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夏の間は、全国から集まった若者達で賑わう湘南海岸も、今は秋風が涼しく吹き渡っています。 秋晴れの日には、富士山や段々と秋色を濃くしていく箱根の峰々を眼前に望み、まさに風光明媚な所。 そんな湘南海岸に面した、神奈川県立N高校OBの方から聞いたお話です。 随分昔の事ですが、N高校生の間に、ある怪談が囁かれ始めたと、その方は言います。 「○組の○○も見たって…」「野球部の連中も、何人かで一緒に見たんだろ…?」 「マジ、あの道はヤバイな…。もう、通るの止めよう…。」 あるN高生は、こんな体験をしました。 学校帰り、その道を歩いていると、ふと人の気配を感じた方を見ると、そこに軍服を着た兵士が立ち、 敬礼をしていた。驚くN高生を尻目に、その兵士はすーっと消えていった。 そんな目撃譚が各学年、あちこちのクラスから聞えてきました。 敬礼する兵士の噂は教師の耳にも入りましたが「また、下らない事を…」と、まともに取り合っては おりませんでした。 ところが、その年の夏休み。部活の指導を終え、家路に就いた体育教師が、件の道を歩いていると、 目の前に兵士が現われ、敬礼をするのを目撃。 続いて、何人かの教師も敬礼する兵士の霊を見たと言い出し、近所の人の間にも目撃者が現われました。 敬礼する兵士が現われるのは、限って同じ道の同じ所。 何故、軍服の霊が出るのか、皆、首を捻りました。 N高校は、戦前に創られた結核の療養所跡地に建てられた、と言う事は誰もが知る事実でした。 その為か、下駄箱のところで呻き声がする、等と言う怪談話もありました。 ところが、色々と調べた教師の話によると、戦時中はその療養所は海軍に接取され、傷病兵の病院として 使われたと言う事が判りました。また、学校の建設工事中に見つかった井戸跡の中から、人骨が出てきた と言う事も…。 N高生の間では、その時に死んだ軍人の霊が彷徨っているんだ…、と言う事になり、その道を通る者は めっきりと減ったそうです。 ↑想像図 余談ですが、最近は敬礼する幽霊の話は風化し、替わってN高校の体育館を彷徨する「黄色いレインコー トの霊」が現われ、度々目撃されているそうです。
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