レヴュー(ハードロック)

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 先日の11月25日、QUIET RIOTのヴォーカリスト、ケヴィン・ダブロウが自宅で死んでいるのが発見されました。享年52歳。死因は不明のようです。

 QUIET RIOTといえば、光と影を感じさせるバンドですね。ランディ・ローズが在籍していたことでも有名ですが、そのランディ在籍時は日本のCBSソニーと契約したはいいが、日本発ビッグヒットとはいかずに、アルバム2枚を持って一度解散。その後本作で再デヴューを図る訳ですが、アルバムはHM/HRとしては初の全米1位を獲得、シングル『CUM ON FEEL THE NOIZE』(SLADEのカヴァー)は全米5位と大ヒットを記録、一躍時の人となります。しかし、その栄光もつかの間、ケヴィンのビッグ・マウスぶりがたたり、しかも次作「CONDITION CRITICAL」も悪い出来ではないものの、「METAL HEALTH」の2番煎じと叩かれ、結局次の展開をもらたらすことはできず、あっという間に失速してしまうというなんとも悲しい運命でした。

 90年代以降ダブロウとヴァネリを中心に活動していましたが、人気を回復するところか、正直まったくといっていいほど、話題になりませんでした。90年代の諸作も悪くはないんだけど、う〜んというのが正直なところでした。

 やはり本作の曲の充実度は彼らの諸作品の中でも図抜けており、売れたのも納得の出来ですね。ダブロウがついついビッグ・マウスになってしまうのもわからないわけでもないですが、今となっては何とやらですが…。

 彼らといえばLAメタルの代表格としてもあげられますね。あのセンスのない?衣装は今や懐かしいですけど、当時はあれがかっこいいと思ってましたからね。LAメタルといえば、土地柄明るいブライト、かつ健康的なイメージをもたれますが、曲は独特の翳りがあり、ブリティッシュな感じもありますね。ルディ・サーゾとランディが、OZZYの元にいたのもそういう意味ではわかる気がします。

 今となってはほとんど話題に上ることもないカルロス・カヴァーゾですが、ケヴィンと作曲クレジットを分け合い、プレイに関しても、なかなかよいものがありました。あ、もちろんルディとは兄弟です。ケヴィンのヴォーカルもハスキーでメロディアスに歌い上げるなかなかの実力者でもありました。

 ランディに捧げられた『THUNDERBIRD』を聞いていると、胸に染み入りますね…。

 本作には邦題の副題としてランディ・ローズに捧ぐ、となっていますが、これからはケヴィン・ダブロウに捧ぐというタイトルにしたいです。

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 URIAH HEEPは当時の日本人にとってはDEEP PURPLEと同等の評価だったのにも関わらず、現在ではPURPLEのゆるぎない評価に比べると、まったくといっていいほど名前の聞かれないバンドになったしまったのは非常に残念です。今だ現役でがんばっており、アルバムも発表しており、ヨーロッパでは結構な動員があっても、日本ではお呼びすらかからない。もったいない話です。

 そして本作はまさに彼らの全盛期のライヴを記録したものとして、非常に高い評価を得ています。初来日公演が1973年3月、本作のリリースが6月ということもあって、彼らのライヴはレコードではなく、まさにライヴこそが初めて知る彼らのステージでした。

 彼らも他の多くのハード・ロック・バンド同様、やはりライヴこそが一番の見せ場。ZEPは1971年に来日、PURPLEも72年、そしてあの名作ライヴ・アルバムをリリースしており、ハード・ロック・バンドはやはりライヴでこそ真価を発揮するという意味では、彼らも日本人からはどんなライヴを見せてくれるんだという期待感と不安感が入り混じったかたちでライヴ会場に足を運んだのでしょう。

 日本で彼らを有名にしたのが、DEEP PURPLEの『CHILD IN TIME』であるような、叙情的でドラマティックな『JULY MORNING(七月の朝)』でしょう。海外では「DEMONS AND WIZARDS(悪魔と魔法使い)」や「THE MAGISIAN'S BIRTHDAY(魔の饗宴)」でようやく高い評価を得始めました。

 当時の来日公演についてはどのような様子だったのからわかりませんが、本作を聞く限りでは非常に安定したテクニックのある素晴らしいライヴを繰り広げています。やはりキーとなるのはケン・ヘンズレーのオルガン・サウンドでしょう。しかし同時にゲイリー・セインのベースも見事なものです。このグルーヴこそ彼らのボトムを支えていました。

 日本では先の『JULY MORNING』を筆頭に彼らのサウンドはドラマティックなイメージで捉えられていましたが、彼らのライヴ恒例の『ROCK 'N' ROLL MEDLEY』には賛否両論だったと聞いています。まあ、ただZEPにしたって彼らと同様に古典的なロックン・ロールをインクルードしていたわけですから、今考えるとどうしてだろう?と思うこともありますが、やはりZEPに比べたら、叙情性の勝る彼らのサウンドにはマッチしないと考えたのもわかる気はします。

 この後も素晴らしい活動を続けていますが、やはり彼らの全盛期はこのメンバーであり、この時代であることには変わりありません。

 最新リマスター盤では、従来のライヴをDISC1に、発掘ライヴをDISC2に収めており、彼らのライヴを理解するにはもってこいです。ここには1974年のシェパードンでのライヴも収録されており、どうやら映像も残されているようなので、いつか発掘ライヴが世に出てくることを願っています。

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スタン・ブッシュ…、古くは70年代からバンド活動をはじめ、80年代初頭にソロ・デヴュー。STAN BUSH AND BARRAGEではMR. BIGに在籍していたことでも有名なパット・トーピーが在籍したことでも有名でした。

 彼を知ったのは90年代初頭にゼロ・コーポレーションから彼の諸作がリリースされていた頃でした。その頃から現在までほとんどの作品が国内リリースをされている実態を考えると、この手のサウンドにしては国内での彼の人気が一定程度あるということをうかがわせます。いわるゆメロディアス・ハード・ロック系に分類される彼のサウンドは現在の国内市場では、ほとんど売り上げが期待できないですからね。

 しかし本作を聞いて思うことは、この作品を、いや彼を好事家だけのものしておくにはあまりにももったいない存在だということです。実際本作をリリースしていたことは知ってはいたものの、しばらく買うこともなくすごしていましたが、ネットでの評判でぐぐっと購買意欲が高まり、買ってみたところ、これがまたよかった!彼の作品は結構購入していますが、才能は少しも枯れることなく、本作でも如何なく発揮されています。

 非常にドラマティックでフックのあるメロディは彼の専売特許でしょう。メロディがありながらも甘さに流されない大人の苦い渋みも感じられ、彼のハスキーな声質とも相まって、まさに高品質なロック・アルバムに仕上がっています。

 実際、聞けば聞くほどメロディが浮かび上がり、スルメのような美味しさをリスナーに与えてくれます。若さはもやはないけれど、これほどの滋味あふれるメロディが書けるのも、やはりベテランならでは。楽曲をよりドラマティックに盛り上げるアレンジにも脱帽ですね。

 爽やかなメロディというよりも、胸に染み入ってくるメロディという感じで、これまた秋にはぴったりの作品かもしれません。

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 ついに彼らも解散という道を選ぶことになったのは非常に残念です。2ndが日本に紹介されてから、早10数年。ずっと日本では安定した人気を誇ってきた彼らですが、ここ最近はあまり来日もすることがなくなり、少しずつではあるけど、バンドの人気にもかげりがでてきたということでしょうか。良くも悪くも傑作である2nd「MOOD SWINGS」からの呪縛から逃れることが出来なかったのは、非常に残念でした。

 彼らもインタヴューでいっていた通り、ヘヴィ・メタル・バンドとしてデヴューしてしまったことで、ヘヴィ・メタル・ムーヴメントが終わるや否や、彼らを時代遅れのバンドとしてしかみなさなくなり、ずっとメタル・バンドのレッテルを貼られ続けたがゆえ、ラジオ・ステーションでも流してもらえなかったというのは、非常に残念なことです。

 3rdのグランジ路線の失敗のあとは、徐々にFOO FIGHTERSに代表されるパワー・ポップのフィールドへと足を踏み入れ、普遍的なロック・バンドとして活動してきました。先のグランジ路線にしても、パワーポップ路線にしても、彼らの演奏能力、作曲能力、アレンジ能力と非常に器用に出来てしまうのが、逆にあだになったのかもしれませんね。器用貧乏とでも言いましょうか。

 確かに「MOOD SWINGS」は傑作だとは思いますが、彼らの作品がリリースされても個人的には「MOOD〜」と比較することなく、彼らの音を純粋に受け入れていたので、それぞれの時代に素晴らしいアルバムを残していると思っています。あの「VOICE OF REASON」ですら、当時はショックを受けましたが、今はかなりよい作品だと思っています。

 さて本作「HUMAN NATURE」ですが、前作「OVERLOAD」の路線よりも断然よく仕上がっており、素晴らしい作品へと仕上げてきていますね。基本路線は「WEIGHT OF THE WORLD」と同様であり、彼らの行く道は非常に明確になっています。しかし彼らもこの路線に縛られることなく、自由に音楽活動をやって生きたいという強い意志が「WEIGHT〜」以降に芽生えたのでしょう。だからこそハリー、ピートそれぞれソロアルバムを出して、バンドの均衡を保とうとしたんだと思います。しかし、これだけ質の高い作品を出し続けても、アメリカやカナダ市場でもそれほど話題になることもなく、頼みの日本市場においても、すでにマーケットは変わっており、そして常に「MOOD〜」の呪縛に縛られていることにより、ついに結論を出す時がきたのでしょう。

 彼らがもっと不器用なバンドだったら、進む道も違ったのかもしれません。彼らの作品は、ぱっと耳に残るようなキャッチーさもありながら、聞けば聞くほどよくなるスルメ的なよさを持っており、彼らこそサマソニあたりに出れば、人気が獲得できたんじゃないかと思います。

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 グレッグ・ローリーが自分の曲を具現化するために、メンバーを集めたところ元JOURNEYが3人になってしまったというJOURNEY傍系バンドの1つ。

 元々この当時、JOURNEY再結成話が浮上していた時期であり、おそらくそのような話し合いが行われていたのであろうが、結果このときは合意に至らず、また別々の道を歩むこととなったようで(皆さんご存知の通り96年についに再結成に至ります)、ソロを製作しようとしたグレッグは、勝手知ったる仲間ということでロス・ヴァロリーとスティーヴ・スミスに声をかけたようです。この当時ニール・ショーンはBAD DNGLISHで忙しかっただろうし、スティーヴもソロ・アルバムを94年に発売ということで、皆色々とプロジェクトを手がけていました。

 そして注目のギタリストは現在ソロ、HARDLINEで活動するジョシュ・ラモスと元707、THE STORM後にジョシュとTWO FIRESをやったり、ロス・ヴァロリーらとTHE VUをやったりしているケヴィン・チャルファントになりました。まあこの人脈は元々ロスのプロジェクト、THE VIEWに所属していた2人だったわけですが、この2人のその後の活動を見ても、JOURNEY人脈で音楽活動を続けており、彼らにとってもこのプロジェクトは結果的によいものになったようです。

 内容は非常に素晴らしいもので、「RAISED ON RADIO」の次にリリースされていてもおかしくない内容です。グレッグがこの後もっとアーシーないわばサンタナ時代に戻ったかのようなサウンドに回帰していく前にこのような絵に書いたようなメロディックな楽曲を書いていたとは今となってはにわか信じられませんが、全盛期JOURNEYとまではいかないまでも、ちょっとバラード曲の多すぎた再結成作「TRIBAL BY FIRE」より、かなりロックしています。チャルファントのヴォーカルも、当然のごとくペリーのヴォーカル・スタイルに影響を受けていますが、もっとストレートでロック的なヴォイスをしており、また作詞だけでなく、コンポーザーとしても本作に多大な貢献をしています。

 またラモスのギターもショーンのように弾きまくることなく、つぼを心得たプレイに徹しております(でも相当ショーンに影響を受けているなあ)。主なリードはチャルファントですが、かつてJOURNEYでリード・ヴォーカルであったローリーもヴォーカルを披露しています。

 プロデュースはボー・ヒル。この当時WINGERやWARRANTで当てた人で、かなり自分のカラーを押し出すプロデューサーですが、さすがにベテランの元JOURNEY組にはあまり多くを口に出さなかったのでしょう、それほどヒル色の強いプロデュース・ワークでなく、バンドのカラーを素直に出しているところが良い結果を生み出しているようです。

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