軍隊系の怪

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士官

父から聞いた話です。父は元自衛官(空自)です。私が生まれる前には自衛隊を辞めておりましたが。そんな父の、若い頃の体験談です。
 まだ、基地には戦争の残滓が色濃く残る時代。各施設も旧軍時代の物を使用しており、夜には屈強な自衛官達も気味悪がる場所が多かったとか。
 父たち若手自衛官は「航法講堂」と言う場所に寝泊りしておりました。「航法講堂」とは、舞台のような講壇があり、その前には板張りのスペース(そこに折りたたみ椅子を並べて講義を受けるそうです。)そして、その後ろにひな壇がある。そのひな壇に2段ベッドを並べ、寝所になっている。講堂の広さは、小学校の体育館位。そう言う場所だそうです。 
 ある夜、父が一人で不寝番に立っている時。(本来は二人一組で講堂内を巡回するのですが、当時は人手不足の為、一人毎順番で不寝番を勤めていた。)
 深夜、木のドアがぎぎーっと開き、廊下の灯りを背に誰かが入って来ました。士官用の帽子がはっきりとシルエットで見えたので、敬礼・報告の為、父はベットの列を縫い、士官の許へ。夜勤の当直士官が見回りに来たのだと思ったのです。自分の足音の他に、士官の靴音がコツ、コツ、と響くのが聞こえる。
 並ぶベッドの合間から歩む士官の姿が見えます。ベットの角を曲がり、父はサッと敬礼すると…。

そこには誰も居ませんでした。

 ここを曲がると士官と出くわす、と思っていた父は狐に抓まれた様に周囲を見渡します。しかし士官は掻き消すように姿を隠してしまった…。
 以後、就寝中に気をつけて聞いていると、不寝番以外の足音がコツコツと聞こえる事が何度かあったそうです。



話自体は大した事はありませんが、個人的には舞台設定に魅力を感じます。学校・職場等と同じく、人が集まる場所にはご他聞に漏れずそれなりの怪談が生まれる様で、父からは他にも幾つか自衛隊関係の話を聞いておりますので、また記事にします。
 

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2009/3/27(金) 午後 7:32 [ - ]


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