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ロギンス&メッシーナとなっては第1作目の作品。通算2作目。もともとはケニー・ロギンスというシンガーソングライターを売り出そうとジム・メッシーナがサポートする意味で組んだのが最初のようです。なので、1stはwithメッシーナになっています。 ジムの本心としてはケニーとのコラボは1作限りと考えていたようですが、レコード会社のサポート体制や、バンドのメンバーと息が合ったこと、ジムへの賞賛が彼をこのバンドで活動しようという気にさせたようです。もともとPOCOというカントリー・テイストあふれる素晴らしいバンドで活動していましたが、リッチー・フューレイとの確執があり、ジムにとっては新たなパートナーを得たというべきでしょうか? ジムといえばのちのトロピカル・テイストが素晴らしいソロ・アルバムを思い出しますが、もともと幅広い音楽性を持っている人のようですね。50〜60年代のロックン・ロール、ソウル、ジャズ、カントリー、ブルーグラスなどなど。またケニーもソングライターとしても優秀な人ですが、80年代の活躍を考えると、良い意味で色のないソングライターとも言えるでしょうか。だからこそ、周りにいる人や流行をうまく取り入れて、どれも素晴らしい成果を収めてしまうのでしょう。でも結果それが、彼にとってのイメージをぼやけさせてしまうことも事実ですが…。 そんなケニーですが、やはりこのロギンス&メッシーナと80年代のサントラの成功が彼のキャリアの中では非常に重要な位置を占めていることは間違いありません。 BUFFARO SPRINGFIELDをはじめ、CSN&Y、THE BYRDSなどロックにカントリーの要素を持ち込んだバンドたちが成功を収めていることもあり、またジムがPOCOで行ったこともあって、本作ではそういったルーツ的志向が存分に感じられます。 本作には全米4位にまでのぼりつめた『YOUR MAMA DON'T DANCE(ママはダンスを踊らない)』が収録されており、このようなシンプルなロックン・ロール・ソングは当時としては意外と珍しかったりする気がします。でもやっぱりそこはアメリカ。急進的なロック・バンドがいる一方、こういったサウンドは彼らの身体にしみこんでいるのでしょうね。私はこの曲はあのPOISONのカヴァーで初めて知りました。彼らも多感な時期にこれを聞いて成長したのでしょう。 本作はケニーのヴォーカルをうまく生かしながら、ジムのアレンジ能力が光る素晴らしい作品に仕上がりました。
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