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北アルプス・立山山麓に伝わる民話です。 立山の麓に、亡くなった者に会えるという宿がありました。 金沢城下に青山武左衛門と言う侍がおりました。 妻いとが病気で他界し、その面影を求めて亡者宿を訪ねました。 宿には同じく亡き人を慕う人々が集まっていました。 亡者宿の主は、「明朝、宿の者に案内させます。そこにお前様のお会いになりたい仏さんがお待ちです。 縁のある方にしか、姿は見えません。…それから、決して亡者にお声を掛けぬように」と言いました。 翌朝、案内のものに従い、人々は宿を出ました。 まだ夜も明けきらず、霧が立ち込めています。 ふと、杉木立の中にいとの姿が浮かび出ました。 いとは懐かしげに武左衛門を見つめていましたが、手招きをし、何かを言いたそうな素振りです。 「何か」と問おうとしましたが、宿の主の話を思い出し、思いとどまりました。 すると、いとの姿は煙のように消えてしまいました。 宿に戻ると、主は「青山さま、あなたは無言でございましたでしょう」と言いました。 「ほう、何故判る」 「昨日、この宿にお着きなられる前に、あなたの右肩に物の怪が着いておりましたから。」 それから、武左衛門は修證義を唱え、仏法僧の三宝を敬う事を誓いました。 もし、物の怪が化けた亡者に一言でもかけていたら、武左衛門は落命していた筈です。 明治の初め、この亡者宿で偽の女幽霊を仕立てて銭を取ったものがいたそうです。 霊場の験が失われた為に芝居を仕組んだと白状したそうです。 「アルプス妖怪秘録」より アメリカの「幽霊ホテル」の話から、子供の頃読んだものを思い出したので、書いて見ました。
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亡くなった方にひと目会いたいという方の思いを騙して銭をとるとはけしからんですね。by旦那
2008/5/7(水) 午後 4:02
コメントを書こうとしたら、旦那さんと同じでした(ぅω´*)テヘ
2008/5/7(水) 午後 4:07
今でもこの宿はあるのでしょうかねえ…。
2008/5/7(水) 午後 4:11