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【プロローグ】 1995年11月22日早朝。航空自衛隊小松基地に所属する303飛行隊にスクランブルが下命された。 アラート待機中のF-15J戦闘機が轟音と共に滑走路を蹴って舞い上がる。機体番号62-8870、52-8846の 2機であった。 ―アンノウンは既に防空識別圏を越え、領空に達しつつある。― 急角度で成層圏に駆け上るイーグル・ドライバー達は、信じ難いアナウンスを受けていた。 警戒隊は何をやってるんだ?そこまで入り込ませやがって!! しかし、上がったからには命令通りに任務を遂行するのみだ。 領空内のターゲットにインターセプトするのは初めての体験だが。 BADGEシステムの誘導により、最も合理的な経路でアンノウンに急速接近する2機のイーグル。 離陸して数分も待たず、機上レーダにターゲットが補足され、数秒の間もなくそれが目視できた。 「タリホー コピー タリホー(目視できた 繰り返す 目視できた)」 報告すると共に、イーグル・ドライバーの喉から、声にならない声が漏れた。 「何だ、こいつは…」 2人のイーグル・ドライバーのヘルメットに内蔵されたレシーバーに、管制官のくぐもった声が響いた。 「アップルジャック アップルジャック」 アップルジャック…前進して会敵せよ。―アンノウンの撃墜が下命されたのだ。 上空で一瞬でも迷う事は厳に禁じられている。長年の過酷な訓練により、既に世界最強の猛禽類の一部と 化していたイーグル・ドライバー達の指は反射的に動き、FCSに全武装の安全装置解除を指示した。 午前8時38分、62-8870号機からエマージェンシー・コール。 52-8846号機がアンノウンによって撃墜されたとの一報が入間基地の中部航空方面隊司令部に達した。 ほぼ同時か、それ以前に52-8846号機のロストを警戒群から報告されていた司令官は、さほどの動揺も見 せず、対処要領に沿った事後処理を開始した。 この様な事は、航空自衛隊史上今回が初めてと言う訳ではない。手続きは決まっているのだ。 F-15J62-8870号機(↓) F-15J52-8846号機(↓) 撃墜され、スクラップになった52-8846号機(↓) 【防衛庁発表】 11月22日の航空自衛隊機墜落事故について。 当該事故は、小松基地沖G空域におけるACM訓練において僚機より誤発射されたAIM-9Lミサイルが52-8846号機に命中し、墜落したものである。被害機の操縦員は脱出し無事である。 当事者である2名のイーグル・ドライバーは、以後長期に渡って拘束され、「事故」の詳細を徹底的に聴 取された。聴取の記録に当たっては、PCのハードディスクやICレコーダー等の電子的記録手段は一切排除 され、二昔前に使われていた様な黒革張りの記録帳のみが使用された。記録紙は因州和紙の最高級の物が 使われており、ペンのインクも殆ど経年変化をしない特殊なものが使用された。 「事故」に関する全ての聴取が完了し、真相が全て記録されると、革張りの記録帳は防衛庁の最深部に存 在する保管庫と言う名の巨大な金庫の中の、その更に最深部に収納された。その場所にアクセスできる権 限は、自衛隊の最高指揮官である総理大臣にもない。恐らく、日本国と言う国家が存続する限り、このフ ァイルは二度と誰の目にも触れる事は無いだろう。 担当官が保管庫の分厚い合金製ドアを閉めた瞬間、この「事件」に一つの終止符が打たれた。 【需要があれば、不定期連載予定です。】
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なんか。ブラックサンダーバードみたいな感じ。ハリウッドの脚本の一部かと思いました。
結局、日本だろうがアメリカだろうがeuだろうが、国と言う管理者に独裁されているんですよね。
庶民は汗水たらして税金払うだけののんき物としか思われてないんですかねぇ。
つづきが気になります。
2010/3/5(金) 午前 0:31 [ クリリン ]
アメリカとかもっと多そうですよね。こういうこと。
セガのエアロダンシング4ってフライトゲームで、アンノウンをスクランブルして写真撮影しろってミッションがあるんだけど、そのアンノウンっていうのがUFOなのよねw
で、ミッション終了時に写真の評価が行われるんだけど、司令官に「こ、これは……。この事は口外無用だ! いいな!」といわれるw
きっとそう言うことなんだろう。
2010/3/5(金) 午前 2:52 [ リットリオ ]
ギャオスかラドンだったのでは?・・・(古!
2010/3/5(金) 午前 9:55
クリリンさん、うちのO君も続きを読みたいと言っていたので、需要はあるみたいですね。近々、第2話を…。
2010/3/5(金) 午後 0:08
リットリオ さん、その手の写真は実は沢山あったりして。
今度、航空自衛隊の人に聞いてみよう。
2010/3/5(金) 午後 0:09
かっちゃんさん、たぶんキングギドラでしょう。
2010/3/5(金) 午後 0:10
ガメラだったりして。。。by旦那
2010/3/7(日) 午後 3:23
ギャオスかもしれません。
2010/3/8(月) 午後 5:22
はじめまして。
実は当時海上自衛隊にいまして、この事件の墜落海域へ期待の捜索に行きました。
パイロットが既に無事されていましたので、あまり緊迫感はなかったですね。
艦には空自の連絡官も乗り組んでいました。
確かに今思うと、味方の誤発射による撃墜事故とあっさり幕引きを急いだように感じますね。
その後の続報もほとんど聞いていませんし。
2010/10/16(土) 午後 9:20 [ UNK ]
UNKさん、元&現役自衛官の方のコメントをお待ちしておりました!!
実はこれ、事実モチーフにしたSF小説タッチの与太話を連載しようと思って、第一話で挫折したのです。
この様な場合の、現場のエピソードなどをお聞かせ頂ければ、是非参考にさせて頂きます。宜しくお願いします!!
2010/10/16(土) 午後 10:37
失礼しました!
読み返すと誤字脱字ばかりですね。文章もなんかへんですし。
酔っ払って書くものじゃありませんねー。
現場のエピソードと言われても困っちゃいますねー。
自衛隊なんて普段は通常業務と予定の消化とそれに生活そのものが仕事ですから、特に劇的なことなんてありませんよ。
むしろ劇的なことがおこっては困るわけでして。。。
「緊急出港?ふざけんな!オレの休み返せ!」てなもんで。
まあ、不審船の時は、○○が××で、△△してたら□□になってヤバかった、とかそんな感じかな。
2010/10/18(月) 午後 10:25 [ UNK ]
UNKさん、いえいえ、誤字脱字ヘンな文章は私の専売特許ですから。
不審船の話、伏字なしで聞きたいなぁ〜。防衛機密で無理でしょうか。ところで、近々護衛艦「わかば」の話を記事にしようと思っているのですが、何かご存知ございませんでしょうか?
2010/10/19(火) 午後 6:24