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お岩稲荷の事は随分前に記事にした様な気がするのですが、何処を探しても見つかりません。ただの
気のせいか、健忘症か。
読んだ憶えのある方はいらっしゃいますでしょうか?
まあ、そんな事はいいとして、念願のお岩稲荷に行って参りました!!
お参りしたいしたいと思いつつだったのですが、やっとその機会に恵まれた次第です。
梅雨の晴れ間のじめじめとしたある日。
丸の内線の「四谷三丁目」を出て、喧騒の甲州街道からちょっと入った住宅街を歩くと、赤いのぼりがは
ためくのが見えてきます。
のぼりの奥には、こじんまりとしたお社が…。お岩稲荷です。
平日の昼間、他に人はおらず、私一人でゆっくりとお参りします。
木漏れ陽が優しく、やんわりとそよ風が頬を撫で、じんわりと滲んだ汗が引いていきます。
お岩さんは四代目鶴屋南北、いわゆる大南北の歌舞伎狂言『東海道四谷怪談』で一躍怪談界の女役ス
タアに駆け上りました。
当時から『四谷怪談』の興行では事故怪我人が絶えず、いつしかお岩さんは祟り神としても有名になり
ました。四谷怪談を上演する折には、お岩稲荷に参詣する事が慣わしとなり、怠ると事故・病気に見舞
われるとされております。
昭和41(1966)年11月に、四谷怪談を得意とした講談師一龍斎貞山が脳卒中で急死した時には、お岩
稲荷へのお参りを怠ったからだと言われました。
しかし、境内にはそんなおどろおどろしい空気は漂ってはおりません。
お岩さんは実在の人物でありますが、実は南北の描くような怨霊譚の主人公ではなかったのです。
お岩さんの父、田宮又左衛門は家康の入府に従って江戸に移った御家人で、お岩さんは婿養子となっ
た伊右衛門と仲睦ましい夫婦だったそうです。田宮家は石高16石足らずの貧しい御家人だったそうです
が、お岩さんは奉公に出て苦しい家計を支え、家の敷地内に田宮神社を勧請したところ生活が上向き、
それが評判を呼んで地元住民の信仰を集めたそうです。
お岩稲荷の正式な名は於岩稲荷田宮神社と言いますが、現在の宮司さんも田宮家の方。
つまり、お岩さんの子孫です。
お岩稲荷の歴史を見ると…
○寛政13(1636)年 田宮岩(お岩さん)没。お岩様が信仰していた屋敷社が「お岩稲荷」と呼ばれるようになり、崇敬者を集めた
○享保2(1717)年「お岩稲荷」勧請。「於岩稲荷」となる
○文政8(1825)年 「東海道四谷怪談」初上演
○1870年頃 「於岩稲荷田宮神社」と改称
(境内においてあったコピーの抜粋)
これを見ると、南北が「東海道四谷怪談」を書いたのはお岩さんが亡くなってから200年近くも後になって
からと言う事が判ります。
没して後200年を経ても、お岩さんは良妻の見本として江戸中の人気を集めており、お岩稲荷は家内安
全・無病息災・商売繁盛・開運・厄除けの神様として深く信仰されておりました。
稀代のヒットメーカー鶴屋南北が、このお岩人気に目をつけない訳はありません。お岩の名を借りれば
大当たり間違いなし。しかし善人のお岩さんでは話立てが面白くない。
そこで…と創作されたのが、怨霊としてのお岩さんだったのです。
南北が元ネタにしたと思われるのが、『四谷雑談集』(享保12年)に書かれていたお岩さんの話です。こ
ちらのお岩さんは、亭主に裏切られ離縁され放り出された後、関係者に不幸が続き、家が絶えたと言う
ストーリーになっております。ただこれは、実際にあった、田宮家の女性が失踪した事件を怪談仕立てに
した創作で、恐らくはお岩さんの評判をやっかんだ者が書いたのでしょう。
南北はそれに、当時江戸で話題になっていた「戸板に打ち付けられて神田川に浮かんだ不倫死体」や、
「主人殺しで処刑された者」の事件を話に織り交ぜていき、「東海道四谷怪談」を書き上げました。 お岩稲荷は甲州街道沿いにあるのに「東海道」とつけたのは、まずこれはフィクションであるとの宣言で
あり、同時に人気を博していた広重の「東海道五十三次」にあやかった為とも言われております。
寛政から始まった幽霊物の読み物が最盛期を迎えていた時代、南北の思惑通り、芝居は大ヒットし、ロ
ングラン公演が続き、余りの人気ぶりには幕府も当惑した程でした。
その後、お岩稲荷には歌舞伎の出演者らが参拝していたのが、いつしか上演前に参拝しないと役者が
病気になる、事故に遭うなどと言われだし、実際に事故も起きていた事から、「お岩さんの祟り」が定着し
ていきました。しかし、明るい照明設備もなかった江戸時代のこと。ネタが怪談だけに、灯りはますます
暗くされ、天井からの吊り物など仕掛けも大掛かりになる。事故が起きやすくなるのは当然と言えば当
然でしょう。
お岩さんの家系は、これが結構な美人ぞろいだった様で、境内に展示された資料には、
こんな写真が。
お岩さんも美人の良妻賢母だった事は疑いないでしょう。
お願いすれば、お岩さんの木像を拝ませて頂けるとの話だったのですが、生憎どなたもいらっしゃらず、
ちょっと失礼して、中を覗かせてもらいました。
お賽銭箱の脇にはお岩稲荷の云われをまとめたコピー等が置かれ、親切で家庭的な雰囲気です。
私も、家内安全を祈願して、お賽銭箱に入れさせて頂きました。
おみくじを引くと、大吉!!
気分良くお岩稲荷を後にする私と入れ違いに、うら若く綺麗なお嬢さんが一人で鳥居をくぐってきました。
丁寧に拍手を打つ音を背に、もしかしたら、お岩さん…?
と思わずにいられないTOでした。
(なお、お岩稲荷を「心霊スポット」扱いするのに何となく抵抗があったので、「番外編」とさせて頂きました。)
(←)クリックしなくても、別に祟られません。
【次回予告】続いて、超有名なあの場所に向かうTO!!怖がる人は怖がる様な場所を1日に2箇所も回って大丈夫なのか!?―大丈夫でしょう。たぶん。
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わ〜田宮家って才色兼備なのですね!!
これは、私も行ってご祈願しなくては。。。。
2010/6/24(木) 午後 7:22
ゆうきさん、もう十分美人では?
2010/6/24(木) 午後 7:37
ホントのお岩さんって全然知りませんでした(^^;
そんな歴史があったとは・・・
なんか『怪談の象徴=お岩さん』みたいになってますけどそれって失礼ですね
2010/6/24(木) 午後 8:24
悟さん、お岩さんも草葉の陰で苦笑いかも。
伊右衛門さんが、俺こんな酷い事してねえよ!!と言ってる横で、まあまあお前。いいじゃぁありませんか。世間の人が楽しんでらっしゃるんだから…とか言いながら。
2010/6/25(金) 午前 0:33
なるほどぉ、そんな逸話があったんですかぁ。
しかし怨霊でもないのに、怨霊にされれば、そりゃ怒って怨霊にもなりますよw
2010/6/25(金) 午前 3:02 [ リットリオ ]
TOさん、わ!ありがとうございます(*^_^*)
一応そういう事にしておいてくださいね。
2010/6/25(金) 午前 9:19
リットリオさん、お岩さんも有名になって意外に喜んでるかも。
2010/6/25(金) 午前 9:47
ゆうきさん、そういう事にしておきます。
2010/6/25(金) 午前 9:48
お岩さんのご子孫に会ってみたいですねぇ。
実在のお岩さんは夫婦中がよかったと言う話しはよく聞きますが、家計を支えるために奉公に出てたとは知りませんでした。
うちも貧乏なんでベランダにミニ神社でも建ててみようかな。
時々思うのですが、昨今の女詐欺師たちの話しをごちゃ混ぜにして1話書いたらけっこう売れるんじゃないかなと思うのですが、とぅーさんやかっちゃんさん辺りいかがでしゅか?
2010/6/25(金) 午前 10:24 [ クリリン ]
クリリンさん、女詐欺師ネタ、面白そうですね〜。「ハンカチーフ・スランドラー」とか言うタイトルで。
2010/6/25(金) 午前 11:35
心霊体験コンビニ本最新刊にもお岩さんネタがありました。( ̄◇ ̄)
そちらには年代にかかわる表記はなかったような。。。←資料不足で祟られる?笑
スランドラーってなんっすか??(・▽・)??
2010/6/25(金) 午後 2:28
昔聞いた話なので間違ってるかもしれませんが、ハンカチーフ・スランドラーって、女詐欺師のお色気手口があるとか。スランドラーじゃなかったかな?良く憶えてません。ごめんなさい…。
2010/6/25(金) 午後 7:18
美人ですね〜鼻の下が伸びちまってます。by旦那
2010/6/25(金) 午後 10:11
そうなんですかぁ?
知らなかった。良妻の見本のような人だったのですね
田宮といえば次郎ですが、縁はあるのかなぁー?
2010/6/26(土) 午後 3:57 [ ま〜くん♪ ]
まーくんさん、私にとって「静岡」「田宮」とくれば、田宮模型なのですが、縁はあるんでしょうか?
2010/6/26(土) 午後 9:16
はじめまして いつも楽しく拝見しております
過去の記事で申し訳ないのですが 一応伝えときたくて書き込みました
かなり前の出来事です、お岩神社に肝試しに車5人で行ったのですが
私と運転手の友人は車から出ませんでした
残る3人は信じておらず柵に登ったりして覗き込んでいました
その3人ですが1人は行方不明、1人は事故死、1人はリンチ殺害されてしまいました
殺害された友人は怖いのが全く苦手で普段は絶対車から出ないのですが
なんでだろう?と思った記憶があります
逆に自分は大好きで必ず出ていくタイプなのですが、この日に限りなぜか 車から出ませんでした
殺害された友人の顔を見たらお岩さんのように右側が腫れてしまっていました
運転手の友人も同じ事を思っていたらしく かなりショックだったのを思い出します
2013/11/11(月) 午後 7:28 [ へこみん ]
へこみんさん、はじめまして!!過去記事へのコメントは大変嬉しい事です!!
いやしかし…触らぬ神に祟りなしですか…。貴重な体験談を有難うございます。「コメ怖」に載せさせて頂きます。
2013/11/14(木) 午後 7:03