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いよいよ「節電の夏」が近づき、「今日からスーパークールビズ解禁!!」なんてニュースも流れています。
去年の様な酷暑にならない事を祈るばかりですが、暑くなると喉が渇き、喉が渇くと飲みたくなるもの…。
そう、それがコカコーラです。(時事ネタから無理に引っ張った感がありますが。)
(←) 「スカッとさわやかコカコーラ。」
―と言うキャッチコピーを知ってるあなたは昭和人。
普段滅多に清涼飲料水の類を飲まない私でも、ハン
バーガーを食べるときだけはコーラなしでは居られま
せん。
世界中に普及し、マクドナルドと共に「アメリカ資本主義の尖兵」みたく言われるコカコーラ。
それだけに、昔から数々の都市伝説(フォークロア)に彩られております。
それらのフォークロアは、コカコーラの愛称・コークをひっかけて、「コークロア」と呼ばれます。
そんな「コークロア」のうち、有名なのをいくつか見ていきます。
コークロア1.「〇〇が溶ける」
私の小学生時代には、「コーラを飲むと歯が溶ける」と言われていました。実際、保健室の前にコーラに漬け
た歯が展示され、数週間もするとボロボロになっていく様を見せ付けられたものです。保健の先生は「ほら、歯が
溶けたでしょ?コーラなんて飲んだら絶対駄目よ」と週間金曜日みたいな事を言ってましたが、耳を貸す生徒は
少なく、じゃんじゃんコーラを飲んでいました。
何故なら、当時コカコーラの王冠の裏にスーパーカーのイラストが描いてあって、皆でそれを集めまくっていた
からです。
沢山持ってたのに、どこにいってしまったんだろう?
「歯が溶ける」原因として、コカコーラに酸味料として配合されているリン酸が挙げられていました。
リン酸は国連分類クラス8の腐食性物質+歯の成分であるカルシウムは酸に溶けやすい=コカコーラを飲むと
歯が溶ける …と言う公式で成り立っているハナシのようです。
ところが、コカコーラに含まれているリン酸は一定基準以下に薄められており、抜けた歯など「死んだ骨」を何週
間も浸して置かない限り、すぐさま骨が溶けると言う事はありません。(そりゃ、どんなに薄い酸だって2週間も3
週間も浸しとけば歯だって溶けますよね…。)
もちろん、リン酸だって歯に良い訳ではなく、摂取しなければしないほうが良いのでしょうが、その根拠として「歯
が溶けるから」と言うのはただの与太話だったんですね〜。保健の先生も都市伝説に担がれていた訳です。
似た様なものとして「コカコーラ原液のタンクに落ちた人が跡形も無く溶けてしまった」 「原液を積んだタ
ンクローリーが横転事故を起こし、漏れた原液でアスファルトが溶けた」とか言うのがありますが、これも
高濃度のリン酸は危険と言うイメージから出たハナシでしょう。大体、そんな強力な液体なら、落ちた人が溶ける
云々以前に原液タンクが溶けてるでしょうに…。
コークロア2.「サンタの赤い服は、コカコーラの広告が元祖」
と言うのを聞いた事がある方は多いはず。本来、サンタクロースは緑の服を着ていたのですが、1931年にコカコ
ーラが出した宣伝看板に赤白のサンタが描かれ、それが世界中に広まって「サンタの服は赤」となったそうです。
確かにサンタさんの衣装は赤と白を基調にしており、これはコカコーラのイメージカラーと一致します。
しかし、ホントにそうなのか調べてみると…。
現在に通じる「赤い服のサンタさん」像を最初に造ったのは、私が調べた限りでは、どうやらアメリカの風刺画家
トーマス・ナスト(Thomas Nast)の様です。ナストは1860年代から太っちょで白ひげニコニコ顔のサンタクロース
のイラストを描き始め、そのイメージが人々に浸透していきました。最初はモノクロのイラストで、服の色は赤と
決まっていた訳ではないのですが、1890年に出版されたナストの画集で初めてイラストがカラー化された際、服
は赤く着色され、以降のサンタさんのイメージが完成したのです。サンタクロースの元ネタはキリスト教の聖人、
聖ニコラウス司教であるのはご存知の通りですが、司教の服は赤と相場が決まっております。その辺から、ナス
トは服を赤く着色したのでしょう。
(←)マストの画集の表紙を飾った「赤い服のサンタさん」。
1914(大正3)年頃には日本でもほぼ現在と同じ姿のサンタさんが数多く描かれるようになったそうです。
(←)『子供之友』1914年12月号のサンタさん。
つまり、コカコーラの宣伝に赤い服のサンタさんが登場する17年も前に、日本ですら赤い服のサンタさん像が
定着していたのです。
1931年、コカコーラ社はイラストレーターのハッドン・サンドブロム(Haddon Sundoblom)に、より人間臭いサンタ
クロースを描くように依頼しました。それを受けたサンドブロムは、ほっぺが紅く、笑いじわのある、陽気なサンタ
像を創り上げました。それまでのサンタさんは聖人ではあるものの、どこかとっつきにくく、文字通り雲の上の存
在でした。しかし、サンドブロムの描くサンタさんは、少しばかりおっちょこちょいで、多少の欠点もあり、親しみや
すく温かみのある身近な存在だったのです。
(←)サンドブロムが最初に描いたサンタさん。
生き生きしてます。
サンドブロムは、友人をモデルにこのサンタさんを描きました。友人の愛嬌のある陽気なしわくちゃ顔が、サンタさ
んのイメージにぴったりだったからです。しかし、その友人は亡くなり、その後サンドブロムは自分自身をモデル
にサンタを描いたと言われています。
サンドブロムのサンタさんは人気を博し、サンタさんの左手から指輪が消えた時には「サンタさんの奥さんに何か
あったの?」と問い合わせが殺到するほどでした。
―と言う訳で、「サンタクロースが赤い服を着ているのは、コカコーラの広告が元祖」と言うのは間違いです。
それは主客転倒なハナシで、サンタさんの服装がコカコーラのイメージカラーに合致していたから、キャラクター
として採用したと言う事でしょう。しかし!!
「明るく陽気で親しみやすいサンタさんはコカコーラの広告が元祖」と言って良いようです。
コークロア3.「原液の秘密」
「コカコーラ社内でも、原液のレシビを知る人は常に2人しかいない。この2人は同じ飛行機に乗るのを
禁じられている。2人同時に死ぬと、レシピが永遠に失われるからである。1人が亡くなると、もう1人が
選んだ後任者にレシピが伝えられる…」
これが最も有名な「コークロア」でしょう。コカコーラ原液の製法は極秘であることは事実であり、有名な話です。
原液のレシピを知るのは社長や重役とは限らず、その素性すら秘匿されていると言います。
「スーツケースを手錠で腕に括りつけた謎の男がコカコーラの工場を出入りするのを見た」と言う話も従
業員の間で多く聞かれ、その男がレシピを知るミスターXの1人ではないかと囁かれています。
さて、これはどうでしょう。情報ガードが堅いコカコーラ社ですから、はっきりした事はわかりませんが、ものの本
によると、「レシピを記した文書はジョージア州のトラスト社の貸金庫に保管されており、その貸金庫は重役会議
で許可が下りなければ開ける事が出来ない」とされております。
とすると、「レシピを知ってるのは2人だけ」と言うのはガゼになるのですが、何故こんなハナシが広まったの
か、調べてみました。
コカコーラの生みの親である、アトランタの薬剤師ジョン・スタイス
ペンパートン(左の写真の人)から紆余曲折を経てコカコーラの製
造権を手に入れたエイサ・キャンドラーは、ペンパートンのパートナ
ーだったフランク・ロビンソンらと共にコカコーラの製法を改良し、コ
カコーラ社を起ち上げました。キャンドラーはコカコーラの製法の
秘密を守る為に、レシピを知るものは2人に限る事を規則としまし
た。最初の2人はもちろんキャンドラーとロビンソンです。原液は
鍵のかかった部屋で作られ、原材料が届くとすかさずラベルを剥
ぎ、請求書などから他の社員に材料がばれる事をおそれて郵便物の開封から経理処理まで全て2人でやるほど
の徹底ぶりだったそうです。
ではないでしょうか。
(←)エイサ・キャンドラー。
原液についてもう一つ。
「コカコーラの原液はアトランタの本社工場で製造され、世界中に輸出され、現地の瓶詰め工場(ボトラ
ー)で炭酸水で薄められて出荷される」と言われ、ずっと私も「そうなんだ、へぇ」と思っておりましたが、何とこ
れも「コークロア」でした!!
驚く事に、日本コカコーラ守山工場は、原液を製造しているのです!!
(日本コカコーラHPより)
…知らなかった。
現在でもコカコーラ原液のレシピが公表されてないのは事実ですが、分析技術が発達した今、コカコーラの成
分は公然の秘密となっている様です。ペプシコ社もコカコーラの成分を完全に把握しているが、同じ味を作って
も意味が無いので黙殺しているとか。それでもなお原液の秘密にこだわるのは、それがコカコーラ社
の魂であり、シンボルであるからなのです。たぶん。
つまりは企業文化って奴なんですね〜。きっと。
1920(大正9)年9月1日、日本で初めてコカコーラが販売されました。ところが飲んだ人からは「薬臭い」と言わ
れ、全く売れずに間もなく販売中止になったそうです。日本にコカコーラが普及し始めたのは第二次世界大戦後
の事でした。進駐してきた米兵がさも美味そうに飲み乾すコーラに日本人は憧れ、1961(昭和36)年の貿易自由
化で一般の日本人もコーラを買う事が出来るようになって爆発的ヒットとなりました。1949(昭和24)年10月15日
に、来日した大リーグのサンフランシスコが巨人との試合をした際、戦後初めて日本でコカコーラが販売された
とも言います。
そう言えば昔私のお袋が「若い頃、初めてコーラを飲んだ時、薬臭くて馴染めなかった」と言っていたのを思い出
しました。
まだまだコカコーラには書きたい事が山ほどありますが、あまり需要があるとも思えないし、そもそも当ブログは
幽霊とかUFOとかが本分なので、これ位にしておきます。
なんか、コカコーラ寄りの記事になってしまいましたが、一銭も貰っていません。
(くれると言うなら遠慮しませんが。)
(←)昭和40年発売の缶コーラ。穴を開けて飲むスタイルに無茶苦茶郷愁
を感じますが、噴かなかったのでしょうか?
ともあれ、今年の夏がどんなに暑くても、コカコーラの飲みすぎには気をつけましょう。
あの手の清涼飲料水は、糖分が多いですから。
『大秘密 嘘・都市伝説・憶測の真相あばきます』(ウィリアム・パウンドストーン著/ハヤカワ文庫)
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よく飲みました♪ CMのコップもウチにありましたよ☆
飲み過ぎると子供が出来なくなるとかも聞きました。
あと、煮詰めて炭酸を飛ばすと砂糖醤油になるとか。。
実験しましたぜ↑。。飲んだらまずかった。。(笑
そのうちに段々とペプシに移行し、ドクターペッパーにハマり、
大人になってから炭酸は苦手になっちゃいました。。(;´▽`)ノ
2011/6/1(水) 午後 10:13
かっちゃんさん、私も年をとるにつれ炭酸飲料は苦手になってきましたが、何故かビールは大丈夫。ビールのレシピに何か重大な秘密があるのか!?
2011/6/1(水) 午後 10:34
演劇をやってる人間は喉に良くないから炭酸飲料は禁止なんですけどね
つい飲んじゃいます
コカ・コーラの『コカ』はコカインのことなんですよね
まだコカインの中毒性が知られてなかった時代、コカインは薬でしたから
今は代わりにカフェインを使ってるんですね
『骨が溶ける』ってガセを聞いたことはあるんですけどそれも『歯が溶ける』の派生系でしょうか?
それが学校で言われてたっていうとこに現代っ子は衝撃です
コカ・コーラ勤務のモンスターペアレントなんていようものなら・・・
2011/6/1(水) 午後 11:07
コナンドイルの時代はコカイン(知っての通り覚醒剤)が安定剤として薬であった。
(シャーロックホームズも愛用?)
だからドイルの後期のおかしな言動もそれが原因かな。
コカコーラはコカの木の成分を利用したものでもちろんその中に前述に書かれたようにコカインも含まれていたらしい。
だから初期は薬局で売られたりした。が、やがて覚醒剤として禁止成分となってしまったのでコカインを抜いている。
実はこれもコークロア?
2011/6/2(木) 午前 0:28 [ ふとどき者 ]
炭酸系の飲料水や酢を毎日多量に飲むと酸蝕歯という病気にかかるそうなのであながちコーラを飲むと歯が解けるというのも間違ってはいませんよ。
2011/11/10(木) 午前 6:32 [ ジャスティス ]
ジャスティスさん、何でも度が過ぎると良くないと。
コーラもほどほどに飲みましょう。
2011/11/16(水) 午後 6:57
確か、ケンタッキーの唐揚げ粉もそのレシピは厳重管理なんでしたっけ?
2013/8/18(日) 午前 2:37 [ せめて志くらいは志士でありたい ]
せめて志くらいは志士でありたいさん、ケンタのレシピも門外不出ですが、ネット上とかでたまに流出したりしてますね〜。やっぱり、あの味は定期的に食べたくなりますもんね。
ハヤカワ文庫の『大秘密』(ウィリアム・パウンドストーン)で、ケンタ・スパイスのレシピを究明してますので、是非ご一読を!!
2013/8/21(水) 午前 11:33