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先輩の話です。 車で会社に通う先輩の通勤路に、卸売市場があり、すぐそばに橋が架かっているそうです。 夜になるとその辺りは、車はそこそこ走っているが、人通りは殆ど無い。そんな場所です。 先輩は、何となく気にしていたのですが、夜遅く帰ると、橋の袂に、いつも男の人が立っている。 ある夜、たまたま何人かの知人達を乗せ、その橋に差し掛かったそうです。 いつもの通り、男が見えて来たので何気なく「あの人、毎晩あそこに立ってんだよな…。」と言うと、 皆「え、どこ、誰?」「誰も居ないじゃん。」と言う。 先輩は車の速度を緩め、男を通り過ぎながら「ほら、そこ!」と顎で指しても、皆、見えない、と言う。 終いには橋を過ぎた所で車を止め、ちょっとムキになって、「あそこに居るだろ!」と指差すが…。 同乗している女友達が、「ちょっと、やめてよ。怖いよ。」と顔を強張らせる。 他の友人達も「誰も居ないよ、ビビらすなよ。」と気味悪そうにしている。 先輩は、あの男は自分にしか見えていない事に気づきました。 翌日、会社で、あの橋って何か変な噂ない?と聞いて見ると、そこの近所に住んでいる人が、 「随分前だけど、交通事故があって、暫く花束なんかが置いてありましたけど。変な話は聞かないな。」 詳しく聞くと、花束が置いてあったのは、丁度例の男が立っている辺りだったそうです。 先輩はそれからその橋を避け、遠回りして帰る様になりました。私も何度もその橋は通りますが、別に何も感じません。ただ、最近はその橋で検問をやる様になっているので、私も夜に通るのを避けています。(別に飲酒運転をしている訳ではありませんが。)
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