レヴュー(ロック:A,B,C)

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 この作品も長らく手に入りにくい状況が続いていたのが、昨年よくやくCD化になった作品のようです。彼ら2人というと真っ先にAMERICAN FLYERを思い出しますが、実際AMERICAN FLYER解散後、互いの才能を認め合った2人がデュオとして本作を残したというわけです。

 クレイグはPURE PRAIRIE LEAGUEとして活躍し、80年代はLITTLE FEATのメンバーとしても活躍しています。一方のエリック・カズは傑作として知られる2枚のソロ・アルバムをだしています。

 音楽性としてはAMERICAN FLYERから続く、いわゆるアメリカン・ロック、ウエスト・コースト系の音を想像させるものです。実際ゲストとしてマイケル・マクドナルトやJ.D.サウザー、スティーヴ・ルカサー、レオ・セイヤーなどがおり、バックとしてはセクションの連中が請け負っています。AMERICAN FLYERはこの2人がほぼ作曲をしており、実質的にはそれの延長線上にあることは間違いありません。

 これを聞いていると、行ったこともないけれど、懐かしいアメリカの姿を想像してしまいます。本作にはエリック・カズの傑作『CRY LIKE A RAINSTORM』が収録されています。これは自身のソロでもやっており、またリンダ・ロンシュタットやボニー・レイットがカヴァーしています。

 本作は特にヒットした訳でもないですが、じっくりと聞き込むようなサウンドであり、またリラックスした中でも聞いてもよいという非常に普遍性にあふれたサウンドであり、いつもそっと傍らにあるような何ともいえない親しみやすいメロディがたくさん詰め込まれています。穏やかさが漂い、およそロック的なものとはかけ離れてはいますが、そこはメロディの芳醇さでカヴァーしており、時間をかけて聞くことができる作品に仕上がっています。

 豪華なゲスト陣が参加していますが、けっしてしゃしゃりでることはなく、クレイグとエリックの2人をそっと後ろから支えるような、そんなやさしさを感じることが出来ます。

 若い頃にはこういうアルバムを聞いても、地味だなぁと片付けてしまっていましたが、それなりに時間がたつとこういった滋味あふれるサウンドも妙にしっくりきたりすることが多くなってきますね。

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 THE ALLMAN BROTHERS BANDといえば、フィルモアのライヴというくらいの代表作ですが、本作はフィルモアのライヴが収録される1年ほど前の1970年4月のライヴになります。

 ここ10年くらいはアーカイヴ物で過去の貴重なライヴ音源がオフィシャルで手に入るようになり、非常にうれしいと同時に、そんなに買えないよという嘆きにもにたため息が聞こえてきそうですが、それはともかく、本作がリリースされた1990年頃はまだ未発表音源がボックスセットで小出しにされるくらいで、まるまるこれほどの量のライヴ音源を発表されたことは非常に稀なケースだったんじゃないでしょうか。

 そして内容も今まで秘匿していたのがもったいないほどの内容であり、1969年にデヴューして、ほんの1年足らずしかたって以内のにもかかわらず、これほどの内容のライヴを実際に繰り広げていたというのは、なんとも驚異的です。ビル・グレアムがほれ込むのも納得ですね。

 オリジナルのフィルモアライヴとは1曲を抜かしてダブっておらず、当時は資料としても非常に重宝したのではないでしょうか?レパートリー不足からか、結構ブルーズもカヴァーもやっていますね。

DISC-1
1.DREAMS
2.STATESBORO BLUES
3.TOROUBLE NO MORE
4.DIMPLES
5.EVERY HUNGRY WOMAN
6.I'M GONNA MOVE TO THE OUTSKIRTS OF TOWN
7.HOOCHIE COOCHIE MAN

DISC-2
1.MOUNTAIN JAM(Theme from FIRST THERE IS A MOUNTAIN)


 圧巻はCD2枚目に収録されている『MOUNTAIN JAM』で「EAT A PEACH」に収録されていたものよりも10分以上も長い演奏になっています。これはドノヴァンの『THERE IS A MOUNTAIN(霧のマウンテン)』を素材にジャムセッション用に曲になっていったみたいで、そういえばデヴュー前のKING CRIMSONも同じくドノヴァンの『GET THY BEARINGS』を素材に練習に励んでましたね。発掘音源物でも日の目をみました。HOURGLASSからそれほど立っていないにも関わらず、これほどの変貌振りはやはりバンドのメンバーが互いにインスピレーションを感じ、どんどんと高みに上っていった時期なんでしょう。まさに演奏するのが楽しくて仕方がない感じ。

 今は亡きベリー・オークリーのベースのうなりもすごく、かなりハードな音も出していたということがわかります。フィルモアのらいヴが感性の高みに上り詰めたらいヴだとしたら、本作のライヴはまだまだ若さとパワーをもてあました若者がそれを押さえつけるかのように、音楽に没頭しているように感じます。

これは近い時期のフィルモアのライヴ映像です。


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 1970年前後にはブラスセクションを擁したバンドが数多くデヴューしました。CHICAGO、BLOOD、SWEAT&TEARS、THE IDES OF MARCH、IFなどなど。ビル・チェイス率いるCHASEもそんな中のひとつのバンドでした。

 彼らの特徴としてホーンセクションをトランペットだけにとどめ、その代わり4人ともトランペットという他のバンドとは違った編成でバンド活動を行っていました。

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 このビル・チェイスという人、かなり昔からそれこそ1950年代から主にジャズの世界でビッグ・バンドなどに所属していたらしく、なるほどジャズの知識については非常に長けているといえるでしょう。

 彼らの特徴は先に挙げたトランペット隊ですが、トランペットは管楽器の中では高音域を担当することもあり、かなり高音域を強調した音になっています。しかしそうすることで、切れとスピード感が増し、楽曲全体に勢いを感じることが出来ます。ヴォーカリストはハスキーで、B,S&Tのデヴィッド・クレイトン・トーマスを思い浮かべます。

 全体的にレベルの高い楽曲がそろっていますが、やはりシングル・ヒットなった『GET IT ON(黒い炎)』は秀逸な出来ですね。これほどホーンの切れ味を感じさせる曲はなかなかないですね。またアルバムB面には『INVITATION TO A RIVER(組曲「炎の流れ」)』という14分にもわたる長尺の曲が収録されていますが、これも時間の流れを感じさせないくらいの充実作といえます。

 さすがにこのテンションをキープすることが難しかったのか、2ndではこのテンションをしのぐことは出来ず(ヴォーカル以下何人かのメンバーチェンジもあったことも原因か?)、1度解散の道を歩みます。

 数年後に再結成するCHASEには元THE IDES OF MARCHのちのSURVIVORのリーダーとなるジム・ピートリクが参加するというハプニングもありましたが、ビル・チェイス以下3人のメンバーは1974年に飛行機事故により死亡するするというなんともあっけない幕切れとなってしまいました。

 頭から最後まで行き着く暇もなくこれほどのテンションの高い作品をたった1枚でも作り上げたビル・チェイスの才能は一瞬のきらめきのようでした。でもこれからもずっと本作は聞き続けられるでしょうね。

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 いやぁ〜、ここのところの暑さには堪えますね。猛暑ならぬ酷暑。暦では立秋は過ぎたんですけどねぇ。しかも夜もまた寝苦しいことこの上ありません。あまり普段は使わないクーラーをつけて寝たら、みごと喉をやられてしまって、咳をしっぱなしです。夏風邪&夏バテじゃあこの暑い夏を乗り切ることは出来ません。

 そんな時はこんな涼しい音楽でも聴いて、リラックスしたいもんです。ハワイ出身のライターコンビであるセシリオ&カポノですが、デヴューは74年。最近彼らの1st&2ndも無事リイシューされましたね。プロデューサーは最近、THE DOORSのリミックスプロジェクトのプロデューサーでも有名なブルース・ボトニック。DOORSというと、えっ?なんて若干ひるんじゃいますけど、ケニー・ロギンスやデイヴ・メイスンなども手がけているので、この人選は結構相性はいいということですね。実際素晴らしいプロデュースをしています。

 トム・スコット、アラン・パスカ以外はそれほど有名なミュージシャンを起用するわけでもなく、あくまでも本人たちの手作り感が漂う音楽に仕上げています。1977年といえば、AOR黎明期であるからして、もちろんそんなリラックスしたサウンドと思っていただければいいと思います。ハワイアン・ミュージック的なものは特に感じることもなく、それはあくまでも彼らのルーツとしての音楽であり、本作はまさにあの時代を代表するウエストコースト的なサウンドであります。そういえばハワイといえば忘れてはいけないのがKALAPANA。彼らはサーフ・ミュージックとしても聴かれていましたね。

 とにかく本作を聞いていると、部屋中に爽やかな風が吹いている感じで、心地好いです。アルバム・タイトル通り、真昼間に聞くよりも、夕暮れから夜にかけて聞くのがよいかもしれませんね。

 また本作にはボズ・スキャッグスのキラー・ソング『WE'RE ALL ALONE』がカヴァーされています。あれほど劇的なものではなく、原曲に忠実ながらも、実に彼ららしく爽やかにカヴァーしています。最後の曲が『SAILIN'』とはまた粋ですね。ちなみにあのロッドの名曲とは違いますよ。

 

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 クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル、略してC.C.R.の通算3作目のアルバム。彼らのデヴューは1967年のサマー・オブ・ラヴの冷めやまない1968年。様々なバンドはサイケデリックな意匠を施したサウンドを出していたのにもかかわらず、ストレートなロックン・ロール・ソングで打って出てきました。やはりアメリカらしくこういったシンプルでキャッチーな分かりやすいサウンドは、すぐさま受け入れられました。

 彼らと同じようにルーツに根ざしたサウンドであるTHE BANDのデヴューが1969年、THE ALLMAN BROTHERS BANDのデヴューも同じく1969年。それに先駆けて成功を収めました。先のバンドに比べると、ジョン・フォガティの押し出しの強い性質のせいもあってか、ロックン・ロール色が強く、2〜3分ほどの短いシンプルな曲構成は、エルヴィスやエディ・コクランなど、まさに50年代のロックン・ロール・オリジネイターに多大な影響を受けたものと容易に分かります。当然ブルーズやソウル、カントリーなどアメリカのルーツ音楽にも幼い頃から接してきたのでしょう、そういったものも割りと素直に楽曲の取り入れています。

 そしてなんといってもジョンの書く曲は非常に分かりやすいキャッチーな魅力があり、それが彼らの強みといえます。やはりアメリカという国は、こういうわかりやすさを求める傾向があり、いまだにボブ・シーガーやトム・ぺティがチャートの上位に入るというのも、この流れを脈々と継いでいるのでしょう。

 3作目ということもあり、徐々にサウンドに多様性が出てきて、押せ押せから多少引きの姿勢も見えてきています。じっくりと聞かせるミディアム・テンポのナンバーもいくつか見られ、アルバムにメリハリがつきました。本作には『GREEN RIVER』と『BAD MOON RISING』というヒット曲が収録されており、ヒット曲のようなキャッチーな魅力があるナンバーがある一方、先のようなじっくり聞かせるナンバーも出てきました。しかしこの頃はまだ『雨を見たかい』のような哀愁ナンバーはまだ登場していません。

 しかしアルバムが短いっ!でもだからこそ何度も何度も聞いてしまうんでしょうね。

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