レヴュー(ロック)

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 彼らを初めて知ったのは2nd「MOSELEY SHOALS」の頃。ポール・ウェラーが自身の何度目かの絶頂時にギターのサイモンとベースのデーモンがウェラーのツアーに参加するなど、かなりのバックアップ効果もあり、アルバムがヒットしたことが思い出されます。

 彼らがヒットを出した頃、イギリスではブリット・ポップ旋風が巻き起こっていましたよね。OASIS、BLURを筆頭にPULPやSUEDEなども人気を博していました。ブリット・ポップの頃、爆発的人気を得ていたバンドたちはかなり華やかな印象があり、センセーショナルな話題を振りまいていました。

 そんなムーヴメントの片隅で独自のカラーを守り、人気を獲得していったのがOCEAN COLOUR SCENEでした。個人的にはOASIS、BLURより彼らにシンパシーを感じていました。ネオ・モッズ的なカラーをほんのり漂わせながらも、オーソドックスな音楽性を持つ彼らのサウンドは誠実さにあふれ、聞くものをセンセーショナルな気持ちにさせることはなくとも、じわじわと彼らのサウンドのとりこになっていく感じがします。

 本作は彼らの4枚目の作品であり、着実にステップアップしていく様が感じられます。従来の渋みのある骨太路線だけでなく、メロウでセンシティヴなメロディは彼らの新たな魅力が加わったという感じでしょうか。一聴すると、地味になったのか?と感じさせるサウンドも、彼らなりの成長が伺え、とても好感がもてるものになっています。

 特別派手なテクニックを披露するわけでもなく、派手な楽曲も皆無な彼らですが、地道にライヴ活動を行い、しっかりとしたテクニックを身につけ、着実に歩んでいく様は栄枯の激しい音楽業界においても、不思議なポジションかもしれません。

 今年も積極的にツアーを行っており、マイペースで彼らのポジションをキープしていってほしいですね。何でもスティーヴは再びウェラー・バンドの一員としても活躍しているようです。彼らの強い絆は健在ということですね。
 

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 今でも元気に活躍中のセルメン。セルメンといえばブラジルを代表するミュージシャンであり、アントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ジルベルトらとともに世界にブラジリアン・ミュージックを広めた第一人者ともいえます。

 しかしセルメン、一筋縄ではいきません。ブラジル・ミュージックを世界に発信しつつ、時の流行を巧みに取り入れ、時代ごとにメンバーや音楽性を変えてきました。それこそがセルメンの魅力であり、彼の音楽をひとつのジャンルにくくれないゆえんともいえるでしょう。

 本作はBRASIL'66からBRASIL'77へと改名後のオリジナル・アルバムとしては4作目(間にライヴ盤が2枚ほど発売されているようです)になります。レーベルも長年住み慣れたA&Mからベルへと移籍しました。

 前作ではロック・ミュージックを巧みに取り入れた作品でしたが、本作はなんとスティーヴィー・ワンダーの曲が3曲も入っており、本作を構成する柱になっています。またアントニオ・カルロス・ジョビンの曲も3曲ほどカヴァー、本人も参加しております。この辺は前作からの反動なのか、少しブラジリアンなテイストも盛り込んでいますね。

 といってもただのボッサではなく、セルメン流ボッサ、時代の波を取り入れながらモダンなアレンジへと変化しています。ボッサ・ノヴァというとどうしても定型的なかたちが決まっており、アレンジメントもそれほど大きなものはできないのかなと思いきや、ボッサ・テイストはしっかりと残しつつ、メロウ・グルーヴともいえるようなアレンジへと変化しています。

 スティーヴィーの曲も特に『SUPERSUTITION』なんかはファンキーかつロッキンなアレンジで、ここちよいグルーヴが本作を支配します。まさにファンキーともいえるのはセルメンの心境地か?

 冒頭のスティーヴィーの曲、『DON'T YOU WARRY 'BOUT A THING』もブラジリアン・テイストを取り入れながらもグルーヴィーに鳴り響きます。ストリングスの響きもなかなかですね〜。

 個人的にはジョビン参加の『DOUBLE RAINBOW』がヒットですね。ボッサな感じとフュージョン・ライクなシンセの微妙なコラボが好奇心をそそりました。アレンジもボッサ・ロックとはこのことかというのような歯切れのよさ。心地よいですね。

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 2005年に本当に久々のオリジナル・アルバム「BLACK COFFEE」をリリースしたアル・クーパーですが、かつては次から次へと作品をリリースし続けていました。

 ブルースを主体としたBLUES PROJECTからブラス・ロックのBLOOD,SWEAT & TEARS、マイク・ブルームフィールドらと「SUPER SESSION」をリリースし、セッション・ブームを巻き起こし、そしてソロ・アルバムをリリースと、怒涛の音楽活動歴を誇ってきていました。ある意味でアルこそが時代の寵児であった時も存在していたのです。

 アルといえば、ボブ・ディランの『LIKE A ROLLING STONE』の印象的なオルガン・プレイが彼にスポット・ライトがあたるようになったことも有名ですね。

 本作はアルのソロとしては6枚目、もっとも油が乗っている時にリリースされた作品ともいえます。彼の作品でも代表作としても語られていますね。なんといっても本作に収録されている『JOLIE』がアルバムのハイライトともいえます。

 『JOLIE』は後年、おしゃれでヒップな曲として有名になりますが、確かに印象的なオルガン。追う例と共にアルの深い音楽的素養が詰め込まれた傑作曲ですね。

 今まで様々な活動を行ってきたアルですが、ソロ作品以降についてはパーソナルな曲も増えており、かつての彼の派手な活動とは一味違った作品をリリースしてきたわけですが、とりわけ本作はアルバム・タイトルが示すとおり、ある意味彼のありのままを唄った作品ともいえましょう。

 アルといえばニューヨーク、ブルックリン生まれの生粋のニューヨーカー。誰かが言っていましたが、ニューヨーカーというのはどこか他人を近づけない、そんな雰囲気があると、ビリー・ジョエルにもそんな雰囲気が漂っていたと聞いたことがあります。確かビリーのバイクをカスタマイズしていた人たちだった気がしますが…。アルに漂うイメージもそんなニューヨーカーらしい、孤独な雰囲気を漂わせた感じでした。

 が、本作においてはそんなアルでさえ、心を開き、他者をあえて受け入れる、そんな時期だったのかもしれませんね。決してうまいとはいえないけど、味のあるヴォーカルは、そんなアルの気持ちがよく伝わります。

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 90年代に一大ムーヴメントを引き起こしたオルタナティヴ・ロック。NIRVANAらと共に中核に位置していたALICE IN CHAINS。NIRVANAと同様、ヴォーカルのレイン・ステイリーの悲劇的な死をもってオルタナティヴ・ロック・ムーヴメントは終焉を迎えてしまいました。

 本作は2ndフルレングス・アルバム「DIRT」リリース後、'93年に発売されたミニ・アルバムです。1st「FACELIFT」リリース後ににも「SAP」というミニ・アルバムをリリースされてました。

 HM/HR系バンドにジャンル分けされるバンドは、多くがいかにヘヴィにラウドにサウンドを構築していくかという命題をもったバンドも多く見受けれられましたが、オルタナティヴ・ロック・バンドにジャンル分けされるバンドたちは、時代というのもあるのでしょうが、彼らの閉塞した状況を吐き出すために、結果的にサウンドがヘヴィになっていったという感じがします。いわばヘヴィさを目的とするバンドがあれば、結果的にサウンドがヘヴィになったというバンドもあるという感じですね。

 ALICE、レイン・ステイリーにとってもそのような鬱積した自らの状況を打破するために、バンドを結成し、いわばバンド活動こそが自らの逃げ道とでもいえたのかもしれません。ただヘヴィにものだけに感情を吐露するだけでなく、やはりまた違う表現方法もあり得た、いわばそれがアナザー・サイド・オブ・アリスといえる本作、そして「SAP」もそんな位置づけになっていたのかもしれません。

 本作で聞かれるアリス・サウンドは、メロディックで時にアコースティック、曲によってはストリングスがかぶさるという通常のアリスとは違ったアプローチであり、そんな意味ではミニ・アルバムといえども、立派にアリスの作品として位置づけられるのではと感じます。

 カート・コバーンといい、レイン・ステイリーといい、結果的に悲劇的な最後を迎えてしまったオルタナティヴ・ロックですが、個人的にはことさら神格化するつもりはありません。のちのKORNらのように負のエネルギーを音楽に注ぎ込むバンドたちも多く、それらが当時のジェネレーションの共感を得たというのは理解できます。

 ただ現在に日本においても中途半端なアメリカ的イデオロギーを導入したことが、いびつな教育やいびつな社会的評価となって日本社会をいびつにしてしまったことも事実であり、けっしてアメリカの90年代のあの現況が完全に終わってしまったわけではなく、現在の日本の若者にも現状を受け入れられずにさまよい続けている人たちがいることもまた事実であり、彼らの表現したサウンドが今でもリアルさを失ってはいないと思います。

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 今年の夏もHEAVEN AND HELLとしてMETAL MASTERS TOURとしてギグを行う予定の彼らですが、ちなみにこのツアーは他にもJUDAS PRIEST、MOTORHEAD、TESTAMENTという豪華ラインナップが参加、元々はBLACK SABBATHとして活動していましたことは皆さんご存知ですよね。

 オジー・オズボーン脱退後、というよりロニー・ジェイムス・ディオ加入を画策していることがオジーに伝わり、オジーが脱退するという経緯により、第2期BLACK SABBATHがスタートしました。ロニーもRAINBOWでのリッチーとの考え方の相違により、脱退という経緯をたどり、ロニーのやりたいことを受け皿として受け止めてくれることになったのがSABBATHでした。SABBATHのリーダーでもあるトニー・アイオミもオジー時代を払拭したいという思いがあったのでしょう、いわば両者の思惑が合致したということでしょうか。

 オジー時代のドゥーミーなサウンドではなく、NWOBHMの風が勃発していたイギリスにおいては、本作のような疾走感のあるサウンドの方が時代にあっていたということもあり、非常に高い評価を得ました。本作リリース後、ビル・ワードが脱退するというアクシデントがあったものの、ヴィニー・アピスという強力なドラマーの加入を経て、事なきを得ます。

 やはり劇的かつ疾走感あふれるサウンドがSABBATHというバンドに新しい風を運んできたことは間違いなく、夢途中で敗れたRAINBOWを去り、ロニーのやりたいことをSABBATHに思いっきりぶつけたというかたちでしょうか。後々のSABBATHを見ていくと解かることですが、トニー・アイオミという男はきちんとした自身のサウンド・スタイルを持ちながらも、意外と他者の意見を受け入れてしまうという人の良さというべきか、なんというのか、それが本作のように成功することもあれば、イアン・ギラン時代のような賛否両論(個人的には好きです)の時代もあったりと、彼の性格によりバンドのカラーも定まらない時代もありました。

 ともかくもここに記されたサウンドはまさに奇跡的な邂逅とも言うべきものであり、今またロニーと夢よ再びとばかりの活動しているのもうなづけるものがありますね。

 ちなみに夏のツアーにあわせてでしょうか、ロニー時代の作品4作品をパッケージした「RULES OF HELL」というボックスセットが7月に発売になるそうです。

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