田中瑞雄の母趾球歩きと薬ありの低糖質食

このブログの表題に母趾球歩きを加えました。そして低糖質食にも薬ありをくっつけました。(2013/05/16)

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【写真】立命館大学大学院公務研究科教授 久保田 崇氏
【本】才能が目覚めるフォトリーディング速読術 単行本 – 2017/8/26 山口 佐貴子 (著)


1日1冊が苦もなく続く「速読術」のコツ(PRESIDENT Online)

速読の前には「みかん集中法」を

スキル 2017.11.13
ライター 大越 裕

• PRESIDENT 2017年12月4日号


《「速読術」を名乗るメソッドはいくつかあるが、本当に効果はあるのだろうか。立命館大学大学院の久保田崇教授は、そのひとつである「フォトリーディング」を実践している。久保田教授は「魔法でも超能力でもない。『スマホにアプリを入れる』ぐらいの気分で、やってみてほしい」という。その効果とは――。》


**毎秒1ページを超える短期大量インプット

「フォトリーディングは魔法でも超能力でもありません。エクセルで単に表を作るだけでなく、関数やグラフを扱えれば、作業が圧倒的に効率化しますよね。同じようにフォトリーディングを習得すれば、読書スピードが倍以上速くなり、その分、必要な知識が効率的に得られ、人生の時間を有効活用できるのです」

そう話すのは、立命館大学大学院公務研究科の久保田崇教授だ。久保田教授は京都大学を卒業後、内閣府の官僚としてキャリアを積み、数々の政策や立法業務に携わった。2011年から4年間は、東日本大震災の被災地である岩手県陸前高田市の副市長を務め、復興に尽力した。仕事にプライベートに超多忙な毎日を送りながら、年間数百冊の本を読むフォトリーダーである。

フォトリーディングとは、潜在能力を引き出す神経言語プログラミング(NLP)と加速学習のエキスパートとして知られる、米国のポール・R・シーリィ博士が生み出した速読術だ。熟練者は毎秒1ページを超えるスピードでページをめくって、写真を撮るように本の情報を脳に送り込む。

政策や新しい法律を立案する官僚は、何よりも知識量の蓄積が求められる。そのためほとんどの官僚は読書家で、短期間で大量のインプットをする術に長けているという。久保田教授も官僚になった当初から、月に20〜30冊程度の本を読んでいた。


**本も雑誌と同じで「飛ばし読み」OK

本格的に速読術の必要性を感じたのは、英国への留学時代だ。レポートを書くため大量の英語文献を読むことになり、クラスメートから飛ばし読みでキーワードを拾って内容を把握する「スキミング」という読書法を教わった。そこから速読術に関心を抱き、英語の解説書で独習したが自己流では習得が難しく、日本に帰国後、フォトリーディングの国内第一人者として知られる山口佐貴子氏が主催する2日間の講座を受講した。

「山口先生の講座では、自己流ではうまくいかなかった『みかん集中法』や、視点をダブらせて映像的にキーワードを拾う方法を、ていねいに指導していただきました。現在は、そこで学んだ技術のエッセンスを使って、概ね1日1冊のペースで読書を続けています」

世間の多くの人は、「本は一字一句飛ばさず、頭からきちんと読むもの」と考えている。「その思い込みを外すことが、フォトリーディングの第一歩です」と久保田教授。

「私も当初は、本の飛ばし読みに抵抗感や罪悪感を覚えていました(笑)。しかし新聞や雑誌は、自分の興味がある記事だけを、飛ばし読みしますよね。ストーリーを楽しむ小説は別として、自分にとって必要な情報収集が目的なら、本も飛ばし読みしていいんです」


**筋トレやスポーツと同じ

フォトリーディングとは、その「自分にとって必要な情報」を見つける方法を、飛躍的にスピードアップする技術だと久保田教授は語る。具体的な方法としては、まず本の目次に目を通し、面白そうな章や見出しをチェックする。どこを重点的に読むか優先順位が決まれば、いきなりそこから読み始めても構わない。だいたい2秒に1回のペースでページをめくり、自分が欲している情報を「ダウンロードするように」インプットしていく。「筋トレやスポーツと同じで、速読も慣れです。ふつうのビジネス書であれば、誰でも概ね1時間で1冊読めるようになります」。

久保田教授はフォトリーディングについて「とっつきにくい難解な本や、仕事で仕方なく読まねばならない本ほど、その効果が高い」と言う。そして「少し前の調査ですが、日本人の20代、30代のビジネスパーソンが1年間に読んだビジネス書は、平均3.1冊だったそうです。ということは、1年に4冊読むだけで、平均を上回る自己啓発ができることになるのです」。




**仕事のアウトプットの量にも直結

本を読むことの意義は、その情報の「質」にある。新聞やテレビ、ネットが扱う情報の多くは一時的な「フロー情報」だが、書籍に記載されているのは、扱う対象の歴史や過去、分析を含めた「ストック情報」だからだ。

「情報化がますます進む現在、ネットニュースなどのフロー情報にたくさん触れていても、物事の『本質』をつかむ力は育まれませんし、他人と差別化もできません。昨今の国際情勢や経済問題を理解し、これから伸びるビジネスを見通すうえでも、読書によって培った自分の中の情報選択の基準とモノサシが役立つのです」

フォトリーディングで得たインプットは、仕事のアウトプットの量にも直結する。久保田教授にとってアウトプットとは、端的に言うと執筆量だ。


**「完璧な書評」を2日で書き上げた!

久保田教授は、先日プレジデント編集部から書評執筆の打診を受けた。締め切りまでわずか2日という、滅多にない急ぎの案件だ。それでも、「あれとあれなら書評してみたいなという本が職場の本棚にあったので、『お受けします。どの本がいいですか?』と返事しました」。

といっても、その時点ではまだ目次をざっと確かめてあっただけ。しかし久保田教授の場合、フォトリーディングを使えば1時間で読了できる。すぐに読み終え、要点を整理し、翌日午前中には1時間ほどで「完璧な書評」(担当編集者M氏)を書き上げてしまった。そのスピードには、ライターとして舌を巻くしかない。

陸前高田時代には、地元事情に通じているわけではないのに、被災地を訪れる大臣や報道関係者を案内する機会が多かった。その際も、事前に多くの地元に関する資料をフォトリーディングを使って短時間で読み込むことで、的確に対応することができたという。

「フォトリーディングとは、単に本を速く読む技術であるだけでなく、応用すれば『物事の本質を圧倒的に速くつかむ力』を育むことができます。その力は、仕事に役立つのはもちろん、語学などの勉強や、趣味の向上などにも生かせるはずです。気負わずに『スマホにすごく便利なアプリを入れる』ぐらいの気分で、ぜひ取り組んでみてください」


▼速読の前の「みかん集中法」とは

●架空のみかんを思い浮かべる

●架空のみかんを食べてみる

●新しい架空のみかんをイメージする

●新しいみかんを後頭部の斜め上15〜20cmへ置く

●みかんの場所へ意識を集中し、リラックスする

山口佐貴子『才能が目覚めるフォトリーディング速読術』から再編集


久保田 崇(くぼた・たかし)
1976年、静岡県生まれ。京都大学を卒業後、内閣府入り。英ケンブリッジ大学経営学修士、英ヨーク大学政治学修士。2011年から15年まで岩手県陸前高田市副市長を務める。16年4月から現職。著書に『官僚に学ぶ読書術』など。

(撮影=永野一晃)

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>>私が先週読んだばかりの本だ。「日本会議とは何か」を知りたかった。それだけのことだったのだが、読み終える前からここまで書いていいのかという思いに囚われていた。所謂テロルの臭いを感じてのことだ。

 何しろ「日本会議」とその事務局を握る極右「日本青年協議会」、そして「日本会議」周辺の諸々の組織全体を束ねる黒幕まで暴いている本だと言えば分かってもらえるだろう。さらに言えば、安倍内閣が憲法無視の安保法制を成立させた暴挙、そして突然「緊急事態条項新設」を憲法改正論議のなかに持ち込んできたことなどなど、すべてその黒幕が牛耳る「日本青年協議会」等の我々の目に触れない組織の思想に基づいていると指弾しているのだ。その思想にあるのは「憲法改正」などではなく「反憲法」であるとも。

 参院選を前にして安倍政権は「憲法改正」の旗を降ろしかけている。私は何故「9条2項の削除」を世に問い続けないのかと疑問に思っていたが、それこそが「日本会議」の意思の表明なのかもしれない。憲法を無視して「緊急事態法」を成立させ国民の自由を制限することから始めるのが彼らの戦略だとしたら・・・。

 そんなことを考えていたらこれだ。今のところ朝日しか報じていないが、いよいよ「日本青年協議会」の草の根保守運動が開始されたのだ。まさか安倍政権がこの問題に頭を突っ込んで来ることはないと思いたい。しかし、相手は百戦錬磨の組織だ。くれぐれも穏やかな争いであってほしいと願うが、これから先の展開に注目して行きたい。

 まずは、この本の基となった「HARBOR BUSINESS Online」の菅野氏の連載記事「草の根保守の蠢動」を一読されてからでもいいので、是非ご一読いただきたい本だ。出版停止になる前に・・・、というのが冗談で済まないような気分になっている。(瑞雄)<<


新書「日本会議の研究」、日本会議が出版停止求める(朝日新聞DIGITAL)

赤田康和

2016年5月11日22時52分


・・・憲法改正を掲げる団体「日本会議」の歴史や活動方法などを取り上げた新書「日本会議の研究」を発行した扶桑社(東京都港区)に対し、日本会議が、出版停止を求める申入書を送った。日本会議の広報担当者は「内容に事実誤認があるが、詳しい話は現段階ではできない」と説明。扶桑社は「コメントは控えたい」とし、著者の菅野(すがの)完(たもつ)さんは「多数の関係者に取材を重ね、資料を集めて見つけた事実であり、内容には自信を持っている」と話している。

 日本会議は教育基本法の改正を求める運動などをしてきた保守系団体で、安倍晋三首相が国会議員懇談会の特別顧問を務めている。

 新書は、日本会議と自民党や安倍政権との関係、宗教団体関係者とのつながりなどをまとめたもので、初版は8千部。予想以上の売れ行きで、増刷中という。(赤田康和)

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 「毛沢東」と聞けば今は「私が最も軽蔑する男」と答えるだろう。ただし、高校時分に読んだ毛の著作に感化されて新左翼運動にのめり込んだのも事実。決して「共産主義」にも「毛沢東主義」とやらに心底かぶれたことはないのだが、毛を決定的に毛嫌いするようになったのは「文化大革命」辺りだっただろう。

*大躍進の大飢饉で中国人民を最大5000万人殺した
*台湾危機の際の発言「アメリカ軍1〜2万を殺せば戦争に勝てる。たとえ中国軍の100〜200万を失ったとしても、中国人民はアメリカ人のように戦争反対などしない」

 そんな馬鹿な。毛に「イズム」なんてない。こやつヒットラー・スターリンと変わらない独裁者、いや中華帝国皇帝ではないか、というのが直観的な私の結論だった。

 日中国交回復後の北京にも行ってみたが、毛が遺した中国をますます嫌いになって帰って来ただけだった。何だ、あの官製旅行は、あの監視の目は。

 
 毛には金輪際近づかない。そう決め込んでいたので長年ほったらかしていた「毛沢東の私生活(1994年発行)」を読んだのは3年前のことだ。今考えれば、何故こんな虫唾が走る本を購入したのか、何故読み切ったのか分からない(この書庫「2013/7/6の記事」参照)。涎を垂らした糞爺の晩年の放蕩の記録でしかない。中華帝国皇帝とはそんなものなんだと分かっていたはずなんだが・・・。

 もう毛には懲りていたはずの私がまた「中華帝国皇帝の糞」の臭いを嗅いでしまった。糞まみれの本というのは失礼だが、「毛沢東 日本軍と共謀した男」を読み終えての私の正直な感想だ。
 著者の遠藤誉氏の論にはNewsweekで注目していた。実を言うとついこの間まで氏を男性と思い込んでいた。TVの中国分析でときに断定的過ぎて耳障りなことのある女性解説者と遠藤誉が結びついたとき、これは申し訳ないという気分になった。ならばとNewsweekの彼女の論説の末尾にあるこの本を読むことにした次第。

 毛沢東は蒋介石つまり中華民国軍に勝つために中国人民の敵であるはずの日本軍を徹底的に利用したというのが骨子。それも日本軍と戦わずしてだ。詳細には入りたくもないが、今の中国人民解放軍の空軍は敗戦後の関東軍航空部隊が創建したのだと言う。もちろん、毛は日本軍に感謝こそすれ、恨みは毛ほどもなかったとか。
 「上海大虐殺」などの歴史問題を持ち出して来たのは、毛亡き後中華帝国皇帝の地位に就いた江沢民の仕業だ。自身の出自を糊塗するために。江の父親は蒋介石の中華民国の高官だったという中華帝国の皇帝には相応しくない事実を、だ。

 そして今、習近平が「日本軍に勝利した人民解放軍」の総司令官として中華帝国皇帝の地位に上り詰めたかのように見える。クマのプーさんは自分を第二の毛沢東たらんとしている。おそらく、糞まみれの毛の仮面を被ろうとしているのだろうが、いずれ毛と同じように身も心も腐って行くことだろう。
 私にはそれが恐ろしい。だから、この本を読むのが如何にいやだったか。他の本と並行して読む悪い癖の所為もあるのだが、こんな小冊子にとんでもない時間縛られてしまった。さっさと読んでおさらばすれば済んだのにと後悔している。

 しかし、ただ気持ち悪いと中国を罵ってばかりはいられまい。遠藤誉氏は戦後しばらく幼少時を中華人民共和国で過ごした希少な経歴の持ち主だ。今の中国そしてこれから先の中国をどう捉えるのか、引いては日本が中国と如何に付き合って行くべきなのか、それを考えるうえでの最良の手引きのひとつであることは間違いないだろう。是非御一読を。

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パット・シップマン「ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた」原書房 2015/12/3


・・・書庫「ヒトの進化」に 東洋経済Onlineから転載した記事 「ヒトと犬がネアンデルタール人を絶滅させた」(2015/12/12)に煽られて直ぐアマゾンに発注して読んだ本だ。「ネアンデルタール人絶滅」には大いに興味がある。過去という闇の中の出来事故、謎に満ちている上に私たちホモ・サピエンス・サピエンスのDNAの一部として生き残っている。まさに血肉分けたる兄弟なのだ。兄が如何に死んだか、知りたくないというものはあるまい。それが惨めな死であったとしても、だ。

 “史上最強の侵入生物であるヒトとイヌがネアンデルタール人絶滅の大きな要因となった”という「大胆な説」が述べられていると思い込み、ジンギスカンの軍勢が騎馬をもってヨーロッパに攻め入ったと同様のドラマが待っているものと期待に胸膨らませて読み始めた。
 しかしその期待は穴が開いた風船みたいなものだった。読み始めて直ぐに2万数千年前までジブラルタルの洞穴の中で生きながらえていたネアンデルタール人が4万年前には絶滅していたと最新の放射性炭素年代測定を根拠に言い放つ。「共存の夢」破れたりではないか。
 それだけではない。流石に著者はペンシルヴァニア州立大学名誉教授で古人類学の専門家だけあって、人類化石の科学的分析を滔々と述べ続ける。人類の「餌」になったはずの動物化石の分析とともに・・・。退屈極まりない。いつまで経ってもドラマは始まらないのだ。終わりまで。

 最期の最後まで著者のシップマン博士は「ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた」と言わない。最初から最後まで間違いを恐れる学者のままだ。ドラマを書くつもりもなかったしまた書けもしないお方のだと今は思う。ただ周囲の評論家どもが金稼ぎのためにドラマ仕立てに見せただけのことだと。
 しかもだ。眠気を催しながら読んでる途中のことだが、今日書庫「ヒトの進化」の転載した記事「イヌ家畜化の起源は中国、初の全ゲノム比較より(NATIONAL GEOGRAPHIC)」にお目にかかった。2015年12月22日のことらしい。がっくり来た。何だ? シップマン博士の言う「オオカミイヌ」とは、というわけだ。
 確かに、博士は「オオカミイヌ」をオオカミとも違うし「現生イヌ」とも異なると言う。つまりどちらにも似た「化石生物」というだけのことだ。今地球上に生きているイヌはすべて一つの種に含まれる。ヒトになつき従うように作られた食用にもなる「家畜」だ。

「オオカミイヌ」はどうなのか。博士はそれを匂わせはする。所詮4万年前のホモ・サピエンス・サピエンスの化石遺跡の中で発掘されるが、ネアンデルタール人遺跡には存在しないという今のところの事実だけを繰り返す。つまりヒトの家畜であったのか、狩られて餌になったのか。分かるわけがない。それに「オオカミイヌ」は子孫を今に残していないのだ。
 今に栄えるヒトとともにあったと言うなら、「現生イヌ」同様生き延びてしかるべきだろう。そう思うと益々読むのが辛くなっていた。おそらく博士が跳べなかったのも同じ思いがあったからではないか。しかし惜しい。博士に空想家の片鱗でもあれば、嘘か誠か問うこともなく一大ドラマを書き上げることができたかもしれない。もしそうであってくれたら去年の私の年末がもっと楽しいものになっていたと思わないでもない。

 この本を何とか読み終えたあと途中で放っておいた「6度目の大絶滅」に戻った。こちらは19世紀に始まり現在進行中の事実の物語、まさにホラーだ。ネアンデルタール人を絶滅させたかもしれないヒトの子孫である私たちが今度は私たち自身を絶滅の道に追い込もうとしている。あるいはすでに追い込まれている。そういう物語だ。血沸き肉躍るわけがない。
 そういう意味ではこの本は気楽だった。ネアンデルタール人は遠い過去の親類だからだろう。兄なんぞと言ったが、4代前の先祖様のことさえ知らないのに空々しいものだ。

 しかしだ。私たちヒトと遜色のないほどの「ホモ・サピエンス」であったネアンデルタール人の絶滅が教えてくれることが一つあると私は思う。その理由が何であれ、兄を襲った「絶滅」は弟の私たちにも確実に襲い来るという未来図だ。それが明日なのか、2050年なのか。はたまた10億年後なのか。
 それも時間の矢の中にあるが故に分かるはずがない。明日を知りえないが故に私たちは傲慢にふるまう。この傲慢こそが絶滅最大の理由ではないのか。ネアンデルタール人の死を冷たく無視した4万年前のあの日のように、日々滅び行くガイアの仲間たちを見ることをしない。その仲間たちすべてが私たちヒト族の命綱であることを忘れて・・・。

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【本上】福岡伸一「世界は分けてもわからない」 講談社新書 2009
【本下】裏帯


 神隠しに遭った読みかけの本の代りにベッドサイドから昇格して今月第1週に読んだ本。著者の福岡氏は私より一回り若い大学の後輩だが、「プリオン」、「動的平衡」などの医学的な著作に加えて小説も2冊ほど読ませてもらった。骨屋とか土建屋(土建屋さんゴメン)と揶揄されるマクロな仕事の整形外科医と違って「眼には見えない」ミクロの世界を相手にする分子生物学者は緻密な思考をするお方たちという印象が残っている。
 
 ジュンク堂新書コーナー探検で久々の御対面。題「世界は分けてもわからない」では「テーマ」が何かわかろうはずもない。帯の「生命の本質・・・」、「科学者たちは・・見誤る」に「真理は陽炎の如きなり」などと勝手なことを想像してのお買い上げ。

 表紙を開くと扉のイタリアとアメリカの美術館を飾っている2枚の絵が飛び込む。著者は美術の才もあるのかとちょいと退屈しながら読み進む。と突然その2枚の絵が上下半分に切り裂かれた1枚の絵であったことが明かされる。1枚の絵に戻して観ると上の「ラグーンのハンティング」の水面上にぽつんと咲く謎深き一輪の花が下の「コルティジャーネ」の手摺に置かれた花瓶に挿された花であることが分かる。つまり、ひとつの絵を二つの部分に分けただけで「花の存在理由」がわからなくなってしまうということ。

 そして著者は私たちの目を通じた対象物の認識つまり「視覚」のあやふやさを述べる。私が感じる視線、錯視などについて述べながら「視覚」にも「空耳」と同じように「空目」があると述べる。私たちが「何か」を認識しようとするとき私たちの脳は脳自身が組み立てた「パターン」にそれを組み込もうとすると結論付ける。

 うん、流石我が後輩、いいこと言うし物語の運びもすばらしい。と引き込まれたところが残り3分の一。そこから第8章「ニューヨーク州イサカ、1980年一月」が始まる。舞台はコーネル大学・生物学部の生化学研究室。そこで繰り広げられたエールリッヒ腹水ガン細胞を使ったまさにノーベル賞を目指しての研究。ひとりの天才が一連の実験をたちまちのうちに完璧なまでにやり遂げる。

 ページが残り少なくなるころにはノーベル賞獲得は確実となる。最後の詰めだ。この生化学的な研究を他大学の分子生物学研究室(だったかな?)との共同研究に掛ける。ここでもあの天才が見事にその研究の正しさを証明する・・・。

 読み終えたとき裏帯の「福岡ハカセの科学ミステリー」という意味が嫌味に思えるほどよーく分かった。あのSTAP細胞騒ぎを思い出していたが、それとは違う。あの天才は私の中では天才のままだ。割烹着は嘘がばれたあとでも「STAP細胞はあります」と叫んで理研の後始末に1億5000万円もの国家の金を使わせたが、あの天才は黙って姿を消した。それに実験は偽りだったが、その前提となった「仮説」は正しかった・・・。

 この本の底流にあるのは、表題の「世界は分けてもわからない」という福岡氏の哲学だ。人間の身体にしたって、臓器・細胞といった部分に分けて見ているのは私たちである。実際の「生きた身体」は部分、部分の寄せ集めではない。部分に分けている「境」とか「壁」はない。あるのはエネルギーつまり情報の絶え間ないやりとり、福岡氏の本でかつて読んだ「動的平衡」である。これは細胞内の蛋白質とかの分子にも当てはまる。

 うん、もう一度「動的平衡」の本読み直そう。それにしても騙されたと言うか、ちょいとへこまされたと言うか、福岡氏は文才あるね〜。是非皆さんにもお薦めしたい本。きっとジェットコースターよりも面白いと思うよ。(ジェットコースター嫌いの爺より)

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