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この作品も長らく手に入りにくい状況が続いていたのが、昨年よくやくCD化になった作品のようです。彼ら2人というと真っ先にAMERICAN FLYERを思い出しますが、実際AMERICAN FLYER解散後、互いの才能を認め合った2人がデュオとして本作を残したというわけです。 クレイグはPURE PRAIRIE LEAGUEとして活躍し、80年代はLITTLE FEATのメンバーとしても活躍しています。一方のエリック・カズは傑作として知られる2枚のソロ・アルバムをだしています。 音楽性としてはAMERICAN FLYERから続く、いわゆるアメリカン・ロック、ウエスト・コースト系の音を想像させるものです。実際ゲストとしてマイケル・マクドナルトやJ.D.サウザー、スティーヴ・ルカサー、レオ・セイヤーなどがおり、バックとしてはセクションの連中が請け負っています。AMERICAN FLYERはこの2人がほぼ作曲をしており、実質的にはそれの延長線上にあることは間違いありません。 これを聞いていると、行ったこともないけれど、懐かしいアメリカの姿を想像してしまいます。本作にはエリック・カズの傑作『CRY LIKE A RAINSTORM』が収録されています。これは自身のソロでもやっており、またリンダ・ロンシュタットやボニー・レイットがカヴァーしています。 本作は特にヒットした訳でもないですが、じっくりと聞き込むようなサウンドであり、またリラックスした中でも聞いてもよいという非常に普遍性にあふれたサウンドであり、いつもそっと傍らにあるような何ともいえない親しみやすいメロディがたくさん詰め込まれています。穏やかさが漂い、およそロック的なものとはかけ離れてはいますが、そこはメロディの芳醇さでカヴァーしており、時間をかけて聞くことができる作品に仕上がっています。 豪華なゲスト陣が参加していますが、けっしてしゃしゃりでることはなく、クレイグとエリックの2人をそっと後ろから支えるような、そんなやさしさを感じることが出来ます。 若い頃にはこういうアルバムを聞いても、地味だなぁと片付けてしまっていましたが、それなりに時間がたつとこういった滋味あふれるサウンドも妙にしっくりきたりすることが多くなってきますね。
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