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大学時代、バイト先の先輩の話です。その先輩は、山岳部に入っておりました。
友人と雪山に登った時。夜、予想以上の降雪で、テントが雪に埋もれてしまう程でした。酸欠に注意しながら、そろそろ就寝と言う時…。
ぼす、ぼす、とテントが外から叩かれます。耳を澄ますと、また、ぼす、ぼす、と音がする。
木から雪の塊が落ちたのだろう、と思いシュラフに入ると、今度は…
「入れてくれ…」
積もった雪を通して、くぐもった声がします。まさか遭難者か、と思った二人は慌ててテントの外に顔を出すと、そこには…。
雪に塗れて真っ白になった人影が大勢立っていました。5人や10人ではきかない。ライトの灯りが届く範囲にびっしりと人が立っていました。
「うわあ!」と叫ぶや、テントを塞ぎ、顔を見合わせる。「な、何だ今の!」「遭難者じゃないよな…」
「ど、どうする?」恐怖は最高潮です。そしてまた。
ぼす、ぼす―「入れてくれぇ…。」―ぼす、ぼす…「入れてくれぇぇ…。」
これはいよいよヤバい。二人は縋る思いで手を合わせ、「成仏して下さい、成仏して下さい…。」と呟きながら、拝み続けました。―どの位そうしていたのか、やがて声は聞こえなくなったそうです。
当然、一睡も出来ず、山行も途中で切り上げ、翌日に下山。先輩は暫く雪山恐怖症になっていました。
自分的にはAクラス入りする位怖い話です。聞いた時は。自分も雪山は多少齧りましたが、ああいう所はスペシャルな人しか行ってはいけないなあと、つくづく思います。
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はじめまして_(._.)_
先日こちらのブログを見つけ、少しずつ拝見させて頂いてます。
今も台風の突風で家が揺れる中、震えながら読んでいます(汗)
幽霊さん達、きちんとノック!?をして勝手にテントの中に入ってこなかったのが救いですね…常識がある幽霊さんですね♪
一話一話とても怖いですが、また他の話も読ませて頂きます!
2013/9/16(月) 午後 2:20 [ ユミ ]
ユミさん、はじめまして。
昔の記事をお読み頂き、しかもコメントまで頂けると本当に嬉しいです!!
2013/10/8(火) 午後 11:07