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Jさんから、先の【追い越せない…】のお話を聞いて、ふと思い出した「体験」がありました。 Jさんにお話したら「それ、十分『怖い話』ですよ」と仰るので、それならばと記事にしてみます。 何年も前ですが、東北のお客様に車を販売し、ローダー(積載車)に車を積んで行く事になりました。 7月か8月、兎も角、夏場でした。 夜中に出発し、夜通し走って午前中の内に陸運局で名義変更。午後に納車して帰る。 かなりの強行軍なので、同僚と二人で交互に運転します。 こう言うと大変そうに聞こえますが、実は、我々にとって遠方納車は楽しみの一つでもあります。 会社の経費を使ったドライブ…遠足気分と言ったら言いすぎですが。 ともあれ、その夜、渋滞の消えた都内を抜け、順調に東北道を飛ばしました。 ローダーは、一見ドン臭そうに見えますが、アレでなかなか高速安定性も悪くない。 馬鹿話をしながら、夜間ドライブを楽しんでおりました。 さて、深夜も2時を過ぎ、そろそろ運転交代のタイミングです。 流石に、助手席の同僚は寝息をたてております。自分はまだしばらく大丈夫そうだったのですが、 トイレに行きたくなり、通りがかりのパーキングエリアに寄りました。 何と言う名のパーキングエリアかは失念してしまっておりますが、兎も角、小さなパーキングでした。 夜更けの事、駐車場には1台も車が停まっておりません。 私は、ローダを停め、外に出ると、真っ先にタバコに火を点け、大きく伸びをしました。 真夏とは言え、かなり北上してきたので、空気が涼しく爽やかです。 熱帯夜の続く横浜から較べると、天国です。 遠くに来た、と言うトキメキ感と、狭い車内から出てきた開放感。パーキングエリアを独り占め!! と言うのも中々良い気分で、気分は結構ハイになっておりました。 さて、煌々と蛍光灯が灯るトイレに行って見ると、「清掃中」の黄色い札が入り口に立ててあります。 客のいない夜中に掃除をするんだ、大変だなあ…と思い、一旦レストルームの中へ。 当たり前ですが、売店は閉まっています。 自販機でコーヒーを買って、テーブルや椅子のある休息所に行きました。 そこでは、3人の男女がお茶を飲んでいました。 何となく目が合ったので、「今晩は〜」と挨拶を交わしました。 中年の夫婦とおじいちゃん、と言った感じの3人連れでした。 コーヒーを飲み干し、トイレに行くと、「清掃中」の札が取れていたので、用を足し、車に戻ります。 助手席の同僚が丁度目を覚ました所で、「運転替わるけど、その前にちょっと…」と、入れ替わりに トイレに行きました。 タバコを吹かしながら待っていると、程なくして、同僚がコーヒー缶を片手に戻って来ました。 「トイレに行ったら、『清掃中』だったけど、中に誰も居なかったから、入っちゃった」と言います。 「俺が最初に行った時も『清掃中』だったけど、ちょっとして行ったら、もう、札が外れてたけど… そう何度も掃除をするのかなぁ?」私も少々不審に思いましたが、そう気になる話でもない。 同僚の運転でローダーをスタートさせました。 車中で、何気なく「休憩室におっさん達が居たろ?」と訊くと、同僚は「誰もいなかった」と言います。 「第一、他に車は停まってなかったろ?」と…。 私は、ふ〜ん…と言いながら、どこか目に付きにくい所に車を置いてたのかなぁ、位にしか思わず、 そんな出来事の記憶も、すぐに薄らいでいったのです。 …一体、あの「清掃中」の札は…あの3人連れは…何だったのでしょうか… (今更、何言ってんだ―って感じですが)
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