全体表示

[ リスト ]

ケバヤシ少年;ねえ、「自ら処分した」って、どう言うことなの?

アケチ博士;うん、少々話は逸れるが、欧米にはいわゆる「探検基金(Exploration Fund)」と言うのが幾つもあるんだ。

ケバヤシ少年;探検基金?

アケチ博士;秘境探検や遺跡の発掘、財宝探しなんかの資金を多数の人からの出資でまかない、その成果によって得られた利益を出資者に配当するんだよ。もちろん、まともな団体が殆どだが、中にはアヤシイのも沢山ある。「ソロモンの秘宝を探す基金」とか、「アトランティス大陸からオリハルコンを持ってくる基金」とか。「地底のUFO基地を探す基金」何てのもあるそうだよ。

ケバヤシ少年;そんなの作る方も作る方だけど、金をだす方も出す方だね。

アケチ博士;う〜ん。人の事を言う前に、ママに消火器とかバカ高い数珠を買わない様に言って欲しいものだが…。―まあ、そう言ったインチキ基金が真の大発見など出来る訳も無い。だから、そう言った連中は定期的にマスコミに載る様なネタを作って、出資者に「ホラ、ちゃんと活動してますよ」と示す必要があるんだな。そして、同時に新規の投資をリクルートする。「ツングースカ宇宙現象基金」にも、その類の胡散臭さがプンプン漂っているんだよ。

ケバヤシ少年;日がな一日自分のアパートでブラブラしているアケチ博士も相当胡散臭いけどね。

アケチ博士;ほら、そう言う余計なボケを挟むから、需要薄いのに連載になっちゃうんだよ。―でね、ちょっと外国のサイトも当たってみたんだけど、なかなか「ツングースカ宇宙現象基金(Tunguska Space Event foundation)」のホームページが見つからない。かわりに、幾つかのニュースサイトを見てみたんだが、判ったのは、クラスノヤルスクが拠点で、1994年以来、定期的にツングースカ探検隊を組織しているらしい事くらい。調査チームのメンバーは「愛好家・地質学者・化学者・物理学者・鉱物学者」がいると言うだけで、〇〇学者も、何大学の何博士…と言った個人は特定できなかった。

ケバヤシ少年;その「愛好家」ってのが、これまたアヤシイね。

アケチ博士;うん、とっても。何を愛好してるのか、あまり考えたくないね。

ケバヤシ少年;あ〜あ。何だ、これもインチキな話だったのか…。今度こそ本物のUFOだと思ったのになぁ。でも、冷静に考えると、隕石に体当たりするなら宇宙空間でやってくれた方が、どう考えたって地球に対する被害は少ないもんな。

アケチ博士;'98年に「ディープ・インパクト」や「アルマゲドン」が公開されて以降、地球を滅ぼす隕石に体当たりする自己犠牲系英雄譚が流行っていたから、ラブビン理事長もそれをパクったんだろうね。

ケバヤシ少年;でも、そんなもん、日本じゃ宇宙戦艦ヤマトで随分前にやったネタだよね。

アケチ博士;それは「ヤマト2」だね。白色彗星を何とかカントカ破壊したと思ったら、敵のズォーダー大帝の最後切り札である超巨大戦艦が現れ、テレサに導かれたヤマト…っ、その時点で、波動エネルギーをほとんど使い尽くしていたヤマトが、地球を守る為に特攻攻撃をかける所でエンディング…っ!!当時君と同じ位の歳だった私だが、いやあ、ボロボロ泣いたねえ!!最後、森雪の亡骸と共に艦長席に座ってさ…っ!!「さあ行こう。これが僕らの新婚旅行だ」なんて古代進が言っちゃって、艦橋に戦死した仲間達が現れ、にこやかに二人を見つめて…っ!!ジュリー【注0】の歌も良くってなあ!!ううーっ、今思い出しても泣けてくる!!はあはあ。

ケバヤシ少年;どうどう、博士、落ち着いて。セリフ回しが「グラップラーバキ」っぽくなってるよ。ともあれ、そんな場末の飲み屋で語る昭和オヤジ・クロニクルは平成生まれの僕にとってはどうでもいいよ。ここはひとつ、とっとと本題を進めてよ。これ以上連載になったら読んで下さってる皆様も、さすがにウザイと感じるだろうからね。

アケチ博士;はあはあ。コスモタイガー隊の加藤の戦死っぷり…真田さんと斉藤の死に際…。

ケバヤシ少年;おおコラ。早くヤマトから脱却しないと、橋の下で凍死だぞこの野郎。

アケチ博士;たった今、脱却しました。―そもそも、一番最初に「UFO爆発説」を唱えたのはアレクサンドル・カザンツェフと言うロシアのSF作家なんだ。1946年に出版したSF小説「爆発」で、「ツングースカの大爆発は宇宙人の乗った巨大宇宙船の核爆発ではないか」と言う話を書いたのが「UFO説」の始まりなんだよ。その一つの根拠として、「落下した物体は都市を避けるように何度か針路を変更したのが確認された」等といわれるが、それを報告したのはソ連のUFO研究家のフェリックス・ジゲルと言う人で、実際の目撃記録などは一切なく、今では誰も相手にしていない話だ。

ケバヤシ少年;なあんだ。小説が元ネタだったのかい。驚きだなあ。…博士のそれはもうあっさりとした対ヤマト脱却具合にも驚くけどね。――じゃあ、ツングースカ大爆発の本当の原因は何なのさ?

アケチ博士;それはまだはっきりとはしていない。はっきりとしていないから、こんな似非科学が侵入してしまうんだろうが…。しかし、科学者達はちゃんと調査を継続しているよ。現在最も有力とされているのが彗星の一部が落下し空中で爆発したと言う説だ。諸説あるが、概ね質量約10万トン・直径60〜100mの天体〜大きさ・質量で比較すると、石油タンカーだね〜が地表から10Km上空で爆発、跡形なく四散したとされる。軌道計算から、当時地球に接近していた「エンケ彗星」【注1】の一部ではないかとも言われている。

ケバヤシ君;エンケ?エンヤなら僕も好きだけど。「ウォーターマーク」とか…。
                    (↓)エンケ彗星(1994年1月5日撮影)
イメージ 1

                    (↓)エンヤ(1961年5月17日生まれ)
イメージ 3

アケチ博士;そうあっちこっちに話を振るなよ。只でさえ書き手は文章を簡潔に書けないたちなんだから。これ以上需要の無いネタで連載引っ張る訳にもいかんのだよ。―まあ、エンヤなら、私もすきだけどね。しかし、君の年代だったら「ロード・オブ・ザ・リング」の主題歌あたりからと思ったが。ド初期の「ウォーターマーク」を持ち出すとは、君マジホントに小学生?

ケバヤシ君;同じ事を二度言わすな。ホレ、続きを語れ。

アケチ博士;―ゴホン。エンケ彗星は「おうし座流星群の母彗星」と考えられていて、過去に巨大な一つの彗星が分裂して生じた破片を伴って太陽を公転していると言われている。その破片のうち、巨大なものがツングースカに堕ちてきたらしいんだな。ちなみに、同じ日にキエフ近郊にも隕石が落下しており【注2】、軌道計算するとツングースカの落下天体の推定軌道と近かったと言うデータもある。

ケバヤシ少年;何でそんな大きな隕石なのに、クレーターが出来なかったの?

アケチ博士;空中で爆発したからクレーターがないと言われてきたが、最近では近くにあるチェコ湖がツングースカに落下した物体が作ったクレーターではないかと言う説【注3】もあり、今後の研究が期待されているんだ。

ケバヤシ少年;じゃあ、念の為に聞くけど、木の成長が異常に早くなったってのはどうなの?

アケチ博士;それは確かに事実だが、ちゃんと現地を調査して結論が出ているよ。つまり、周りの木が全てなぎ倒されて日当たりが良くなった事と、燃えた木の灰が肥料になった事や、火災で害虫が減った事などによるもので、放射能云々の影響ではないとされる。ただし、天体の飛行経路沿いの動植物に突然変異が見られると言うデータもあり、こちらも今後の研究を待ちたいところだね。

ちなみにだけど、ツングースカ大爆発に似た現象はいくつもあるんだ。つまり天体によると考えられる爆発があったが、破片すら見つかっていないと言うのがね。近年のものだけでも、'84年4月9日/日本の三陸沖・’93年5月28日/オーストラリア・'94年1月18日/スペイン・'01年4月18日/ヨルダンなどなど…。どれも爆発規模はツングースカと比べて極めて小さいからあまり知られて無いけどね。

ケバヤシ少年;ふーん。さすがだね、アケチ博士。良くそんな事まで知ってるよね。

アケチ博士;ふふふ。博学で知られるこの私だからね。

ケバヤシ少年;いや、そこまで調べるとは、とことん暇なんだなぁと思ってさ。いいかげんバイトでもして家賃を入れないと、そろそろママが大爆発するよ。

アケチ博士;あちゃあ。ママさん、針路を変えてくれないかな。

ケバヤシ少年;UFOも今度ばかりは助けてくれないよ。
                    (↓)ツングースカ大爆発想像図
イメージ 2




【注0】ジュリー=信じられない事に、今時の若い人はジュリーを知らない!!沢田研二は、日本最高のポップ・スターです。私TO的には「憎みきれないろくでなし」がベストに好きですが。「ヤマト2」の主題歌「ヤマトより愛をこめて」は名曲です。(曲と詩はこちら。

【注1】エンケ彗星=周期3.3年で太陽の回りを公転する、現在知られている周期彗星の中で最も短い周期を持つ彗星です。1786年、ハレー彗星の次に周期性が確認されました。一生に一度見れるかどうかのハレー彗星(周期約76年)より、80まで生きれば20何回は見られるので、すこぶるフレンドリーな彗星と言えるでしょう。

【注2】キエフ市近郊に落下した隕石=ツングースカ異変の起きた時刻から約5時間後、ウクライナの首都キエフ近くのKagarlyk村に隕石が落下。こちらは重さ2Kg弱の小さなもので、被害は出なかった様です。

【注3】チェコ湖クレーター説=イタリア・ボローニャ大学の研究者らによって発表された説。'99年から開始された調査により、チェコ湖の断面図はオデッサ隕石クレータ(アメリカ・テキサス州)に類似していて、シベリアでよく見られるサーモカルスト湖とはまったく違っている事が判明。しかも湖中心の底に衝突物体の破片もしくは、衝突により圧縮された物体の存在が明らかになりました。

閉じる コメント(8)

こんにちは〜

毎回毎回、沢山の資料を調べ上げてお疲れ様です〜

資料を読む事は大好きなので、これからも宜しくお願いしますね〜

それではまた〜

2010/1/29(金) 午後 3:22 [ イレイズ ]

顔アイコン

イレイズさん、有難うございます。良かった、需要があって…。

2010/1/29(金) 午後 6:25 TO7002

お見事!
彗星のカケラが落ちてくるなんてことがあるんですね
チェコ湖がクレーターならそれで間違いないでしょう^^

それにしてもうさんくさい集団はこじつけが好きなんですね(^^;
メンバーの科学者とかも『自称』でしょう

2010/1/29(金) 午後 10:03 悟

顔アイコン

りくんちゅさん、人が殆ど住んでいない所で良かったですね〜。
(犠牲者は1人…って言われていましたが、それも誤報だった様です。)

2010/1/30(土) 午前 9:58 TO7002

顔アイコン

ジュリー懐かしいなぁ〜!!by旦那

2010/1/30(土) 午後 5:51 おかっち

顔アイコン

旦那さん、ジュリーは今でもバリバリに頑張ってます!!

2010/1/30(土) 午後 7:54 TO7002

顔アイコン

ツングースカ大爆発は、爆心地の北西?kmに南東から北西に延びる池があるよ?推察すると、南東か、北西から来た証拠(?)と考えられる。北東から来たとか言う目撃者がいるそうだけど、なんか隠ぺい工作っぽいね、、。あれがベガから来たと結論したけど、他にも候補はあるかもしれない。新しい情報を照らし合わせると全部ベガという結論。ところでよく10万トンの、、とか、15万トンの、、とか言われていますが、多くともの数字を言って6.6万トン以下であったなら太陽系外からです。発見されている物の記録が3トン位なので、結局太陽系外からで、星図を見ると、目下ベガの方角からしかないです。(まあ。明るい太陽の向こうからやってきたとも考えられない事もないかもしれないが、)ついでにベガは23.5光年くらいと比較的近く、話題にはならずともほぼ、若しくは絶対に(?)間違えないです。

2011/1/31(月) 午前 11:46 [ ななし ]

顔アイコン

ななしさん、貴重な情報を有難うございます。こと座のベガからはるばる25光年以上も飛んでくるとはご苦労な隕石ですね〜。織姫さんからのプレゼントですかね。

2011/1/31(月) 午後 2:48 TO7002


.
TO7002
TO7002
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

ブログバナー

過去の記事一覧

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事