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久々に「心霊写真」ネタをやったので、ついでに何故「心霊写真」が広く世間に広まったのかを調べみました。
「心霊写真」がホンモノか見間違いか捏造か、一枚一枚検証していく訳にもいかないので、「心霊写真」の歴史を
辿れば、おのずとその本質も見えてくるのではないかと思います。
そんなもの見えてこようが来まいが、どっちでもいいっちゃいい事なのですが。
先の記事の通り、明治時代には日本にも「幽霊写真」が登場していたのですが、先行する欧米では、既にその
頃、「プロの心霊写真家」とでも呼べるような写真技師が数多く存在していたそうです。
当時の「心霊写真」は、カメラの進歩に伴った特殊技術開発を繰り返した上の技術的結晶であり、欧米の心霊写
真家達は、開発した技術を持ち寄っては研究を重ね、さらに新しい技法を開発していたのです。
これは、別にインチキ写真で一儲けしようと考えていた訳ではなく(そういう人も大勢いましたが)、家族や知人と
の死別に嘆き悲しむ人々の需要に応える為だったのです。
19世紀の欧米では、心霊写真は商業化しており、心霊写真家に故人の「心霊写真」を造って貰う事は、葬儀屋
に予約を入れるのと同じ様に、慣習的な行為となっていたそうです。造られた「心霊写真」は故人と親しい者が購
入し、知人や親族の間で回覧されていたそうです。
道理で、昔の外国の「心霊写真」には、やたらとはっきり霊が写っているモノが多い訳です。
薄ぼんやりと写ってるのなら、それが故人かどうか判りませんからね…。
こうやって、堂々と霊が写っているのは、それが望まれたからで、当時の「特撮職人」が腕を振るった「作品」だったからなんですね〜。
さて、日本にも1909(明治42)年に作家の羽化仙史(渋江保)によって海外の心霊写真研究が紹介されました。
すると、日本でも「心霊写真職人」が増えた様で、数々の「心霊写真」が造られたそうです。
しかし、日本においては欧米ほどあからさまではなく、推測するに写真館の主人がこっそり作った「心霊写真」を
「こんな写真が撮れました」などと言って、客に売っていたのではないかと。
買い手の方は、写った霊を亡くなった身内や知人などと思い、大切にしていた様です。
つまり、お菊人形じゃないけど、故人の魂が人形や遺品に宿ると言う考えの延長線上に「心霊写真」は位置して
いたのだと思います。つまり、この頃の「心霊写真」とは今と違って忌み嫌われるものでも、持っていると祟られる
ものでもなく、死者と生者を繋ぐ心の架け橋だったのです。
そんな傾向は戦前まで続いていた様ですが、戦後の復興期を経てようやく国民生活も落ち着いた頃、一般庶民
にもカメラが普及し、フィルムの消費量が増え始めるのと同時に、「霊が写っている」と騒がれる写真が数多く現
れる事になりました。
それを一気に世間に広めたのは、やはり1970年代のオカルト・ブームです。誰でも手軽に撮影できるバカチョン
カメラの普及が後押ししたのは間違いないでしょう。
TVや雑誌で幾度も「心霊写真特集」が組まれて人気を博すると、自称心霊写真鑑定家や自称霊媒師などがメデ
ィアに登場し始め、明らかな撮影ミスや岩や草木がそう見えるだけと判断できる写真にも「これは、浮遊霊です」
とか「これは、背後霊です」とか、「お墨付き」の大安売りを始めます。
この「心霊写真ブーム」を牽引したのが女性週刊誌で、夏場になると殆んどの週刊誌が「心霊写真特集」を組ん
でいました。ブームの中、「心霊写真」は自称霊媒師なんかの手によって、「持っていると祟られる」とか「悪霊が
取り憑いている」「自殺者の怨念がおんねん」とかナントカ、おどろおどろしい怪談の一部に組み込まれていきま
す。そして、本来「心霊写真」が持っていた「遺族向け精神的サービス」の側面は完全に喪失してしまいました。
しかもここで大変興味深いのは、その様な雑誌媒体に載る「心霊写真」の多くは、「修正職人」と呼ばれる
プロ達によって造られたものだったと言う事実です。
新聞や雑誌のざら紙部分に写真を入れるとモアレ(変な模様が出る事)が生じたり不鮮明になる場合が多い為、
印刷した後に見やすくなる様に墨やホワイトで写真を修整する専門家―それが修正職人です。
初期の「心霊写真」がプロ達の手によって造りだされていたのと同じ事が、現代日本でも行われていたのです。
増える「心霊写真」の需要を満たす為、出版社は修正職人を使って「心霊写真」を量産していたのですね…。
しかし、80年代に某有名女性週刊誌の心霊写真捏造が発覚し、編集長やデスクが処分されるに及び、ブームは
一気に下火になり、「心霊写真」がメディアを賑わす事は少なくなっていきました。
この様に、「見るからに二重露光」系のモノが多かった。
それぞれに「怨念を持った女性の霊」とか「この世に強い
未練を…」とか、もっともらしいキャプションが付きます。
デジカメやカメラ付き携帯電話が普及しだすと、撮影される写真の数が飛躍的に増大しますが、それと正比例し
て「心霊写真」の数が増えたかと言うとそうでもありません。むしろ、数が減ったとさえ言えます。これは、カメラの
ハイテク化で様々な「心霊写真」の要因(多重露光とかレンズ・ゴーストとか)が発生しにくくなった為だと思われ
ます。その代わり出てきたのが、画像加工ソフトを使用した偽造モノ。当ブログでも、度々そんな画像を載せてヒ
ンシュクと失笑を買っておりますが、フリーソフトをど素人が使って…と言ったレベルでも、そこそこの「心霊写
真」が至極簡単に造れてしまうのです。よって、ここ最近では、余程バックボーンの情報がしっかりしていない限
り、生半可な「心霊写真」では、誰も鼻も引っ掛けない世知辛い世の中になってしまいました。(これは「UFO写
真」にも言える事ですが。)
(↓)そこそこの「心霊写真」(TO作)
そこで、新たな分野として「心霊動画」が一頃流行りましたが、「有名ネタ」がことごとくウケ狙いの創作であった
り、単に海外のCMの一場面だったりと、ネタばれをしてしまった為に、ここの所はあまり元気がない様です。
(当ブログでも以前は良く採り上げましたが、ここのところはめっきり面白い「心霊動画」が減ってしまって…。)
とは言え、「心霊写真」は根強い人気を誇り、最近になってまたメディアに採り上げられる機会が増えて来ている
様です。同時に「心霊写真を無料鑑定!!格安で除霊します!!」とか「アナタの持っている心霊写真が全ての不幸の
根源かも!!お早めに御祓いを!!!」などと言う妖しいご商売のサイトが雨後の筍の様にインターネット上に生えて来
ております。
(大きなお世話かも知れませんが、「心霊写真」を撮ってしまって困ったら、まずはプロのカメラマンとか、ちゃんと
した写真屋さんに見てもらうのが一番です。すぐにその「正体」を、見極めてくれますから。)
私は決して一枚一枚の「心霊写真」を否定するつもりはありませんが、この様に「心霊写真」と言う概念が日本に
定着した経緯を見てみると、全部が全部「霊が写った」と信じる気にはなれないのも事実ではあります。
しかし、私なんかも、中岡俊哉の「恐怖の心霊写真集」をクラス中で回し読みしたクチです。
子供心に、アレは怖かった…。
(参考)中年社会学「#111心霊写真」 ASIOS公式ブログ Wikipedia
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技術の進歩はいろんな物を生み出しますね〜!!by旦那
2010/6/13(日) 午前 0:29
旦那さん、余計なモノまで生み出している様です。
2010/6/13(日) 午前 9:31
とぅーさん所のパールさんはなんだったんですかねぇ。
とぅーさんの自作ですか?
まさかねん
2010/6/13(日) 午前 10:33 [ クリリン ]
クリリンさん、あれは一切手を加えてなかったです。
成長する心霊写真なんて、私のテクでは造れません。(造ってみたいけど。)
2010/6/13(日) 午後 2:11
そういえばあのパールさんどうしてらっしゃるでしょう?
ああゆうのと多重露光がおんなじ『心霊写真』なのはなんか悔しいですね(^^;
2010/6/13(日) 午後 6:05
悟さん、パールさんのお部屋は最近開けてないです。怖いので。
しかし、真贋取り混ぜて色んなのがあるのが心霊写真の醍醐味です!!
2010/6/13(日) 午後 7:19
そうそう、この前の↓コメに書いた僕の幼少の写真もこんな感じの二重露出っぽいです
2010/6/22(火) 午前 11:46 [ ま〜くん♪ ]
まーくんさん、昔は二重露出で大事な記念写真をパーにした事が良くありました。
2010/6/24(木) 午前 0:39