レヴュー(ロック:D,E,F)

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 ELF・・・、まさにファンタジックな香りのするバンド名を冠するこのバンドを率いるのは、ロニー・ジェイムス・ディオ。言わずと知れたRAINBOW、BLACK SABBATH、DIOと70年代から80年代にかけて目覚しい活躍をした名ヴォーカリストですが、そんなロニーもかなり昔から音楽活動を行っていましたが、いまひとつものにならず、ようやくこのバンドでメジャー・リリースをすることになります。

 ELFというバンド名、そしてロニー扮するジャケットといい、そして後にRAINBOWなどで中世の魔術やドラゴンなどを歌っていたこともあって、この作品にもまさにそういったイメージを持つ方も多いかと思いますが、ところがどっこいSTONESやFACESにも似た純粋ロックンロール作品に仕上がっています。

 ミッキー・リー・ソウルのホンキートンク調のピアノ・スタイルといい、ゲイリー・ドリスコールのリズム・パターンといい、そしてギターのデイヴ・フェインステインのねばっこいスタイルのギターといい、まさに先にあげた2つのバンドをお手本にしているとしか思えません。時代から考えても当時SOTNESやFACESなどは絶頂期であり、彼らのサウンドをお手本にしたバンドはごまんといたに違いありません。ミッキーとゲイリーはRAINBOWの1stアルバムにも参加していますね。

 もともとDEEP PURPLEの「IN ROCK」時のツアーでサポートをつとめたのがELFで、かなりPURPLEのメンバーに気に入られていたようです。2ndと3rdはパープル・レコード(UK)からリリースされており、本作もロジャー・グローヴァーとイアン・ペイスによりプロデュースされています。その後もツアーに同行したり、イアン・ギランの所有するスタジオでアルバムを製作したりと何かとPURPLEのメンバーの世話になっているところを見ると、相当このバンドに入れ込んでいたんでしょうね。

 

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 彼らの作品としては3作目にあたりますが、1〜2枚目は本作リリース後に日本で発売されたこともあって、彼らのデヴュー作に間違えられているようです。現在発売されているタイトルも
オリジナル・デラニー・アンド・ボニー」となっていますから、なおさらそう思ってしまいますよね。1作目、2作目ともマイナーなレーベル、といっても2作目はロック・バンドとしては珍しいとはいえSTAXですけど、だったがゆえ国内発売されることがなかったようです。本作はメジャーのエレクトラに移籍後なので、当然日本盤も出すことが出来たのでしょう。

 デラニー・ブラムレットは、もともとセッション・ミュージシャンとしてレオン・ラッセルやDR.ジョンらと活動していましたから、当然の流れで本作にも参加しています。もちろん後のドミノスのメンバーとなるボビー・ホイットロックやカール・レイドルも参加してますし、ボビー・キーズやリタ・クーリッジ、ジム・ケルトナーなどおなじみのメンバーも参加しています。ジェリー・マッギーのシンプルなカントリー・ミュージックにも影響を受けたスタイルは素晴らしいです。

 音はまささにソウルやブルーズに根ざしたサウンドであり、これぞスワンプ・ロックという感じですね。彼らの音楽的志向を考えると、STAXレーベルと契約していたのもうなずける話です。

 ボビー・キーズやジム・プライスなどのホーン・セクションがしっかりきいており、ケルトナー&レイドルのリズム隊もねっとりとからみつくような感じで、ほんとに彼らが黒人音楽を愛しているんだということがよく分かります。当時は、ホーンといえばCHICAGOに代表されるような派手なイメージがありますし、こういうレイド・バックしたサウンドというのは、我々日本人が感じていたロックというイメージからかけ離れていたのでしょう。今でこそこういう音楽性というのは愛好家も多いですが、やはり当時は地味だったんでしょうね。

 これを聴くとエリック・クラプトンがいかにデラニー・ブラムレットのヴォーカル・スタイルに影響を受けたかよく分かります。だからこそCREAMを捨ててまで、FRIENDSとしてツアーに喜んで参加していたんでしょうね。すでにスーパースターであったクラプトンもいちバック・ミュージシャンとして彼らの作品やツアーに参加したいと思わせるほどの魅力は確かにあると思います。

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 BREADとしての活動で有名なデヴィッド・ゲイツの3rdアルバムになります。現在も地味ながら音楽活動を続けているようですが、あまり話題にならないのは寂しいもんですね。彼のような素晴らしいソングライターが活動出来る場所がないのか、本人が今のようなライフスタイルを望んでいるのかわかりませんが。

 本作には同名映画主題歌にもなった『GOODBYE GIRL』が収録されており、全米15位のヒットとなります。彼らしい優しいささやくようなヴォーカルが気持ちのいい名曲です。1976年に全米9位のヒットとなったBREADの『LOST WITHOUT YOUR LOVE』もシンセを巧みに利用していましたが、本作でもところどころにシンセを利用したアレンジが垣間見れます。個人的には今聞くと時代を感じてしまうのは否めませんが。まぁ、大ヒット曲『IF』でもシンセがバックでほわほわいってますし。そんな変わってないのかな?
でもBREADというと、ソフト・ロックのイメージが強いので、アコースティック&コーラス・ハーモニーをすぐさま思い浮かべてしまいます。

 参加メンバーはマイク・ボッツとラリー・ネクテルのBREAD組。ギターはSTEELY DANなどでおなじみのスタジオ・ミュージシャンであるディーン・パークス。1曲だけ『LOROLEE』という曲にジム・ゴードンがドラムで参加しています。この曲はオルガンが印象的なナンバーですが、個人的にはキャロル・キングを思い浮かべてしまいました。若干ジャジーなせいでしょうか。

 やはりアコースティック・ギターを中心とした楽曲の方がやはり彼らしく、シンプルなメロディが際立ってくるのでいいですね。メロディが自然と身体にしみこむという感じでしょうか。デヴィッドのヴォーカルも音楽性がどうであれ、ささやくようなヴォーカルが耳をやさしく包みます。本作には彼の1stや2ndに収録されていた曲が何曲か再録されていますが、その意図はちょっとわかりません。『NEVER LET HER GO』は2nd収録曲で、1975年に29位のヒットになった曲です。『PART-TIME LOVE』はGLADYS KNIGHT&THE PIPSでスマッシュ・ヒットしたナンバーで様々な人にカヴァーされているようです。

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 たまたまCD屋を徘徊していたら、こんなCDシングルを発見。知らなかった。どうも限定盤のようで、ついつい購入してしまいました。

 本作はシド追悼のためにリリースされたシングルです。『ARNOLD LAYNE』といえば、言わずと知れたPINK FLOYDのデヴュー・シングルであり、もちろんシド・バレット作曲のナンバー。リリース当時、全英20位に上るスマッシュ・ヒットを記録しました。

 『ARNOLD LAYNE』は2ヴァージョン収められており、デヴィッド・ボウイとリチャード・ライトがフューチャーされています。2曲ともバックは現在のギルモア・バンドが務めており、2006年のロイヤル・アルバート・ホールでのライヴです。

 デヴィッド・ボウイといえば、自身のカヴァー・アルバム「PIN UPS」でもFLOYDの『SEE EMILY PLAY』をカヴァーしている通り、おそらくシドに影響されたことは間違いなく、本作の収録も気合を入れて望んだことでしょう。
 もうひとりリチャード・ライトは言わずと知れたFLOYDのオリジナル・メンバーなので、シドの後任として加入したデヴィッドも当然のように敬意を表して、彼をヴォーカリストとして迎えています。元々FLOYDでコーラスはやってはいましたが、そんなにうまいヴォーカリストではないので、追悼の意をこめてといったところでしょう。

 また本作にはもう1曲収録されており、シドのソロ1stから『DARK GLOBE』がピック・アップされています。アコースティックなシンプルな曲で、デヴィッドの味わい深いヴォーカルが聞けます。

 デヴィッドの久々のアルバム「ON AN ISLAND」のスペシャル・ヴァージョンに同梱されているDVDでも、『ASTRONOMY DOMINE』をやっており、シドとは2ndリリース前後の頃しか顔を合わせていないのに、これほどシドの曲をやるとはちょっと意外でした。でも純粋にシドの才能に敬意を表してのことだと思いますので、デヴィッドの律儀さを感じます。

 シングルCDのバックカヴァーにDEDICATED TO MEMORY OF SYD BARRETTと書かれているのが、涙を誘いますよね。

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 1986年のライヴDVDが発売されるニュースを聞いてから、やはりその前に発売された本作を最近はよく聴いています。全英チャートでは3位という成績を上げたものの、全米チャートではあまり振るいませんでした。しかも非常にフィル・コリンズ色&コンテンポラリー色が強く、時代を感じさせるアレンジ等もあり、現在ではあまり振り返られることのない作品ではありますが、何度も聞き返すと意外と、いやかなり良いなと思って聴いています。プロデュースはフィル・コリンズ&トム・ダウド。本作からはブラッキーは引退させ、新しいシグネチャー・モデルを使用しています。

 しょっぱなから80'Sシンセがバリバリのナンバーで映画「ハスラー2」でも起用されたロビー・ロバートソンとの共作ナンバー『IT'S IN THE WAY THAT YOU USE IT』ですが、ロビー色は感じず、非常にコンテンポラリーなサウンドに仕上がっております。現在ではコンテンポラリーなクラプトンの方が本筋になっているような昨今ですが、この当時にこれを聞くと、クラプトンのイメージがダウンしていたんじゃないかと思うほどの仕上がりです。個人的にはこの80'S的なシンセサウンドが懐かしくて、逆にうれしくなってきてしまいました。

 次の曲『RUN』では、本作からの長い付き合いとなるネイザン・イースト、グレッグ・フィリンゲインズ(TOTOに加入しちゃいましたね)、そしてフィル・コリンズで、ブラック・コンテンポラリーといってもいいくらいの都会的なソウル風に仕上がりました。でもフィルのドラムのチューニングが妙に硬いのが気になります。
  
 『TEARING US APART』ではティナ・ターナーがゲストで参加しており、ハードなナンバーになっています。エリックの中間部のスライド・プレイがきらりと光りますね。

 『BAD INFLUENCE』はロバート・クレイ作のポップなブルーズ・ナンバーで、クレイの発表したこの曲が気に入り、本作に収録したようです。フィリンゲインズのちょっととぼけたビリー・ジョエル風のシンセが面白いですね。

 『WALK AWAY』はタルサ・トップスで一緒だったマーシー・レヴィーが作曲に関わっています。これもコンテンポラリー色強いアレンジがなされており、打ち込みが好き嫌いを分けてしまうかもしれません。
でも曲としては地味ながら良いナンバーだと思います。エリックのギターも弾きまくることなく、非常につぼを押さえた、控えめなプレイをしています。

 続く『HUNG UP ON YOUR LOVE』はラモント・ドジャー作のナンバーです。先の『RUN』もそうですし、後に発表するラモント・ドジャーのソロ作にも参加していることからも、ラモントに対して非常に評価していたようです。シンセが分厚いミディアム調の曲で、ホーンも入っています。これもコンテンポラリー・ソウルといった感じで、時々入るエリックのオブリガードがアクセントになっています。 
 
 『TAKE A CHANCE』はホーンの入ったファンキーな曲ですが、これは個人的にお気に入りの曲です。サビ前からのメロディが非常に秀逸で、ネイザン&グレッグが本作で関わったのが一番意味があったのが本作だったんじゃないかなと思います。でもライヴじゃあほとんどやらなかったんだよな。もったいない。
 
 『HOLD ON』はフィルとの共作で、フィルのダイナミックなドラムから始まるのですが、メロディアスなナンバーです。エリックのバッキングもなかなか良いですね。エコーがかかったエリックのヴォーカルも爽やかな感じです。でも非常に80年代的な曲ですね。
 
『MISS YOU』はエリックのギターが堪能できるブルージーなナンバーです。フィルのタイトなドラムとホーンもしっかりいい味出しています。この曲はエリック・ファンも納得のプレイが聞けます。 
 
 そして名曲『HOLY MOTHER』ですが、これは自殺してしまったTHE BANDのリチャード・マニュエルに捧げられています。本作はスティーヴン・ビショップとの共作で、AOR色の強い作品を当時作っていたスティーヴンが関わっていることからも、非常にメロディアスでコンテンポラリーなナンバーに仕上がっています。バック・コーラスも重厚で、ゴスペルを意識しているのでしょう。エリックもスティーヴンのソロ作にゲスト参加しています。

 『BEHIND THE MUSK』は前にも書きましたが、マイケル・ジャクソンが本作をカヴァーしようとしていたようで、結局はカヴァーしなかったのですが、気に入ったグレッグが自身のソロで本作をカヴァーしています。それを聞いたエリックも気に入って本作に収録したのでしょう。オリジナルは歌詞はありませんでした。コーラスとシンセは原曲と一緒ですが、やはりエリックがオブリガードをはさんで、エリック・ヴァージョンに仕上げています。ギターレスのバンドだったYMO(といってもツアーではギターがいましたが)なので、ギターとの相性がありますが、まあ何とか曲にあったプレイをしていますね。

 『GRAND ILLUSION』はミディアム、スロー・ナンバーで、地味な曲ですね。フィルのドラムが淡々としていながらも、力強く本作の屋台骨を支えています。エリックのソロもいいトーンで鳴らしています。

 以上全曲解説でした。

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