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会社の女の子の体験談です。 大学時代に単身東京に出ていた彼女ですが、盆暮れには故郷に帰っておりました。 故郷には大きな温泉旅館があり、例年夏休み等の繁忙期には、お手伝のバイトを募集しておりました。 バイト代もまずまずだし、温泉も入れるかも知れないしと、ある夏休みにそのバイトをする事に。 しかし、やって見ると朝から晩まで忙しく、とても割に合わないバイトだった様です。 その日も、夕飯時にお膳を運んで厨房と客室を何度も往復しているうち、廊下の先をすたすた歩く 和服姿の女性の姿が目に留まりました。 自分も一応薄い桃色の仲居さん用の和服を着ていましたが、その人の和服の色は上品な紫。 見たことの無い色ですが、勝手を知った様に歩く姿は、旅館の人に違いありません。 その女性に続いて廊下の角を曲がり、「あれ?」と思いました。女性の姿がありません。 その時は忙しく、「あれ?」で終わったのですが、その後、何度かその姿を目にする様になりました。 いつも廊下をすたすた歩いているのですが、気が付くと居なくなっている。 ちょっと不思議に思っておりました。 たまたま、普段はバイトはめったに行かない事務所に入った時、古いカラー写真が飾ってありました。 「あ、あの人だ…。」度々目にする女性が、同じ和服を着て写っています。 事務員のオジサンが、それは亡くなった先代の女将の写真だよ、と教えてくれました。 その事を、仲の良くなったベテランの仲居さんに話すと、仲居さんは、 「それはね、ここでは言っちゃいけない事なのよ。見る人は限られてるし。」と諭すように言いました。 「お化けが出る旅館なんて誰も来なくなるでしょ。でも大丈夫。お客さんの前には絶対出ないから。」 女将さん、プロですね。
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旅の怪
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おぉぉぉ!
流石プロ!
こんな旅館なら安心して行けますねぇ。
2008/2/20(水) 午後 9:21 [ むぃむぃ ]
先代の女将さん幽霊になって旅館を見守っているんですかねぇ〜!!by旦那
2008/2/20(水) 午後 10:07
隊長さん、コメント有難うございます。
女将さんの姿勢、見習いたいものです。
2008/2/21(木) 午前 11:24
旦那さん、いつも有難うございます。
女将さんも、亡くなったんだから、ゆっくり骨休め(?)すれば良いのに。と、思います。
2008/2/21(木) 午前 11:27