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ZZ TOPといえば、80年代のエレクトリック・ブギ時代がやっぱり有名なんじゃないかなと思うんですけど、この頃のシンプルでロックン・ロールなサウンドがやはり彼らの本質なんじゃないかなと思います。 本作は通算5作目で、アメリカでは全米17位をマーク、シングル『IT'S ONLY LOVE』が全米44位のスマッシュ・ヒットを放っています。この頃はすでに大規模なツアーを行えるほどに売れており、ワールド・ワイド・テキサス・ツアーと称して行っていたようです。サポートがなんと豪華で、AEROSMITHやBLUE OYSTER CULT、ジョニー・ウィンター、LYNYRD SKYNYRDなどなど。ライヴ会場ではバッファローが走ったり、ガラガラ蛇が登場したりと、かな〜りテキサス風味(といっても行ったことはありませんが…)な演出がなされていたようです。う〜ん、きっと今でもそうだろうから、やはり地元テキサスで彼らのライヴを見たいです。 タイトルからもうかがい知れるように、テキサス南部出身の彼らの文化はメキシコとつながっているようで、スペイン語も日常会話の中で話されていたんじゃないかなと思わせます。まあ、カリフォルニアといい、もともとメキシコでしたからねえ。 本作は前作「FANDANGO!」や前々作「TRES HOMBRES」のような押せ押せムードじゃなくて、えらいシンプルなサウンドに変化しています。ギターの音もあまりエフェクトに頼らず、ナチュラルなトーンでなっていますので、一聴すると非常に地味な作品に聞こえてしまうのですが、贅肉をそぎ落とした生のサウンドが聞けるので、まさに彼らのサウンドの骨格が分かるような作品になっています。 1曲目の『IT'S ONLY LOVE』なんてもろSTONES風のリフが出てきて、STONESの連中が影響を受けたのか、それとも彼らの方が先だったのかという憶測も出来ますが、非常にキャッチーな曲に仕上がっています。2曲目のシングルにもなった曲『ARRESTED FOR DRIVING WHILE BLIND』は軽快なブギーです。また『TEN DALLAR MAN』では従来の荒れくれテキサス魂が爆発してますけど、本作には一味違ったカントリーサウンドの『SHE'S HEARTBREAKER』やフラメンコ的メロディが哀愁を感じさせるアコースティック・インスト『ASLEEP IN THE DESERT』が新しい彼らの象徴していると感じます。 ジャケットもテキサスの風景が描かれており、非常に想像力をかき立てられます。
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