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かみさんの親戚筋のおじさんから聞いた怖い話です。 その親戚筋は某湖周辺に住む一族です。おじさんは若い頃、地元の消防団に所属していたそうです。 ある夏、台風一過で、消防団も各所の片付け等に奔走していた時。 崖下に転落した車が発見されたと、団員から連絡が入りました。 警察に通報しつつ、現場に行ってみると、道路から10m程下に白い車の屋根が見えました。 おじさんがロープで急斜面を降りて、車に辿り着いて見ると、車は半ば泥に埋まった状態でした。 車内から「子供を!」と男の声がし、窓から泥に塗れた着ぐるみに包まる赤ん坊を押し出そうとします。 おじさんは四苦八苦しながら赤ん坊を受け取り、「すぐ戻りますから!」と声をかけ、崖を這い登り、 上にいる仲間に着ぐるみを預けると、再び車へ。しかし、幾ら声を掛けても車内から返答はありません。 すると、崖上から仲間が「おおい!!すぐ上がって来い!!」と呼ぶ声がします。 警察が来たかと思い、上がってみると、着ぐるみが地面に置かれ、皆青い顔をしております。 「どうした!?」と問うと、仲間の一人が着ぐるみを捲って見せました。 着ぐるみには、半ば白骨化した赤ん坊の遺体が包まれておりました。 後の調べでは、その車は数年前に行方不明になった一家の車で、車内からも白骨化した男女の遺体が発見 されたそうです。 死しても残る、親の愛でしょうか。切ない話です。
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車に纏わる怪
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