レヴュー(ロック:S,T,U)

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 T.REX=マーク・ボランが残した名作。「電気の武者」と本作は現在でも多くの人たちに聞かれているアルバムです。

 現在でも続々と発表される未発表曲などが物語るようにボランは非常に多作なコンポーザーでした。しかし基本となる自分のスタイル、ボラン・ブギーを基本としており、シンプルな分、作りやすく、そして受け入れられやすく、そして飽きられやすかったのかもしれません。でもボランの人生の短さを考えると、まるで自分の人生の短さを知っていたかのように生き急いでいた感じがします。だからこそ後世に自分の名前が忘れ去られないようにたくさんの曲を残し、利き続けられるようにしたような気がします。自分でも29歳で死ぬと公言していたようで、実際29歳に亡くなってしまいました。

 このアルバムが発売されたのがちょうどグラム・ロックの最高潮の時期であり、当然のごとく売れたようです。グラム・ロック・ムーヴメントというごく短いブームの中にくくられてしまったがゆえに、ボウイのように変幻自在に時代と共にサウンドを変えていくことが出来なかったボランはこの作品後、失速していきます。奥さんの影響もあったのか徐々にブラック・ミュージックに接近していきましたが、世間にはまったく無視されたようです。

 しかし、だからこそ本作に残された音のひとつひとつがボランを表現していた最良のものが集まった作品になったのでしょう。トニー・ヴィスコンティーの流麗なストリングスにザッパのMOTHERS OF INVENTIONにも参加していたフロー&エディの特徴的、はっきりいっちゃえばちょっと気持ち悪いコーラスも非常に有機的に本作では作用しており、前作「電気の武者」よりももっとポップでドリーミーな雰囲気になっています。

 本作には彼の代表曲である『METAL GURU』や『TELEGRAM SAM』も収められており、またリンゴ・スターの撮影した粒子の粗いジャケットも印象的でした。しかし元THE BEATLESのメンバーをもとりこにするボランの当時の勢いはよほどすごかったのでしょうね。しかしグラムといえば、かなり派手、カラフルなイメージが強いのですが、前作といい本作といい白や黒を基調としたジャケットは逆にインパクトがあったような気がします。

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 悲劇のアーティスト、孤高のアーティストといったイメージのあるティムの2ndアルバムになります。自身も28歳でドラッグが原因で死亡、息子であるジェフも30歳で夭逝してしまうという非常に悲しい経歴を持つ人ですね。

 本作は彼にとっての代表作となる作品で、全米171位という、まあ普通に考えればヒットとはいい難いチャート・アクションですが、この作品はそんなことを抜きにしても非常に優れた内容になっています。

 この作品を聴いて感じることは、直接的なサウンドの表現ということではありませんが、それでも非常にDOORSに共通する何かがあるなという感じです。一般的なシンガー・ソング・ライターの作品というより、たくさんの音が積み重なっており、そこにティムの独特のヴォーカルが聞こえてくるといった感じです。

 プロデュースは元MFQ〜LOVIN' SPOONFULのジェリー・イエスター、ミックスはDOORSを手がけたブルース・ボトニックです。やはりDOORSと共通する部分はこんなところにもあったのかもしれませんね。といっても西海岸で活動していれば、おのずとブルースにたどり着いたのかもしれませんが。

 ティムの非常に力強いコード・ストロークに、ジェリーのオルガン、そしてコンガなどのパーカッションが渾然一体となって聞こえてくる様は非常に重厚で、迫力のある仕上がりになっています。

 また息子ジェフもそっくりな震えるような甲高いヴォーカルはやはりティムのトレードマークでもあり、彼を特徴付けているといっても過言じゃないでしょう。

 2曲目『CARNIVAL SONG』の効果音などはDOORSの2ndのコンセプトとも共通するような感じがします。またBLOOD,SWEAT&TEARSが本作収録の『MORNING GLORY』をカヴァーしており、若くして当時の西海岸でも非情に影響力のあるライターとして認識されていたことがうかがい知れます。

 歌詞も結構難解なものですが、確実に当時の世相をストレートでない表現であらわしていることはわかります。タイトル・ソングでもある『GOODBYE AND HELLO』は当時のベトナム戦争を批判したものになっており、非常にに聞き応えのあるサウンドと共にティムの辛辣かつ歪曲的な表現の歌詞が秀逸です。

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 今年も元気に新譜をリリースしてくれた彼らですが、彼らの歴史にも紆余曲折あり、それでもマイペースにたくましく生きている彼らには敬服してしまいます。しかもいつまでも人を食ったようなキャラがいいですね。

 本作は通算6作目にあたるアルバムであり、プロデューサーはなんとAOR界でも有名なルパート・ホルムズ氏であります。この後79年には全米NO1のシングル『ESCAPE』を出す人ですね。なんとも異色の顔合わせであり、しかも本作を聞く限り何故ルパートを?という感じもします。

 アイランド移籍後イギリスではヒットを連発していましたが、本作リリース時には母国アメリカへと渡り、しかも地元ロスではなくNYにたどり着きます。そして出てきたサウンドは、なんともストレートなサウンドに変化していました。

 イギリスにいた時は、ひねくれポップ度満点の作品を制作していましたが、本作は密かに時代にあわせて、パンキッシュともいえるほどシンプルな作風に変化しています。しかしところどころに変態ヒネクレメロディは健在であり、ぜったいパンク好きな人には受け入れられないニッチな薫りがぷんぷんと漂っています。やはりどんな意匠をまとってもSPARKSには違いないと感じます。

 オープニングの『BIG BOY』や『FILL-ER-UP』など映画「ローラーコースター」の挿入歌になった2曲はかな〜りパンク度は高めですし、『NOTHING TO DO』などはちょいとPISTOLSっぽいところも覗かせていますが、『I BOUGHT THE MISSISSIPPI RIVER』や『CONFUSION』、『WHITE WOMAN』などはイギリス時代の彼らを存分に感じさせます。確かに全体に切れのあるリズムやギターのカッティング等、NYに来たなというサウンドを出してはいますが、やはりSPARKS印は不滅だといったところでしょうか。

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 時間があったのでふらっと中古CD店に立ち寄ったら、久々にこのアルバムを見つけてしまい、ちょっと高い金額ではありましたが、購入してしまいました。まあメンバーそれぞれのレコード会社との契約の関係もあって、再発がなかなか進まないのでしょうね。

 本作は80年代に突如結成された覆面バンドによる1st。といっても皆さんご存知のとおり、ロイ・オービソン、ボブ・ディラン、ジョージ・ハリソン、ジェフ・リン、トム・ぺティによるバンドです。5人中4人がウィルベリー姓を名乗っていますが、トム・ぺティだけいとこという設定で違う姓なのが笑えます。後のVOL.3では無事ウィルベリー姓を名乗っています。)私もリアル・タイムで『HANDLE WITH CARE』のヴィデオを見た記憶があります。

 この当時ちょうどジョージの久々のアルバム「CLOUD NINE」をジェフ・リンがプロデュースしたり、ロイ・オービソンの再評価があったり(「BLACK&WHITE NIGHT」なんてヴィデオもありました)、ボブ・ディランもGRATEFUL DEADとの競演盤を製作したりと、ちょっとしたタイミングが本作品を作るきっかけになったのだと思います。元々はジョージの新曲として『HANDLE WITH CARE』を録音したことがきっかけのようですが。

 1曲目の『HANDLE WITH CARE』からキャッチーでドリーミーなメロディが印象的な作品で、賛否両論ありますが、ジェフ・リンがジョージとうまくコラボレイトしていたんだなあと感じてしまいます。その中でもやはりボブのダミ声がえらく目立ちます。個人的にはアップ・テンポのポップ・ナンバー『NOT ALONE ANY MORE』がお気に入りで、ロイ・オービソンのヴェルヴェット・ヴォイスが光ります。途中でELOのようなキラキラ・シンセ音が聞こえるのが、ジェフらしくて面白いです。

 全員がヴォーカリストのためかコーラスが非常に印象的なナンバーが多く、各々の作風がうまくまざりあって、まさにグット・タイム・ミュージックといった感じです。当時の時代から考えると、非常にレトロなイメージじゃなかったのかなあと思いますが、全米3位という立派な成績を収めていることからも、彼らのファン以外にもアピールしたことが伺えます。確かに当時はヒューイ・ルイスやジョン・クーガーなどもチャートを賑わしていましたから、そういう意味ではこういうサウンドもきっちり評価されていたんでしょう。

 今聞いても肩の力を抜いた非常にリラックスしたセッションから生まれた作品という感じで、単純に気持ちよく聞くことが出来ます。

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 TRAFFIC解散後、2年たった後にリリースしたウィンウッドのソロ第1作になります。TRAFFIC時代後期になるとそれなりに洗練された音楽へと進化していきましたが、本作は時代性もあるのが、グッと洗練されたまさに大人のアルバムへと仕上がりました。

 本作には盟友ジム・キャパルディ(作詞も担当)がとリーバップが参加。リズム・セクションもアンディ・ミューマーク&ウィリー・ウィークス(ロン・ウッドのアルバムでも素晴らしいコンビネーションを披露しています)で、彼らのグルーヴが本作のキー・ポイントとなっている気がします。また『VACANT CHAIR』には当時ボブ・マーリーと活動していたジュニア・マーヴィンが参加しています。

 個人的にウィンウッドといえば、80年代に大成功を納める「BACK IN THE HIGHLIFE」が印象深いのですが、どうして本作も十分魅力的なサウンドを構築していますね。ウィンウッドというと、もう少し熱いソウル臭たっぷりのヴォーカルを思い出してしまうのですが、本作はミディアム・テンポの楽曲が多いため、少し地味に感じてしまいますが(ジャケットも渋いですよね)、それが逆にヴォーカリスト、ウィンウッドの魅力を強く感じることができます。しかし『LUCKS IN』では静かに燃え上がる熱いヴォーカルを聞くことができます。

 1曲1曲が結構長いのですが、たゆたうようなサウンドに身を任せていると、実際それほど長くは感じませんでした。特に『MIDLAND MANIAC』なんかはウィンウッドのシンセ・サウンドが叙情派プログレ・バンドのバッキングのように静かに漂っています。

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