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一般的に電池は、18世紀後半に発明されたといわれていますが、バクダッドにあるパルティア遺跡から奇妙な壷が発見され、これは約2000年前のもので電池と同じしくみをしていると考えられています。「バクダット電池」と呼ばれているこの世界最古の電池は、レプリカ作成により約5ボルトの発電ができると実証されたのですが、2000年もの昔、何に使用されていたか、その目的ははっきりしていません。
たまたま覗いたソニーさんのHPにこんな記述があったので、ビックリして思わず記事にしてしまいます。
「バグダッドの電池」は、オーパーツの本なんかには必ず出ている有名物品です。私の子供の頃にも、「世界の
不思議」系の本に良く出ておりました。
(↓)これです。
日本を代表する電機メーカーであるソニーさんのHPに、オーパーツが載ってるなんて!!
―と少々驚いた次第です…。
バグダッドの壷とは?
この壷が発見されたのは、1932年。民家遺構の中から、呪文が書かれた3つの鉢と一緒に出土したそうです。
高さ10cm・直径3cmほどの小さな壷は、アスファルトの詰めもので口を封印されており、中には銅で出来た円
筒形の容器が入っていて、さらにその容器の中心部には鉄製の棒が入っていると言う、奇妙な構造をしておりま
した。発掘当初は、一体何にこの壷を使ったのか、さっぱり判らなかったそうです。
1938年、バグダッドにあるイラク博物館の研究員であったヴィルヘルム・ケーニッヒは、「この壷は古代パルティ
ア人(BC248年〜AD226年)が装飾品に金メッキを施す際に使用した『電池』だ」と主張する論文を発表。
証拠の一つとして、鉄の棒が酸化して腐食していた事が挙げられました。これは、何らかの電解液が壷に入れら
れていた為だと考えたのです。
その説を基に、1978年に西ドイツで開催された展示会でこの壷が「パルティア時代の電池と推定される器具」とし
て展示され、世に出る事になったのです。
実際、バグダッド近辺からは金メッキを施したと思われる装飾品が出土しており、この「電池説」を裏付けました。
しかも、電池メーカー大手のボッシュが、壷のレプリカとバルティア時代でも入手可能な電解液(酢やブドウ果汁
など)を使って行った実験では、微弱ながらも電流が発生する事が証明されたのです
同時に、数時間かけて銀製品に金メッキを施す実験にも成功しました。
そうなると、2000年以上前に電気が利用されていたと言う事になり、科学史が覆されてしまいます。
オカルト・ブームの中では、この壷は古代に高度な科学文明が栄えていた証拠であるとか、宇宙人が電気の使
い方を古代人に教えたとか、そう言う説の物証の一つとして採り上げられる様になりました。
本当に電池なの?
しかし、この壷の存在を、即「高度な科学文明」や「宇宙人の来訪」に結び付けるのは、論理の飛躍と言うモノで
す。何しろ、証拠は「電池」と「金メッキされた装飾品」しないのです。電池に繋ぐ電線すら発見されておりません。
本当にこの壷は「電池」として使われていたのでしょうか。
実は、ケーニッヒの説や、ボッシュの実験には多くの反論が為されているのです。
まず、ボッシュの実験では、壷の口を封印していたアスファルトは除かれ、壷を開放した状態で行われました。
つまり、オリジナルではない状態で実験が行われたのです。
発見された状態(口を密閉した状態)で実験を行うと、化学反応に必要な酸素が遮断され、すぐに電流は止まっ
てしまいました。
また、金メッキされた装飾品についても、電気を使わずとも金メッキする方法はずっと以前から知られており、
この壷が電池である事の証明にはなりません。【注1】
長い年月土中に埋まっていた壷は、当然ながら劣化・損傷しており、水分が浸入し得る状態だったので、中に入
っている鉄の芯が腐食していても何の不思議もありません。鉄芯の腐食の原因に、わざわざ電解液を持ち出す
方が不自然なのです。
―つまり、この壷が「電池」であると考えるには、相当な無理があるのです。
壷の正体!!
では、この壷は一体ナニモノなのでしょうか?
実は、ケーニッヒは考古学の専門家ではなく、本職は画家。その為か、論文の中で壷の年代特定を誤ってしまい
ました。この壷の様式は3〜7世紀のサーサーン朝時代の物で、ケーニッヒが唱えた時代よりもずっと後に造られ
たものだったのです。
同様の壷は、他の遺跡からも多数発掘されており、中にパピルスの繊維が入っている壷が幾つも見つかりまし
た。考古学者は、壷の構造からして、「鉄の芯にパピリスを巻きつけ、それを銅製の容器に入れて更に素焼きの
壷に入れていたもの」と考えました。つまり、「バグダッドの壷」はパピリスの保管容器だったのです。【注2】
これらの壷は、まず例外なく建物の基礎部分に埋められている事から、呪文の様なものを書いたパピリスを入
れて埋めた、つまり、魔よけや招福の壷ととして使われていたのではないかと考えられています。鉄の芯や銅
の容器が使われたのも、ソポタミアの人々が「金属には魔力がある」と考えていたからだと思われます。【注3】
つまり、「バグダットの壷」は、古代に栄えた高度な科学技術の賜物でも、宇宙人からの贈り物でもな
く、古代バビロニア人の信仰(迷信)の産物だったのです。
「伝説」と正反対の結論が出ると言うのは、オーパーツ・ネタにありがちな事ですね。
―と言う訳で、天下のソニーさんがそんな事知らない訳でもないでしょうに…と言うオチでした。
しかし、HPに、(私が好きそうな)怪しげなオーパーツを載せるとは…ソニーさんの社内で「超能力の研究」が
行われていたと言うのは有名な話ですが、やっぱりこの手の話が好きな社風なのかな…?
【注1】当時の金メッキは、水銀を混ぜて行なう無電解の「アマルガム法」などが使われていた。
【注2】同様に、壷をパピルスの保管容器として使う事例は、ヨルダンやイスラエルなどでも多く見られる。
【注3】考古学者エメリッヒ・ペッツォリの説。
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『超常現象』をクリックしたいのですが…携帯からは無効でしたよね〜
新しいパソコンを明日購入予定なので、明日以降にポチしますね〜
2010/5/16(日) 午後 11:27 [ イレイズ ]
ちょっとドキドキしながら読んでたんですがなるほどねぇ〜!!by旦那
2010/5/17(月) 午後 11:00
旦那さん、古代に電池があったとしたら、やっぱり単1とか単2とかって規格があったのでしょうか?
2010/5/18(火) 午前 0:14
なるほどー
単に迷信で作った魔除けが実は知識があれば電池として使えると言う事ですね?
それはそれですごい
ぽちっとな
2010/5/18(火) 午後 3:59 [ ま〜くん♪ ]
まーくんさん、日本でも、土器の壷に銅鐸と銅剣を突っ込んでみかんの汁でも入れれば電池が出来上がりそうな気がします。
―誰か実験してくれないかな?
2010/5/18(火) 午後 7:44
なるほど〜そういうことだったのか〜。
古代科学文明や宇宙人説はともかく、ただのパピリス入れだったとは。
また一つ夢が壊れたw
2010/5/18(火) 午後 8:45 [ リットリオ ]
リットリオさん、日本で言えば「御札の入れ物」って感じだったのでしょうか。
2010/5/19(水) 午前 10:37
へぇ〜!
1分前までずっと電池だと信じてました(^^;
あっ ちなみに電池を発明したのはボルタですが乾電池を発明したのは日本人の屋井先蔵だってこと知ってました?
2010/5/19(水) 午後 1:25
日本のエジソンって呼ばれてる人ですね!!
2010/5/19(水) 午後 5:14