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[ リ フ レ イ ン ]

 夫と長男が住む官舎は職場からそう離れていないし長男の恵一はもうかえっているはずだと思い
固定電話のほうに掛けてみる。「お、どうした春絵、こっちから電話しょうと思ってたところだ」
私の脳裏には家族四人狭いながらも仲良く暮らしていた頃が走馬燈のように浮かぶ。
「私、いつからこんなに心の狭い人間になったのだろう。夫の母は義理といっても私の母でもある
それなのにたかだか昼食を作るのが面倒になってあんなことを言ってしまって義母を怒らせてしまった
 夫は悲しむだろう。何と話せばいいのか…「春絵何かあったのか?」夫の声は心なしかいらだっている
「あなた、ごめんなさい私お母様怒らせてしまった夕食作ったんだけど食べてくれないの」
「うん!!母さん夕食食べないってなにかあったのか話してごらん。母さん滅多なことで怒らないと
思うがね」「私ね、今まであなたと子供達出した後、お昼はいつも残り物で済ませてた。でも
お母さんと二人分のお昼作らなければならない。朝、昼 晩二人っきりで食事するの窮屈になった
私のわがままかも知れない。それで今日のお昼何も用意してなくてつい、言ってしまったの
 「お母さんお昼は自分で作って下さいって」そしたら私の食事の用意したくないのね」と言って
部屋に籠もりっきり夕食も食べないしどうしたら良いか分からない」「…そうか春絵済まなかったな、
母さんまだ元気だしそう言う事も話し合うべきだった」「他人のそれも姑と暮らすと言う事、俺は安易に
考えていたかもしれない。自分の親のことだから姑と嫁と言う問題眼をつぶっていたのも原因だ
春絵弟のところに電話してしばらく預かってもらおう。今夜はお互い離れたほうがいいと思う
心配するなすぐ迎えに来るよう言っておく」夫は電話を切りしばらくすると夫の末弟から電話があった。「義姉さん今兄貴から電話あったとりあえずそっちに向かうから」1時間弱弟の誠也が姿を見せる
 「母さん、夕食食べないんだってダメだよ義姉さん作ってくれたんだろう。今夜は俺んとこに
行こう」義母はイヤイヤをする。「誠也のところへは行かない。ここは長男の家だし信孝ともよく話し
あう」「そんなこと言ったて義姉さん困るだろ」誠也は母親の当座のものを手際よくまとめうむを
言わせず車に押し込む「お世話様」姑は冷たく言い捨て着る間に乗り込み去って行った。
私と賢治はしばらく何も手につかずぼんやり義母の部屋のまえに達尽くした。
 「ばあちゃん元気だし俺達といっしょだと窮屈だろうな。俺学校に行ったら母さんと二人きりだもんな
やっぱり変だよ」賢治はそう言って2階煮上がって行った。
のろのろ食器をかたずけお風呂に湯を満たす。何時もは義母に気を遣い
新湯は身体に毒とか言って最後に入っていたものだ。それも義母が遠慮してそう言っていたの
かも知れない。そう思いながらも義母が去った家の中はのびのびとした空間に変わった。
やっと我が家に戻ったと感じる。他人と暮らすそれも夫の母というのは他人以上気を遣うしお互い
芯が疲れるやっかいな存在なのだろうか。でも、仲良く暮らしてる人もいるのだし私の考え方が
異常なのかしら」と反省するもののやっぱり2世帯同居は無理なのではと今身をもって突きつけられた気がしている一方姑の気持を思うと申し訳なさが身を駆け巡る。
 「私、もう少し同居事考えるべきだった」電話が鳴った夫からである「母さん誠也の家に行ったのか」
「ええ、ごめんなさい。「いや、春絵だけが悪いわけじゃあない。俺も何もしなかった」
「俺今週帰るからその時話し合おう」いつの間にか外は雨になっていた―。    次    へ


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