田中瑞雄の母趾球歩きと薬ありの低糖質食

このブログの表題に母趾球歩きを加えました。そして低糖質食にも薬ありをくっつけました。(2013/05/16)

ヒトの進化

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【写真】これら2つの化石は、わずか数センチしか離れていない場所で発見された。しかし、両者の年代には大きな開きがある。ネアンデルタール人(左)の方は17万年前、現生人類は21万年前と測定されている。(COMPOSITE IMAGE COURTESY OF KATERINA HARVATI, EBERHARD KARLS UNIVERSITY OF TÜBINGEN)
【図】ヒト族(の化石の数々。うん、だから・・・?−瑞ー)


>>こんなちっこいかけらを寄せ集めただけでよーゆうわ。ついでに「白い肌」を被せて言っているんじゃなかろうな! (瑞雄)<<


古代
「アフリカ以外で最古の現生人類発見」に異論百出(NATIONAL GEOGRAPHIC)

ギリシャで見つかった21万年前のホモ・サピエンス、年代と種の特定で議論

2019.07.20


・・・先日、ギリシャ南部の洞窟で見つかった頭骨が、21万年以上前の現生人類(ホモ・サピエンス)のものであるとする論文が発表されて話題になった。アフリカ大陸以外で発見されたものとしては、最古の骨だ。この論文は7月10日付で学術誌「ネイチャー」に掲載された。

 これがもし確実なら、現代人と解剖学的に同じ人々が、最初にアフリカを出た経緯を解明する手がかりになるだろう。しかし、新たな証拠の信頼性に疑問を持つ専門家もいる。

「この頭骨がサピエンスの系統に属していると示すものを、私は何1つ見つけられません」と話すのは、スペイン、マドリード大学の古人類学者フアン・ルイス・アルスアガ氏だ。アルスアガ氏は、2017年にこの洞窟の近くにあった別の頭骨を分析した結果、全てネアンデルタール人のもので、少なくとも16万年前のものである可能性が高いと結論付けた。

「心の底から驚きました」。最新の論文について、アルスアガ氏はそう語った。


**古い発見に最新の技術を応用

 問題の頭骨が発見されたのは、1970年代後半だった。場所はギリシャ、ペロポネソス半島のアレオポリという町の外にあるアピディマ洞窟である。その壁から、2つの頭骨の一部が突き出ている状態で見つかったため、それぞれ「アピディマ1」「アピディマ2」と名付けられた。

 ところが、化石を分析しようとしたところ、いくつかの問題にぶち当たった。まず、頭骨が岩に閉じ込められていたのだ。1900年代後半と2000年代前半になって、それぞれの破片を取り出せたものの、正体は依然として不明のままだった。


 第1の頭骨のアピディマ1は、ほぼ完全な状態だったが、長いこと岩に閉じ込められていたために歪んでしまっていた。過去の分析では、ネアンデルタール人のものと結論付けられていた。これには、最新の論文も同意している。

 一方、第2の頭骨は、大人の手のひらより少しだけ大きな破片がたった1個だけで、第1の頭骨と同じ岩の中に数センチだけ離れて閉じ込められていた。そのため、アピディマ1と同じ種であり、同じ時代のものだと当初考えられていた。

 ギリシャ、アテネ大学人類学博物館の科学者らは、ドイツ、エバーハルト・カール大学テュービンゲン校のカテリーナ・ハーバティ氏にこの化石の分析に興味はないかと打診した。ハーバティ氏は、最新技術を化石の分析に応用できる機会であると考え、快諾した。氏は、今回の論文の筆頭著者だ。(参考記事:「ネアンデルタール人の絶滅は4万年前?」)

 ハーバティ氏の研究チームは化石をCTスキャンにかけ、先入観を避けるために、2人の研究員がそれぞれ異なる手順に従ってコンピューター上で頭骨を復元した。そして、それらを既知のホモ・サピエンスやネアンデルタール人の頭骨、そして、種は特定されていないがユーラシア大陸とアフリカ大陸で発見された、およそ78万〜12万5000年前の更新世中期の頭骨と比較してみた。(参考記事:「少女の両親は、ネアンデルタール人とデニソワ人」)


**驚きの発見が続々

 すると、1つめの驚くべき発見があった。小さな破片の方は後頭部で、現生人類にそっくりだったのだ。

 これほど大胆な結論を導くのに、この破片は証拠として小さすぎるように思える。だが、後頭部にはホモ・サピエンスを他のヒト族(ホミニン)とを区別する特徴がいくつも含まれている。米ニューヨーク市立大学の古人類学者エリック・デルソン氏は、あごの骨と同じくらい後頭部は特徴的だと語る。デルソン氏は研究チームの一員ではないが、論文に関して「ネイチャー」誌の「ニュース・アンド・ビューズ」欄に記事を執筆した。

 まず、形が違う。あなたも自分の後頭部に手を置いてみると、グレープフルーツほどの丸みを帯びているのがわかるだろう。だが、ネアンデルタール人の後頭部は引き伸ばされたように細長い「シニョン」と呼ばれる特徴的なふくらみを持つ。アピディマの破片にはこれがなかった。

 この時点で、研究チームは分析結果を発表しようと論文を提出したが、却下されてしまう。

 研究者たちはその時、2つの化石があまりに近くで発見されたために、どちらも同じ16万年前のものと思い込んでいた。しかし、ネアンデルタール人と現生人類がこれほど至近距離で同時に存在するようになるのは6万年前以降と考えられている。それ以前に両者が共存していたことを示す物的証拠は見つかっていない。したがって、ネアンデルタール人の化石のすぐそばにあった化石が現生人類のものであるという結論に、査読者は「当然ながら懐疑的だった」と、論文の著者で大英自然史博物館のクリス・ストリンガー氏は言う。

 そこでチームはさらに分析を重ね、破片の年代を測定したところ、2つめの驚きが待っていた。小さな破片は21万年前のものという結果が出たのだ。

 もしこれが裏付けられれば、頭骨は知られている限りアフリカ大陸以外で最古の現生人類のものとなる。これまでで最古のものは、イスラエルで発見された上顎骨の一部で、18万年前のものと測定されている。また、ヨーロッパで過去に発見された最古のホモ・サピエンスより15万年以上も古い。(参考記事:「人類の出アフリカは18万年前?定説覆す化石発見」)


**教科書を書き換えるのはまだ早い?

 この研究が正しければ、現生人類がアフリカを出たのはこれまで考えられていたよりもはるかに早かったことになる。つい最近まで、人類は長くアフリカに留まり、現代人につながるホモ・サピエンスの集団が大陸を出たのはほんの6万年前と考えられていた。

 しかし、中国の中央部では210万年前の石器が見つかっており、人類と近縁の何者かが既にそこに住んでいたことを示唆している。また、小型人類のホモ・フローレシエンシスは70万年前には東南アジアの島に到達していた。そして、ネアンデルタール人の祖先もまた50万年前にはヨーロッパへ到達し、40万年前にデニソワ人と分岐したとされている。(参考記事:「210万年前の石器を中国で発見、アフリカ以外最古」、「解説:約70万年前の超小型原人発見、フローレス島」)

 現生人類はこれまで考えられていたよりもはるかに早い時期に北方への移動を始めていた。今回の発見がそれを示しているとハーバティ氏は主張するが、一方で、教科書を書き換えるのはまだ早いと考える研究者も多い。

「そう主張するには、顔の骨が必要です」と、アルスアガ氏は言う。


 2014年、アルスアガ氏のチームはスペインの洞窟シマ・デ・ロス・ウエソス(「骨の採掘坑」という意味)で発見された43万年前の頭骨を分析し、顔はネアンデルタール人だが、ネアンデルタール人に特徴的な細長い後頭部はなかったと発表した。おそらく、アピディマの頭骨も同様に、初期のネアンデルタール人だったのではないかと、アルスアガ氏は考えている。今回の論文の著者らもその可能性は認めているものの、アピディマの化石はシマ・デ・ロス・ウエソスの頭骨や同じ年代の他のネアンデルタール人の骨とも違うと記している。(参考記事:「ネアンデルタール人、初めに顔が進化か」)

「議論を呼ぶ新発見があれば、自分が関わっている研究だとしても、まずは健全な疑いの目を向けるべきです」とストリンガー氏は述べる。「この化石には前頭部、眉弓、顔、歯、あごの領域の骨がありません。そのどれかが『現代的』な形状ではない可能性はあります」。とはいえ、研究チームは不確定要素をできるだけ排除する様々な手段を講じたと、ストリンガー氏は強調する。


**「復元とは、科学と芸術の出会い」

「復元とは、科学と芸術の出会いと言えます」と、米ノースカロライナ州立大学の生物人類学者クリストファー・ウォーカー氏も話す。このような分析は、研究者の抱く期待や、比較に使われるモデルの頭骨に影響されてしまうこともあるが、研究チームは細かい部分まで徹底して分析を行ったという。そのうえで、破片にはホモ・サピエンスを思わせる特徴がいくつも含まれていたと、ウォーカー氏は指摘する。(参考記事:「9500年前の奇妙な頭蓋骨、顔の復元に成功」)

 しかし、バークレー地質年代学センターのウォーレン・シャープ氏は小さな破片の古い年代には同意できず、結論を出すのに使用されたデータは「不正確でまとまりがない」とコメントした。また、次に最古とされるイスラエルで見つかったホモ・サピエンスの年代にしても、7万年よりも古いということはないはずだとしている。

 21万年前にホモ・サピエンスがギリシャまで到達していたとしても、長くはそこに留まらなかったようだ。彼らは、現代の人類に遺伝的痕跡を残すことなく姿を消した可能性が高いが、ネアンデルタール人がもつホモ・サピエンスのものに近いDNAのなかに手がかりを残しているかもしれない。ネアンデルタール人と現生人類の間に異種交配があったことは、既に研究で知られている。(参考記事:「ネアンデルタール人のゲノム解読、我々の病に影響」)

 アピディマの化石は、ネアンデルタール人と出会って交配した集団に属していたのではないかと、ハーバティ氏は考えている。だが、もっと多くの証拠がない限り、この集団がどの程度広く分布していたのか、どれほど長く生きていたのかはわからない。

「いまは簡単なスナップ写真が1枚あるだけです」とデルソン氏は言う。「つまり、他を探す価値が明らかにあるということです」

文=Maya Wei-Haas/訳=ルーバー荒井ハンナ

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ギリシャの洞窟で見つかったヒトの頭蓋骨「Apidima 2」の一部を再現した画像。エバーハルト・カール大学テュービンゲン提供(2019年7月10日提供)。(c)AFP PHOTO / EBERHARD KARLS UNIVERSITY OF TUEBINGEN / KATERINA HARVATI


>>欧米の白人種が絡んだこの手の「発見」は眉に唾して見る習慣がついておりますのや、わたくしは! (瑞雄)<<


環境・科学
アフリカ外で最古のヒト化石発見 人類移動の歴史塗り替え(AFP)

2019年7月11日 5:02 発信地:パリ/フランス [ フランス ギリシャ ヨーロッパ ]


【7月11日 AFP】ギリシャの洞窟で発見された頭蓋骨の化石を分析した結果、アフリカ以外で見つかった中では最古となる21万年前の現生人類(ヒト)の骨であることが分かったとの研究結果が10日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。これまで考えられていた人類の欧州到達時期を15万年以上さかのぼることとなる。

【関連記事】ネアンデルタール人と現生人類の分岐、従来説より約30万年早い 英研究(図説)

 ヒトのユーラシア大陸進出についての通説を覆すこの驚くべき発見はまた、現生人類ホモ・サピエンスが数万年かけてアフリカ外への移住を何度も試み、時には成功しないこともあったとの説を裏付けるものだ。


 欧州の南東部は長い間、現生人類がアフリカから移動した際の主要経路となったと考えられてきたが、これまでユーラシア大陸で見つかったヒトの最古の痕跡は約5万年前のものだった。ただ、初期人類のネアンデルタール(Neanderthal)人が太古の昔からユーラシア大陸全土に存在していたことを示す発見は複数あった。

 ギリシャの洞窟では1970年代、損傷のひどい頭蓋骨の化石2つが発見され、いずれも当時はネアンデルタール人のものと特定された。国際研究チームは今回、これらの頭蓋骨を最先端のコンピューターモデリングとウラン年代測法を用いて再調査した。

 2つの頭蓋骨うち、発見場所となった洞窟の名前にちなんで「Apidima 2」と名付けられたものは、17万年前のネアンデルタール人のものと特定された。しかし驚くべきことに、もう一つの「Apidima 1」は「Apidima 2」よりも最大で4万年ほど前のホモ・サピエンスと特定されたという。(c)AFP/Patrick GALEY

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【写真上】ベルギーで発見されたネアンデルタール人の顎骨。この骨から抽出されたDNAの分析により、彼らがヨーロッパを横断してアジアに入った時期が明らかになった。(PHOTOGRAPH BY J. ELOY, AWEM, ARCHÉOLOGIE ANDENNAISE)
【写真下】化石の骨格とDNA情報をもとに初めてつくられた、ネアンデルタール人女性の復元模型。少なくとも一部のネアンデルタール人は、赤毛で色白だったと考えられている。 Reconstruction by Kennis & Kennis / Photograph by Joe McNally


>>ん!? こんなところに「ヨーロッパ中心史観」再興の陰謀が・・・。(瑞雄)<<


古代
ネアンデルタール人、ヨーロッパ集団が繁栄(NATIONAL GEOGRAPHICからの転載です)

遺伝的特徴が太古のヨーロッパで長く継続、シベリアへも進出の可能性

2019.06.28


・・・1856年、ドイツのネアンデル谷の石灰岩の採石場で、奇妙な骨が発見された。現生人類(ホモ・サピエンス)に似ているものの、目の上の突起が盛り上がり、骨格がたくましかった。8年後、科学者たちは、この化石が現生人類とは別種の「ホモ・ネアンデルタレンシス」と確認した。いわゆるネアンデルタール人だ。

 その後の発見からネアンデルタール人については、住んでいた場所から子育て、芸術作品まで明らかになりつつある。そして今回、科学者たちはヨーロッパで出土したネアンデルタール人の化石2体からDNAを抽出、彼らが先史時代の地球を移動した経路を、より詳しく明らかにすることに成功した。(参考記事:「【解説】世界最古の洞窟壁画、なぜ衝撃的なのか?」)

 ネアンデルタール人の祖先は、少なくとも50万年前に現生人類の祖先と分岐してから、ヨーロッパ全域に広がり、西南アジアと中央アジアに進出した。2019年6月24日付け学術誌「Science Advances」に発表された論文によると、今から12万年前のヨーロッパに生きていた2人のネアンデルタール人の遺伝子は、ずっと後の時代のネアンデルタール人の遺伝子と驚くほどよく似ていたという。その上、一方の個体には珍しいDNAもあり、別の人類と交配していたことも示唆された。

 論文の著者の一人、ドイツのマックス・プランク進化人類学研究所のカイ・プリューファー氏は今回の発見について、ネアンデルタール人の移動や他の種との関係を解き明かすヒントになると説明する。「つなぎ合わせることのできなかった歴史の断片をつなぎ合わせることができたのです」


**DNAの分析から驚きの事実が続々と

 過去の研究から、ネアンデルタール人は、ヨーロッパ全域からアジアまでの広い範囲で交配しており、遺伝学的によく混ざり合っていたと考えられている。ただし、その根拠となったデータは、約4万年前にネアンデルタール人が絶滅した頃の試料から得られたものがほとんどだった。(参考記事:「ネアンデルタール人の絶滅は4万年前?」)

 古い時代のネアンデルタール人にはほかにも見落とされている点があると研究チームは考えていた。例えば、シベリアのデニソワ洞窟(ここで発見された大きな歯をもつ人類はデニソワ人と命名された)では、12万年前のネアンデルタール人の化石骨が発見されている。アルタイ・ネアンデルタール人と呼ばれるようになったこの個体のゲノムは、ヨーロッパの後期ネアンデルタール人のゲノムとは大きく異なっていた。

 この12万年前のアルタイ・ネアンデルタール人の遺伝学的特徴は、同じ洞窟で発見された9万年前のネアンデルタール人のハーフ(母親がネアンデルタール人で父親がデニソワ人)の少女の化石の遺伝学的特徴とも違っていた。そして、少女が母親から受け継いだ遺伝子は、より新しい時代のネアンデルタール人の遺伝子に近かった。こうした事実は、どこかの時点で、アルタイ・ネアンデルタール人集団が、別の地域から来たネアンデルタール人集団に取って代わられたことを示している。

 それでは、あとからやってきたネアンデルタール人はどこから来たのだろうか? このような入れ替わりは、ネアンデルタール人の分布地域の東側だけで起きたのだろうか?(参考記事:「少女の両親は、ネアンデルタール人とデニソワ人」)

 謎を解き明かすため、研究チームはドイツのホーレンシュタイン・シュターデル洞窟で見つかった12万年前の大腿骨と、ベルギーのスクラディナ洞窟で見つかった同年代の顎骨を調べた。彼らはミトコンドリアDNA(母から子へと受け継がれるDNA)と核DNA(両親から子へと受け継がれるDNAで、より多くの情報を教えてくれる)の両方を抽出した。

 12万年前の遺伝子を分析するのは容易な作業ではない。繊細なDNA鎖は時間の経過とともに分解されてしまうし、サンプルは他の物質の汚染を受けやすいからだ。

 プリューファー氏は「分析にはいろいろ工夫が必要でした」と言い、複数の手法を用いて汚染による影響を防いだと付け加えた。

 分析結果は驚くべきものだった。2人のヨーロッパ・ネアンデルタール人は、シベリアで発見された同時代のアルタイ・ネアンデルタール人よりも、数万年後にヨーロッパ全域をうろついていたネアンデルタール人に近かったのだ。さらにこの2人は、ハーフの少女のネアンデルタール人の母親と遺伝学的に非常に近かった。

 12万年前の2人のヨーロッパ・ネアンデルタール人と9万年前のハーフのネアンデルタール人少女の母親との遺伝学的類似は、この2人が、先にデニソワ洞窟に住んでいた集団に取って代わった集団のメンバーだった可能性をほのめかしている。米コールドスプリングハーバー研究所サイモンズセンターの計算生物学者アダム・シーペル氏は、この2人がアルタイ・ネアンデルタール人と同じ時代に生きていたことから、集団の入れ替わりは12万年前には始まっていた可能性があると指摘する。

「2人は入れ替わった集団のルーツに近いところに位置付けられると思います」とシーペル氏。


**ミトコンドリアDNAの謎

 分析が終わっているのはネアンデルタール人の物語のうちの数章にすぎないが、これからどう展開してゆくのかわからない発見もあった。マックス・プランク進化人類学研究所で今回の分析を行った論文著者ステファン・ペイレン氏は、ネアンデルタール人の核DNAは時代と場所を問わずよく似ているが、ホーレンシュタイン・シュターデル洞窟の大腿骨のミトコンドリアDNAは、これまでに調べられたほかのどのネアンデルタール人のミトコンドリアDNAにも似ていないと言う。

 このミトコンドリアDNAの謎は、2017年に学術誌「ネイチャー」に発表された研究でも指摘されていた。今回の研究で、研究チームは2017年の研究の分析の正しさを裏づけ、数値解析を行って、遺伝的変異が偶然生じたものではないことを示した。とはいえ、なぜそのような変異が生じたかについてはまだ説明できていない。

 可能性はいくつかある。ひとつは、彼らがはるかな昔にほかの集団と別れた、古いネアンデルタール人集団に起源をもつ可能性。もうひとつは、現生人類の祖先がネアンデルタール人の遺伝学的特徴に変化をもたらした可能性だ。長期にわたって存続したヨーロッパ・ネアンデルタール人のメンバーはとうに絶滅してしまったが、彼らは5万5000年前頃にアフリカを出た現生人類と交配し、アフリカ出身以外の現生人類のDNAに最大2%のネアンデルタール人DNAを残したことがわかっている。(参考記事:「デニソワ人に別グループ、アジアでまた驚きの発見」)

 おそらくその逆のことも起きていて、初期の現生人類は、自分のDNAをネアンデルタール人に伝えていたはずだ。その場合、現生人類はネアンデルタール人に少なくとも2種類のミトコンドリアDNAを伝えていたことになるとプリューファー氏は説明する。そのうちの1つはホーレンシュタイン・シュターデル洞窟の大腿骨のミトコンドリアDNA配列へと進化し、もう1つは、まだ見つかっていないその他のネアンデルタール人のミトコンドリアDNA配列になったのだ。(参考記事:「ネアンデルタール人と人類の出会いに新説」)

 古代のDNAの研究を専門とする中国科学院の付巧妹(フ・シャオメイ)氏は、核DNAとミトコンドリアDNAの分析結果の不一致は意外だったが、本当は意外でもなんでもないのかもしれないと言う。なお、付氏は今回の研究に関与していない。

「デニソワ人でも同じことが起きているのですから、今後証拠が集まるにつれ、ヒト族の交雑の歴史の複雑さや、交雑が何度も起きていることが明らかになってくると思います」と付氏。

 まだ残っている謎はあるが、今回の発見は、私たちの古い親戚の物語を少し詳しく教えてくれた。そして、新たな発見があるたびに、その物語は親しみのあるものに感じられてくるだろう。

「私たちとどこか似ている親戚が、私たちが現在住んでいるのと同じ地域に本当に住んでいたのだと実感することは、私たちの認識を変えると思います」とプリューファー氏は言う。

文=Maya Wei-Haas/訳=三枝小夜子

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【写真トップ】北米のアメリカナキウサギ(Ochotona princeps)は驚くほど耐久力に富み、気候変動による気温の上昇に適応しており、絶滅のおそれのない低危険種に分類されている。イエローストーン圏生態系で撮影。(PHOTOGRAPH BY DREW RUSH, NAT GEO IMAGE COLLECTION)
【写真2枚目】サンディエゴ動物園のカリフォルニアコンドル。この鳥を保護するため、人間が野生の個体を全羽捕獲したことで、一時的に野生絶滅種になった。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NAT GEO IMAGE COLLECTION)
【写真3枚目】周囲を警戒する、アラスカ、レイク・クラーク国立公園のグリズリーの母親。グリズリーは、かつて生息していたカリフォルニアでは地域絶滅種となっている。(PHOTOGRAPH BY BARRETT HEDGES, NAT GEO IMAGE COLLECTION)
【写真4枚目】メイン州の湖を泳いで渡るヘラジカの母子。(PHOTOGRAPH BY ROY TOFT, NAT GEO IMAGE COLLECTION)
【写真ボトム】クロアシイタチは、イタチの仲間としては数少ない北米原産種のひとつ。長くほっそりとした体をもち、夜にプレーリードッグを狩って食料にしている。1日の9割を、プレーリードッグから奪った地下の巣穴で過ごす。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK)


>>中国共産党は差し詰め「非進化論的絶滅忌避種」! 進化論的には「疑似悪性腫瘍種」、いずれ自壊すると運命ち思うがどげね、肉まん君? (瑞雄)<<


環境
絶滅とは何か―実はいろいろある「絶滅」(NATIONAL GEOGRAPHIC)

国際自然保護連合(IUCN)の分類や、専門家がよく使う用語を解説

2019.06.23


・・・絶滅は自然な現象だ。結局のところ、かつて地球上に生息した生きものの90パーセント以上は、すでに存在していないのだから。

 とはいえ、この現象を人間が悪化させたのは確かだ。生息地の喪失、気候変動、侵略的外来種、病気の拡大、乱獲および狩猟などによって、われわれは自然に進行する種の絶滅を加速させている。(参考記事:「6度目の大絶滅。人類は生き延びられるか?」)

「独自の生態学的役割を持つ種が、ごっそり失われようとしています」と、米デューク大学の保全生態学教授、スチュワート・ピム氏は言う。たとえば、ラッコやサメのような最上位捕食者の減少により、その生態系はバランスを失いつつある。

 日々絶滅する種は数十種類にのぼり、専門家によると、2万種以上の動植物が永久に失われる瀬戸際にあるという。既知の哺乳類の4分の1は絶滅の危機にある。

 世界的な種の減少を中心となって追跡調査しているのは「国際自然保護連合(IUCN)」だ。同団体は野生の種の状況を評価し、さまざまなデータを考慮したうえで、絶滅危惧生物をレッドリストとしてまとめている。

 そこで以下に、IUCNの種の絶滅に関する分類や、専門家がよく使う用語を解説しよう。


**近絶滅種

 絶滅の可能性が非常に高い動物は、「近絶滅種(Critically Endangered)」に分類される。このカテゴリーに属する動物には、森林の伐採や農業などで生息地を破壊されたスマトラサイ(Dicerorhinus sumatrensis)やスマトラオランウータン(Pongo abelii)がいる。(参考記事:「オランウータン 樹上の危うい未来」)


**野生絶滅種

 原産地にはすでに存在せず、動物園や繁殖施設などの飼育された環境でのみ生息する種をさす。1987年には、最後まで野生で生き残っていたカリフォルニアコンドル(Gymnogyps californianus)27羽が飼育環境に移され、「野生絶滅種(Extinct in the Wild)」となった(飼育された個体が野生に戻されているため、現在は野生絶滅種から近絶滅種に変更されている)。

 グアムクイナ(Hypotaenidia owstoni)という飛ばない鳥は、米軍によって偶然グアム島に持ち込まれたミナミオオガシラ(Boiga irregularis)という外来種のヘビによって、絶滅寸前に追い込まれた。グアムクイナは現在、ピッツバーグの国立鳥園などの飼育下でのみ生息している。(参考記事:「毒餌ネズミを空中投下、グアムの蛇対策」)


**地域絶滅種

 IUCNのレッドリストには含まれない区分だが、一部の原産地で見られなくなった動物は「地域絶滅種(Locally Extinct)」と呼ばれる。たとえばハイイログマ(グリズリー、Ursus arctos horribilis)は、カリフォルニアでは絶滅しているものの、ほかのエリアでは今も野生に存在する。

 米国のニューイングランド地方では、冬に雪が少なくなったことで、ある種のダニの生存期間が以前よりも長くなった。そのせいで一帯のヘラジカ(ムース)の数が激減している。痩せこけ、毛が抜け落ちてまだら模様になった体で歩き回る“ゴースト・ムース”は、まるで森をさまよう屍のように見える。


**低危険種

 絶滅のおそれがないと評価された種は、IUCNでは「低危険種(Least Concern)」に分類される。

 たとえば、アメリカナキウサギ(Ochotona princeps)がそうだ。寒い場所を好むアメリカナキウサギは、気候が温暖化するにつれ、標高の高い場所へ移動していると誤って報じられることも少なくない。米西部のグレートベースン地域内には、アメリカナキウサギが地域的絶滅状態にある場所が幾つか存在するのは確かだが、学術誌「Arctic, Antarctic and Alpine Research」に発表された2018年の調査によると、この種は適応力が高く、今も同地域全体に生息しているという。

「ナキウサギは非常に耐久力に富んでおり、標高が低く温暖な場所で暮らしている例を見つけるたびに驚かされます」と、IUCNウサギ目専門グループの副長アンドリュー・スミス氏は言う。(参考記事:「ナキウサギ、“食糞”で温暖化に適応」)


**機能的絶滅種

 米カリフォルニア大学バークレー校の保全生物学教授、スティーブ・ベイシンガー氏によると、「機能的絶滅種(Functionally Extinct)」とは、個体数の減少によって生態系の中で機能を果たせなくなった種を指す。(参考記事:「「絶滅」ヨウスコウカワイルカの目撃情報、中国」)

 たとえば、アメリカグリ(Castanea Dentata)はかつて北米全土で見られたが、20世紀初頭、ある菌の繁殖によって35億本が枯死した。生き残った本数はごくわずかで、アメリカグリは現在、機能的絶滅となっている。


**絶滅種

 IUCNの分類による「絶滅(Extinct)」とは、「世界的に絶滅」していること、あるいは「どこにもいない」ことを意味すると、ベイシンガー氏は言う。絶滅種としての分類は、該当する動物の生息地を時間をかけて入念に調査したうえで行われる。

 かつては米国に多数生息していた色鮮やかなカロライナインコ(Conuropsis carolinensis)は、おそらくは狩猟と生息地の喪失によって数が減り、現在は公式に絶滅に分類されている。コーネル鳥類学研究所によると、カロライナインコは銃声がしても逃げずに傷ついた仲間のもとにとどまったことから、特に標的になりやすかったという。


**再発見された絶滅種(ラザロ種)

 ときには、絶滅したと考えられていた種が再び姿をあらわすこともある。多くの場合、特定の種を目当てに人里離れた生息地を調査すると、再発見に至る。

 こうしたいわゆる“ラザロ種(キリストによって復活したラザロにちなむ呼称)”は一般に、通常の生息地で数十年間目撃されず、その後、意外な場所や人口が少ないために見つかりにくい場所で発見されることが多い。

 2010年、IUCNの両生類グループとNGOの「コンサベーション・インターナショナル」は、科学的および美的価値の高い絶滅した両生類10種を探すための計画をスタートさせた。この調査は実際に、パレスチナイロワケガエルなど数種を再発見するという成果を上げている。(参考記事:「絶滅両生類再発見」の状況)

 このほか、新たに発見された時点ですでに絶滅の危機にひんしている種もある。

 エクアドルアンデスに生息するマンドゥリアクアマガエルモドキの場合、発見された場所が鉱山だったため、金や銅の鉱脈探査のせいで、生き残りは難しいと見られている。(参考記事:「透明カエルの新種発見 エクアドル金鉱候補地で」)

文=LIZ LANGLEY/訳=北村京子

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生物学界の50年来の謎が解けた? ugurhan/iStock


>>代りに「変な病気」が蔓延った? (瑞雄)<<.


サイエンス
セックスは癌感染から身を守るために進化した(Newsweek)
Sex Evolved Because It Protects Against Rare Contagious Cancers: Scientists

2019年6月7日(金)16時30分
カシュミラ・ガンダー


<生物の進化の過程でセックス(有性生殖)が広がったのは、感染性腫瘍への抵抗力を高めるためだったという新説が>


・・・セックスはリスキーな行為だ。それでも人間を含む多くの生命体がセックスをする。それは一部には、感染するタイプの癌から体を守るためだった可能性があるという新説を、今月ある研究グループが提起した。

無性生殖にパートナーは必要ないので、有性生殖よりはるかに効率的だ。一方有性生殖にも様々なメリットがある。両性からの遺伝子を半分ずつ引き継ぐため、突然変異を起こした有害な遺伝子をそのまま親からもらうのを防ぐことができるし、兄弟であっても一人ひとり違う個体なので、種としての病原体や寄生虫への抵抗力も強まる。

学術誌「PLOSバイオロジー」に掲載された論文で今月、なぜマッシュルームからヒトまで多様な生物の99%が有性生殖を選んだのか、という生物学界の50年来の疑問に答え得る新説が紹介された。

論文は、セックス(有性生殖)は「詐欺師細胞」とも呼ばれる感染性の癌を抑止できると主張する。現在では癌そのものが感染する癌は極めて稀で、イヌやタスマニアデビル、水中に生息する二枚貝などごく限られた生物にしか見られない。


**セックスの背景に自然選択の作用

生命体は、悪性細胞が増殖して制御不能になる癌という病気を防ぐべく進化してきた。免疫系による攻撃もその一つだ。

だが初期の多細胞生命体は、生き残って子孫を残すためには体の内外の癌感染と戦わなければならなかった。しかし無性生殖の場合は自分と同一の生命体を作るため、癌に冒されるリスクが高い、と研究グループは考えた。

有性生殖なら、親が感染症にかかる可能性を減らすだけでなく、子供にうつす可能性も低くなる。その上、感染性の癌細胞は有性生殖の生命体の細胞と相性が悪く増殖しにくい。免疫系の攻撃を受けるからだ。

論文の共著者で、フランス国立開発研究所のフレデリック・トーマスは本誌の取材に対して「自然界で有性生殖の比率が圧倒的に高いのは、セックスの進化の背景にある自然選択の作用が強力だったことを示唆している」と、語った。

多細胞生命体で腫瘍ができるプロセスはいくらでもあるし、感染経路も多岐にわたっている。だからこそ生物は進化の過程で、強い子孫を作る方法として有性生殖を選んだ。それが、無性生殖より面倒でリスキーな方法であるのにもかかわらず。

「我々の知る限り、この選択シナリオが有性生殖の初期の進化を方向付けたという見方は、これまでにない説だ」と、トーマスは言う。「より一般的には、我々の説が、生物学、生態学、多細胞生命体の進化の研究において過小評価されてきた」

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