|
私は、おじいちゃんおばあちゃんっ子だった為か、こう言う話に弱いのです。 今宵、帰りがけに、ちらっと寄った立ち飲み屋で、そこの亭主と常連さんの会話を聞くともなしに 聞いていると… そこの亭主、田舎から出てきたのは、随分と若い頃だった様です。 夢があって故郷に居られなくなり、旅立とうと夜の駅へ…。 しかし、もう列車が来ると言う頃になって、足が震え始めたそうです。 このまま行っていいのだろうか。 親は随分心配するだろう。 もう、ここには帰って来れないかもしれない。 ひとりぼっちになるのが怖い…。 でも、行きたい。 列車がホームに滑り込み、ぱらぱらと乗降客が入れ替わります。 ―あと、一歩が踏み出せない。 発車のベルが鳴る。 駅員と車掌が、目で(乗るのか、どうするのか)と問いかけてくる…。 その時、 ドン と、背中を突き押され、思わずよろけながら振り向きました。 後には誰もいません。 でも、誰が背中を押したか、判っていました。 「いやあ、あれ、死んだ爺さんよ。チビ助の頃、怖くて川に飛び込めなかった時、ああして爺さんが 背中を押したもんよ。『はよ、行け』って、背中を押したんやろねぇ…」 との亭主の言葉を常連さんは、何回も聞いたよ、と言う顔をしながら、聞き流していました。
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 超常現象
- >
- 幽霊、心霊






こんばんわ。
人間、人生の岐路に立った時に
ふんぎりがつかないと
誰かに背中を押してほしい時がありますね。
いいお話です〜。
2009/2/18(水) 午前 1:42
荒っぽいけど優しい強さなんでしょうね。
2009/2/18(水) 午前 2:09 [ - ]
じゃんぽけさん、背中を押す方も、勇気と信念が必要です。
2009/2/18(水) 午前 9:53
ZIPPOさん、荒っぽ過ぎて線路に突き落とされなくて良かったですね。
2009/2/18(水) 午前 9:54
常連さんには聞き飽きたお話でも、私達にはいいお話ですね。
2009/2/18(水) 午前 10:39
ミーさん、幽霊話も捨てたもんじゃ無いですね。
2009/2/18(水) 午後 0:29
何となく周りの雰囲気と車両を(←ココ重要)想像している自分がいます。
2009/2/18(水) 午後 3:38
爺さんグッジョブですね!!by旦那
2009/2/18(水) 午後 6:52
周りで誰かが背中を押してくれるから前に進むことができるんですね!
もしその背中を押してくれる人が幽霊でも・・・
☆ポチ☆
2009/2/18(水) 午後 11:10
あ〜たまらん!この手の話は美しい!(涙)
2011/7/23(土) 午後 5:27 [ ぱっと ]