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2007年初っ端にご紹介するのは、いわずと知れたポール・マッカートニーがBEATLES解散後に結成したWINGSです。
ソロ・アルバムは2枚ほどリリースしていましたが、ようやく新しいバンド結成となったのは、少しずつBEATLESからの呪縛が解けてきたこととも関係あるような気がします。ポールというとどいうしても天才、優等生という言葉が付きまといますが、BEATLESというバンドに一番最後までこだわったのが、実はポールだったという話を聞くと、WINGSという自身をゆだねられる母体を再び作ったというのがうなずける気がします。ましてや素人であった妻リンダをもメンバーに加えてしまうというのは、当時から賛否両論というより否の方が圧倒的に多かったのですが、かつてのバンドのメンバー、そして親友たちを失ったポールにとってはリンダこそが自分の音楽的な部分をインスパイアしてくれる新たなパートナーと写ったからこそだったのでしょう。のちにジョンもヨーコとのアルバムを製作して、同じような批判を受けたことを考えると、結局2人とも似た考えを持っていたんですね。
音楽的なことを考えると、リンダのテクニックのことも考えてか、かなり単純な曲が多いことに気がつきます。それでもポールならではのメロディがちりばめられているのは、やはり天才肌の彼のこと、さすがだと思います。それにいち早くバンド結成を急いだためか、あまり楽曲的に未完成で荒削りなところも多いので、ほんとはもうちょっと練ってから録音した方がよかったのかなというところもありますが、今考えると、この未完成な部分もまた魅力なのかなという気もしてきます。
のちの全盛期のアルバム群に比べると、楽曲の完成度、演奏力やアレンジ等やはり劣るところだらけですが、WILD LIFEというタイトルといい、いい意味でナチュラルでラフな雰囲気がアルバム全体を包んでおり、ポールの菜食主義もこの辺からそういった考えが生まれてきたのかなとも思ってしまいます。
またCD化に当たり、シングルでリリースされていた『アイルランドに平和を』や『メアリーの小羊』も収められており、前者の露骨な政治路線と、次のシングルの童話路線の振り幅が非常に大きくて、笑ってしまいますが、この振り幅の大きさが、評論家筋に不評だったようです。この辺の考え方がポールらしくて面白いですね。多分バランス感覚が働いたんでしょうが、不器用に自らの心情を叫び続けるジョンに比べて、やっぱりこのバランス感覚が鼻についたんでしょう。社会人としては常識的なこの感覚も、アーティストとなると逆に致命的な欠点にもなりうるというのが、面白いところです。いわるる普通の社会人の常識として考えたら、やっぱりジョンって危険かも…。
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懐かしいジャケットですねえ。リンダが癌で亡くならなければ,サー・ポールも後妻との離婚のごたごたに遭わずに済んだのに。"Silly Love Song" を聞くと,リンダの声もなかなか良かったですね。
2007/1/3(水) 午後 2:55
今日、夢の翼というDVD観てました。このアルバムからWINGSは始まったんですよねー今年こそはいろいろCDで買い直そうと思います。
2007/1/3(水) 午後 9:08
ひでさん、ほんとにあの離婚騒動はなんだったんだという感じですね。やはりポールにはリンダですよね。
2007/1/6(土) 午後 9:08
オデオンさん、WINGSPANと一緒に出たDVDですよね。残念ながら、まだ見ていないので、ぜひ見たいと思っております。
2007/1/6(土) 午後 9:08
このアルバムは買ってからだいぶんたって評価したアルバムです。昔はまったく好きではなかったんですけど、今では大好きなアルバムになってしまいました。曲の個性もありますし、迫力も充分だとおもいます。構成が悪い気がしますけど、そこは勢いで突破という感じすね。(^^;
2007/1/7(日) 午前 9:33
リンダ、好きでした。私の洋楽を聴き始めたのは父の影響なんですが、その父が一番好きな曲がこのアルバムの『サム・ピープル・ネバー・ノウ』で、当初はまだ子供だったせいかあまり好きではなかったんですが、大人になってから好きになってきて、気付くと父と似たような音楽ばかりが好きになっているんです。親の影響って恐ろしい…;;
2007/1/7(日) 午後 9:21
S.G.Tさん、BEATLESファンにとっては、やはり当初あまり受け入れられていなかったみたいですね。構成が悪いというのは、すでにプロフェッショナルなポールとしてみれば、やはりリンダの影響があるのかもしれませんね。でも逆に勢いも彼女のおかげかもしれませんね。
2007/1/7(日) 午後 10:43
aosuke aonoさん、私の父もご他聞に漏れずBEATLESは聞いていましたが、WINGSまでは聞いていなかったようです。ミュージシャンのインタヴューを読んでいても、親や兄弟の影響でレコードを聴いていた人は多いみたいですし、今考えると素晴らしい教育だったんじゃないかと思いますよ(^_^)
2007/1/7(日) 午後 10:49
初めて、訪問させていただきました。ポールは、リンダの声を完全に楽器の音色としてとらえていたように思います。「MY LOVE」や「LIVE AND LET DIE」「LISTEN TO WHAT THE MAN SAID」「JET」などは、コーラスのリンダの声がないと成り立たないほどだと思います。
2010/11/4(木) 午後 10:29 [ - ]