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路肩の人影の別話。 彼は学生時代、都内のレストランでバイトをした事があるそうで、そこでのお話です。 入って間もない頃、営業終了後に彼は一人で皿洗いをしておりました。 「新しく入った人?」と不意に声を掛けられ、驚いて振り向くと、小太りのおじさんが立っています。 見た事の無い人ですが、コックの服を着ているので店の人だと思い、挨拶をしました。 その人は暫く雑談をした後、ホールに行って来ると言って厨房から出て行きました。 彼は、何と無くその人の「正体」に気付いていましたが、案の定何時まで経ってもその人は帰らない。 ホールに様子を見に行くと、やはりそこには誰も居ない。戸締りもきちんとされています。 夜間金庫から戻ってきた店長に、今の経緯を話すと、店長は「また、出たか!!」と言います。 バイトが怖がるから言ってないんだけど…と前置きして、店長は話してくれました。 以前、コックをしていた男が事故で亡くなり、その後、しばしばその男の幽霊が現われる様になったと。 その男の名は、彼に名乗った通りで、やはり小太りだったそうです。 「正体」に気付いたまま、平気で会話すると言うのは彼ならではです。彼は店長に「僕、そう言うの平気なんで。」と言ってしまい、それからずっと夜中の片づけを一人で任される羽目になったそうです。
霊感が強いのも良し悪しです。 |

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