上げた、前大統領府首席秘書官チョ・グック氏。「日本を恐れず戦おう」、「日本に同調するのは人間たる道理ではない」、「最高裁判決に異論を出す人は親日派と呼ぶべきだ」などと徹底的に抗日を煽り、一部では李舜臣とまで言われていたチョグック氏ですが・・

法務部長官候補者になってから、あまりにも多くの疑惑が一気に問題となり、しかもチョ氏が「こうであってはいけない!」としていた問題を自らやっていたことが次々と明らかになり、大ピンチになっています。まだ公式意見ではありませんが、あの極左政党正義党すらも、チョ・グック氏の法務部長官任命に反対する方針を決めた、との話もあります。

そんな中、昨日、検察がチョ氏の娘さんが通っていた大学(不正入学の疑い)など、様々な疑惑に関わる複数の関係先を、一斉に押収捜索(家宅捜索)しました。

そのことで、こうなりました。

<・・代表(※韓国与党、共に民主党のイ・ヘチャン代表)は28日、仁川で開かれた最高委員会議で「韓日軍事情報保護協定」(GSOMIA)終了も、韓米同盟には問題がないと強調し、続いて、「むしろ私がより懸念しているのは、チョ候補の聴聞会を控えて検察が電撃・全方位的に三十箇所も押収捜索をしたというニュースだ」と明らかにした。

政権与党の代表が検察の捜査を公に批判したのは、異例のことだ。

彼は 「(私は)知らなかったが、マスコミが取材した。この点が(GSOMIA終了より)むしろはるかに国を乱すことだと考えざるを得ない」とし「最高位が終わり次第、戻って緊急対策を立てなければならない」と述べた・・>
https://news.v.daum.net/v/20190828104444608


いままで、10人もの閣僚級高位公職者(長官が2人)を「強行任命」した文在寅大統領。

『GSOMIAより大事』なチョ・グック様を、今回もまた強行任命するのでしょうか。聴聞会は始まってもいないけど、今の状態じゃまず国会で認められるのは無理でしょうし。

ちなみに、独善的だとか「不通」だとか散々言われた朴槿恵氏も、長官など閣僚の任命問題でずいぶん失敗した人ですが、それでも国会でダメだと言う候補者を長官に任命したことはありませんでした。

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毎日、懸命に努力している人には悲しいお知らせ...... Thomas_EyeDesign –iStock


>>ははは、せめて「才なき者は努力に生きよ」とでも恰好付けて言ってほしかった。けど今更めげてみたって仕方がないやね。わたしゃ強く生きていきます、そのときまでね。(瑞雄)<<


成功
悲報...「努力は才能に勝る」は嘘だった(Newsweekからの転載です)

2019年8月28日(水)17時32分
松丸さとみ


<米大学の研究者が意図的な練習を1万時間行えば本当に一流になれるのか?を検証した......>


**一流の人は1万時間の練習を積んでいる

「努力は才能に勝る」という言い習わしがある。これを信じて毎日、懸命に努力している人には悲しいお知らせだ。米オハイオ州にあるケース・ウェスタン・リザーブ大学の心理学者がこのほど行った調査で、「一流になるにはただ長時間練習すればいいわけではない」との結論が導き出された。結果は、英国王立協会のオンライン科学誌ロイヤル・ソサエティ・オープン・サイエンスに掲載されている。

この調査を行ったのは、ケース・ウェスタン・リザーブ大学のブルック・マクナマラ准教授とメガ・マイトラ氏だ。1993年に米フロリダ州立大学の心理学者エリクソン氏らが発表した、バイオリニストの実力と練習時間の長さの関係を紐解いた研究を元にした。

1993年のエリクソン氏らの調査では、一流のバイオリニストは20歳までに平均で1万時間の練習を積み重ねていたことが分かった。エリクソン氏らはここから、何かに秀でるのに必要なのは、生まれ持った才能ではなく「1万時間の意図的な練習」だと結論付けた。

この研究はその後、マルコム・グラッドウェルが著書『天才!成功する人々の法則』(講談社)で、「1万時間練習を続ければ本物になる」として取り上げて「1万時間の法則」を提唱するなど、さまざまな分野で注目を集めてきた。


**練習時間が実力に占めた割合はわずか25%

そこでマクナマラ准教授らは、意図的な練習を1万時間行えば本当に一流になれるのか?を検証するべく、1993年の調査を再現することにした。同准教授らは、バイオリン奏者を集めて実力別に「非常に良い」「良い」「まあまあ」の3グループにそれぞれ13人ずつ分けた。その後、各奏者に対し、これまでの音楽歴や実績、練習時間について聞き取り調査をした。さらに、1週間の練習日記を付けてもらった。

「まあまあ」のバイオリン奏者は20歳までに平均6000時間の練習を積み重ねていたが、「非常に良い」と「良い」のグループは共に、平均で1万1000時間の練習を重ねていたことが分かった。練習に費やした時間が実力の違いに占めた割合は、4分の1程度だったという。

マクナマラ准教授は英ガーディアン紙に対し、一流のレベルにまで達してしまえば、みんなかなりの練習を積み重ねて来ているため、実力の違いに練習が占める割合はそこまで大きくはならないと説明する。そのため、そこから抜きん出てスーパーエリートになるには、練習以外の要因がポイントになるとしている。何がその要因になるかは、例えばチェスなら知能やワーキングメモリ、スポーツならいかに効率よく酸素を使えるか、などと分野によって異なるという。


**昨日の自分よりはうまくなれるけれど......

マクナマラ准教授らは、今回行った調査は1993年のエリクソン氏らのものを再現したが、同じ結果にはならなかったと結論。その原因については、エリクソン氏らの調査方法にバイアスを含む誤りがあった可能性があると述べている。

同准教授はまたガーディアンに対し、練習を積み重ねれば、昨日の自分よりは上手くなれるが、だからといって他の人より上手くなれるわけではないかもしれないと指摘。人によって実力の違いがある理由には、環境的要因や遺伝子的要因があり、さらにはこの2つが複雑に絡み合っているからで、練習には限界があると気づくことが大切だと話した。

なおガーディアンによると、1993年当時の調査を行ったエリクソン氏と、同論文の共著者だったベルギーにあるルーベン・カトリック大学の心理学者、ラルフ・クランぺ氏は共に、マクナマラ准教授らの調査で導き出されたものは、自分たちのものとほぼ変わらないと反発している。クランペ氏はガーディアンに対し、練習がすべてだとか、長時間の練習だけでうまくなれるなどとは自分も考えていないと話し、練習の質、教師と親のサポート、すべてが大切だと説明。「それでも、意図的な練習が最も重要な要素だと私は考えている」と加えた。


*松丸さとみ
フリーランス翻訳者・ライター。学生や日系企業駐在員として英国・ロンドンで計6年強を過ごす。駐在員時は、在英日本人向けに英国および欧州のビジネスニュースを日本語で配信する日系企業にて編集・執筆などに従事。現在は、フリーランスにて時事ネタを中心に幅広い分野の翻訳・ライティング(ときどき通訳)を行っている。

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